地震と火山の分布と プレートテクトニクス.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
中越地震・中越沖 地震は 人災 だった。 長岡市深沢は、日本で最初に CO2 地下封入実験が行われた場所である。
Advertisements

2004 年新潟県中越地震と スマトラ沖巨大地震の 震源で何が起こったのか? 八木勇治 (建築研究所・国際地震工学セン ター)
1 大地形 ( 1 ) 日本は4枚のプレートの会合する【 】境界 」付近に 形成された【 】列島 【 】プレート ・【 】プ レート(海洋プレート) 【 】プレート ・【 】プレー ト(大陸プレート) 狭まる 弧状 太平洋 フィリピン海 ユーラシア 北アメリカ.
第 10 章 循環を確立する プレートテクトニクス. 静的な地球の問題点 なぜ造山帯があるのか? 地球の表面は,大陸と海洋に 分かれており,ふたこぶの高 度分布を示すのはなぜか? 地震と火山は,なぜそこで起 こるのか? アフリカ大陸と南アメリカ大 陸がジグソーパズルのピース のようにぴったりと合うのは.
気候 - 海・陸炭素循環結合モデルを用い た 地球温暖化実験の結果 吉川 知里. 気候 - 海・陸炭素循環 結合モデル.
CMIP5 気候モデルにおける ヤマセの将来変化: 海面水温変化パターンとの関係 気象研究所 気候研究部 遠藤洋和 第 11 回ヤマセ研究会 1.
第5編 地球の変動と景観 第1章 自然景観の多様性・陸上にはどんな地形が見られるか・海底にはどんな地形が見られるか・地球上における大地形の分布.
■ 流体圏・宇宙圏科学講座 太陽地球系物理学 研究分野 宇宙地球電磁気学 研究分野 中層大気科学 研究分野 対流圏科学 研究分野 地球流体力学 研究分野 ■ 固体地球惑星科学講座 固体地球惑星力学 研究分野 地球内部ダイナミクス研究分野 岩石循環科学 研究分野 地球進化史 研究分野 古環境学 研究分野.
基礎地学 II イントロダクション~地球の 概観 北海道大学・環境科学院藤原正智 専門:大気科学 特に、熱帯大気、大気化学、大気輸送過程、観測・機器 開発.
地球史の研究方法2 3.3 事象の前後関係や同時性の決定方法. 前後関係 の基礎 地層累 重の法 則 交差の 法則.
地球史の研究方法2 3.3 事象の前後関係や同時性の決定方法.
地球環境史(地球科学系) 現代地球科学(物理系学科)
地震予知は必要か?  加藤陽輔.
地球環境の成り立ち 地球の誕生 生命の誕生 地球環境の形成 地球環境の変化.
地球物質の流動特性と地球内部のダイナミクス
リピーター(移住者)にとって ハワイの魅力とは?
自己重力多体系の 1次元シミュレーション 物理学科4年 宇宙物理学研究室  丸山典宏.
「統計的モデルに基づく地球科学における 逆問題解析手法」
地震発生の本当の仕組みを知れば、理解できる。
PowerPoint Viewer の使用方法は簡単です      ① この画面は、プレゼンテーション 中央構造線と列島誕生の最初のスライドです。 ② 画面が小さかったら、画面の中で右クリックし、[全画面表示] をクリックします。 ② 画面をクリックする度に、プレゼンテーションが1段ずつ進行します。
2. サンゴ礁形成の歴史.
大地形.
第12章 層と層を結びつける 固体の地球,液体の海,気体の大気
中央構造線断層帯の深部構造と準静的 すべりに関する測地学的推定
1-1 地震と断層 1-2 プレートテクトニクスと地震 1-3 日本列島周辺の地震 1-4 地域の活動度 1-5 主な被害地震と教訓
いまさら何ができるのか?何をやらねばならないのか?
「地震」も「火山」も 「マグマ」が引き起こす 爆発だ!
社会システム論 第5回 生態系(エコシステム).
地  震 修了博士一班 姜 濤.
地球惑星物性学1 ( ~) 参考文献: 大谷・掛川著 地球・生命 共立出版
生命起源への化学進化.
セッション3:最近のミスマッチの実例分析 実例2:地震予知 地震予知情報発信のされ方について 予知研究の現場から
山中 佳子(准教授) 専門:地震学 巨大地震発生  メカニズムの解明 リアルタイム     地震学.
Philosophiae Naturalis Principia Mathematica
第3章 地球物質とその性質.
ち  がく まな 地学を学ぼう! オニール アダム 6年生.
プレートテクトニクス by 瀬野徹三    玉木賢策      木村 学  .
PowerPoint Viewer の使用方法は簡単です      ① この画面は、プレゼンテーション志賀高原はどのようにして出来たかの最初のスライド   です。 ② 画面が小さかったら、画面の中で右クリックし、[全画面表示] をクリックします。 ② 画面をクリックする度に、プレゼンテーションが1段ずつ進行します。
モホロビチッチ不連続面 ――― 地殻とマントルの境界面のこと。ここで地震波の速度が大きく変化する。
科学・技術と社会 ◎科学・技術: 現代社会の基礎; 人類の物質生活を豊かにするもの
深海底は海嶺軸から遠ざかるにつれ、規則正しく深くなる。 なぜか?
地球惑星物性学1 ( ~) 参考文献: 大谷・掛川著 地球・生命 共立出版 島津康夫著・地球の物理 基礎物理学選書 裳華房
2. サンゴ礁形成の歴史.
第3章 地球物質とその性質.
資源ごみはすべて再生!! 循環型社会を目指した環境学 逆工場(inverse manufacturing) →使用を終えた製品を分解して、
プレートテクトニクス 講義レジメ [VI] 固体地球を“生きさせている”エネルギー源
北海道大学 理学院 惑星宇宙グループ 成田 一輝 / 村橋 究理基
南海トラフ沿い巨大地震サイクルに おける内陸活断層の破壊応力変化
1.細胞の構造と機能の理解 2.核,細胞膜,細胞内小器官の構造と機能の理解 3.細胞の機能,物質輸送の理解 4.細胞分裂過程の理解
ICRR共同研究発表会(2003/12/19) 神岡100mレーザー伸縮計の概要と観測記録              新谷 昌人(東京大学地震研究所)
<4日目内容> 今後のスケジュール HP更新内容の確認 掲示板の開設 原発についての討論 2回目 プレゼンテーション方法論の講義
第3章 地球物質とその性質.
生態地球圏システム劇変のメカニズム 将来予測と劇変の回避
竜巻状渦を伴う準定常的なスーパーセルの再現に成功
総選挙後の日本の進路 情報パック11月号.
宇 宙 その進化.
はやぶさ試料(RA-QD )の X線CT解析 – X線CT岩石学の適用例 - X線CT解析の結果に基づいて試料を切断し分析
格子ゲージ理論によるダークマターの研究 ダークマター(DM)とは ダークマターの正体を探れ!
学習目標 1.細胞の構造と機能の理解 2.核,細胞膜,細胞内小器官の構造と機能の理解 3.細胞の機能,物質輸送の理解 4.細胞分裂過程の理解
北極振動の増幅と転調は 何故20世紀末に生じたか? Why was Arctic Oscillation amplified and Modulated at the end of the 20th century? 地球環境気候学研究室 鈴木 はるか 513M228 立花 義裕, 山崎 孝治,
首都直下地震の姿と防災対策 日本地震学会 東京大学地震研究所 平田直 Workshop 14:40~16:30(110分間)
惑星と太陽風 の相互作用 惑星物理学研究室 4年 深田 佳成 The Interaction of The Solar
マグマ活動.
Geant4による細分化電磁 カロリメータのシミュレーション
将来気候における季節進行の変化予測 (偏西風の変化の観点から)
東海大学海洋研究所 地震予知研究センター 長尾年恭
2019年5月10日日向灘の地震 地震概要(気象庁発表資料より) 2019年5月10日8時48分 マグニチュード:6.3(暫定値)
荷電粒子の物質中でのエネルギー損失と飛程
2018年9月6日胆振地方中東部の地震 (試作版:地震発生から12時間以内の公開を想定)
VLBI観測によって求められたプレートの移動速度
Presentation transcript:

地震と火山の分布と プレートテクトニクス

1.1 プレートテクトニクスの誕生 20c.半ばまで,多くの地球科学者は,海洋底の大陸の地殻は安定しており,半永久的にその形態を維持すると信じていた。 ウェゲナーの大陸移動説の発展的復活。 火山や地震の分布,大山脈や海溝の形成過程を新しい地球観で説明。

図1.1 震央分布図

1.2 太平洋およびその周辺の地震分布とプレート境界 プレートは,力を受けても変形しない物体。 プレート間に地震分布。これは,プレート間の相互作用の証拠です。

図1.3 プレート断面図

1.3 中央海嶺と海溝の関係,そしてプレート運動の原動力 中央海嶺中軸部:古地磁気 正逆の縞模様 pp.67-68,正断層    ↓↑  テーブルクロス説→海溝を伴う太平洋を説明 ホットスポット動力説→海溝を伴わない大西洋を説明

図1.2 プレート境界図

1.4 プレート境界の種類 表1.1 太平洋およびその周辺域の地震・火山分布とプレート境界 表1.2 プレート境界と主要火山岩

1.5 太平洋およびその周辺の火山分布

図1.4 太平洋および周辺地域の火山の分布

1.5.1 環太平洋火山帯 陸上火山の6割余りが分布。 環太平洋地震帯と対応。←地球上の地震エネルギーの8割を担う。 アンデサイトライン。 アルプス・ヒマラヤ造山帯には火山活動は見られない。

1.5.2 中央海嶺 割れ目噴火,枕状熔岩。 300気圧を超える環境。発泡が抑えられる。極めて静穏。 地球に放出される火山物質の2/3。

1.5.3 ホットスポット火山島および海山 ハワイ諸島。ホットスポットは7千万年動かず。 ウィルソンが初めて指摘。 白紙を使って,「く」の字を。

図1.5 ホットスポットの軌跡

図1.6 ハワイー天皇海山群