システム復旧の自動化ソリューション 「IBM レジリエンシー・オーケストレーション」 お客様向け説明資料: システム復旧の自動化ソリューション 「IBM レジリエンシー・オーケストレーション」 日本アイ・ビー・エム 株式会社
事業継続の動向とお客様の課題
増大するIT停止リスク ITインフラの多様化・複雑化によりお客様のビジネス継続に対するシステム停止のリスクは増大する傾向となってきています。 IPAの報告によれば、報道されたシステム障害事例は、2016年7-12月で19件、2017年1-6月で23件となっています。 参照:IPA情報システムの事故データ https://www.ipa.go.jp/files/000061392.pdf https://www.ipa.go.jp/files/000057574.pdf ITプラットフォームの多様化 ハイブリッドクラウドとオンプレミス上の非クラウドとの混成環境 DNS/認証/ログなどの共通サービスの利用範囲の拡大 停止リスクの多様化 オペレーショナルリスク (人間系の誤操作・悪意による停止) セキュリティ事故によるシステム停止 地震だけではない被災リスクへの対応 (局所災害や風水害) 業務アプリケーションの多様化 自社内および協業先とのアプリケーション間連携 新規事業、事業の見直し、M&Aなどに伴うアプリケーションの整理
迅速なシステム復旧が求めらてています 一度業務が停止した結果、お客様は売上損失だけでなく様々な対策費用が必要になります。業 務停止から回復するためにかかった総費用は、売上損失の約5倍です。そのために迅速なシス テム復旧が求められます。 ※US Ponemon社調査
? お客様の本番・復旧環境における課題 課題の解決のためにはシステム復旧を含めた自動化が必要です。 手順書の 維持管理 手動の復旧 復旧手順がシステム別 不十分な リハーサル 復旧手順の属人化 要員の 移動時間 対策要員の不足 各種復旧手順書 VMWare Hyper-V JP1 ジョブ管理 DS/8000 NetApp等 グローバル・ミラー ストレージベースの複製(同期) zSystem Power IAサーバー 稼働監視 TSM バックアップ アプリケーションレベルの複製や ハイパーバイザーレベルの同期 本番環境 復旧環境 SEチーム 運用チーム
IBM レジリエンシー・オーケストレーションが出来ること バックアップシステム、災害対策システム・・・構築してもシステム担当者の不安は無くなりません。このような不安/課題があるためバックアップ/災害対策システムの構築を躊躇するケースもあります。BCMの観点からも導入後どのように運用するかは事業継続の要となります。 システム(サーバー)が多くて切替えが大変 手順書を作成するのが大変 手順書の管理/更新できている? xxさんがいないと切替えられない 随時システムの変更や環境変化に対応できてるか? 切替えテストの時間が取れない システムの切替えが本当にできる? 業務はどこまで動くの? 切替えテストの準備/実施は大きな負担 IBM レジリエンシー・オーケストレーションがこれらの課題を解決します ・バックアップ/災害対策システムの状況監視 ・自動化による切替え作業の低減と時間短縮 ・実リハーサルだけなく、「ドライラン」による擬似テスト機能 ・テスト/切替え作業のログの記録機能により検証作業の低減 ・属人性の排除 ・バックアップ/災害対策システムの構築時の負荷の軽減
IBM レジリエンシー・オーケストレーションの概要
IBM レジリエンシー・オーケストレーションとは システム復旧の自動化を推進し実効性を高めるためのソリューションです。 お客様復旧環境の監視 ワークフローによるシステム切替えの自動化 復旧対策状況を可視化 システム復旧手順を検証しレポートを自動作成 専門家への依存度を50%削減 DRテスト時間を60%削減 リカバリの人的資源を75%削減 対象システム の検知・登録 各種レポート の確認 対策状況 のモニター 切替テスト の検証・実行 切替手順 の管理 ダッシュボード
IBM レジリエンシー・オーケストレーションによる解決策 システム復旧の標準化・見える化・統合化による運用コストの削減、品質の向上を実現します。 ★ オーケストレーション・サーバーの設置により、既存の復旧対策を統合し利活用することが可能。 復旧手順書をワークフロー化することで標準化を実現。 特別なスキルを要することなく手順の実行が可能。 復旧手順を自動化することで作業のミスを減らし、復旧時間の短縮を実現。 復旧時の要員も最適化可能 手順の事前検証にドライラン機能を使用することで本番稼働中に手順の検証を行い、リハーサルの作業を効率化 本番環境 復旧環境 各種復旧手順書 VMWare Hyper-V JP1 ジョブ管理 DS/8000 NetApp等 グローバル・ミラー ストレージベースの複製(同期) zSystem Power IAサーバー 稼働監視 TSM バックアップ アプリケーションレベルの複製や ハイパーバイザーレベルの同期 SEチーム 運用チーム 副 正 レジリエンシー・オーケストレーション サーバー
IBM レジリエンシー・オーケストレーションの主な機能 システム復旧のライフサイクルに必要な機能をご提供します。 ダッシュボード RTO/RPO/データ同期状況の可視化 リカバリー対応状況の可視化 対象システムごとの対策状況の可視化 ワークフロー 実績のあるワークフロー活用 標準ライブラリーの提供 既存シェルの取り込み ドライ・ラン 本番稼働と並行した検証機能 事前検証によるリハーサル失敗の未然防止 担当部署間の情報連携漏れの回避 レポーティング 実行結果の自動記録によるワークロードの削減 問題発生時の発生箇所の特定の迅速化
ご採用事例 お客様がIBM レジリエンシー・オーケストレーションを採用し、共有いただいた導入効果です。 プロファイル インド最大手の市中銀行 4,555支店、ATM 12,087台、預金残高 約11兆円 課題:複雑な災対環境に関する専門知識とスキルの不足 複数レプリケーション方式、DBサポート(Oracle、MS-SQL、Sybase)など 規制による四半期ごとの災対リハーサル実施と報告など災対実施状況の可視化の必要性 導入の決め手 複雑なシステム環境でも、構成管理、モニタリング、切替えの自動化が可能 災対リハーサルも確実に実行でき、その実施ログにより監査性も向上可能 導入効果 リスクの低減 サービスレベルの向上 予算の有効活用 災対リハーサルの精度 リハーサルの成功率を 60%から95%以上に向上 ITの可用性向上 災対時システム停止時間 を85%以上削減 対象範囲の拡大 データセンターや各拠点に またがる複数アプリケーション の並行復旧まで拡大 リハーサルの実施頻度 四半期ごとの実施と報告を 確実に実行 運用コストの削減 70%以上の関連コスト削減 対象アプリケーションの増加 要員増無しで、アプリケーション対象数を3倍に TCO削減
レジリエンシー・オーケストレーション 代表的な機能のご紹介
ダッシュボード機能 復旧環境が正常に機能しているか、切り替えて稼働しているシステムは存在しているか、復旧目標を満足して稼働しているかなどを可視化することが可能です。 復旧対策が正常に機能しているかどうか一覧で確認することができます。 データ同期が取れているグループ数 復旧環境を本番環境として利用している数 データ同期が不明なグループ数 RPOが守られていないグループ数を表示 データ滞留の閾値を超えたグループ数を表示 目標RPOの閾値と現在のデータ同期時間を表示 現在のRPOとデータ滞留量を表示 対策環境の現状を一覧で確認することが可能 データ同期の遅れなどを認識し、復旧目標を達成可能かどうかを確認が可能(※対象システムがその機能を持っていること) ダッシュボードの特徴 本番/復旧のペアの状況の可視化 復旧目標値に対する達成状況の可視化
ワークフローによる手順の統合 お客様の切り替え手順をワークフローで記述し実行できるようにします。 ワークフローの各ステップは、対象製品ごとに事前検証済みのライブラリーを活用することができます。 標準的なワークフローが、サンプルとして提供されますのでお客様はそれを活用することも可能です。お客さまがご自身で準備したスクリプトをワークフローに取り込むことも可能です。 事前検証済みのRecovery Automation Library(RAL) を選択できます。し、相互に連携することで復旧手順をワークフローとして記述することが可能 Oracle、SQL、DB2、Linux、Windows、AIX、NetApp、VMWare、AWS、IBM Cloud、IBM z、HP、WAS、IIS、Exchangeなど多彩な環境をサポート スッテプを相互に連携することで復旧手順をワークフローとして記述することが可能 緑の線:成功時 赤の線:失敗時 ワークフローの特徴 事前検証済みのライブラリーを活用 ステップの成功・失敗のフローを定義 ステップ自身の失敗時のリトライなども定義可能 実行ステップをビジュアルに確認することが可能 ステップの登録を直感的に実施することが可能
ワークフロー内の分岐や結合も可能 複数のステップを並行して実行することも可能です。
復旧手順のワークフロー化 標準にない製品のサポートの方法はいくつかの方法が考えられます。 お客様が独自でシェルを作成して実行する事が可能です。
ドライ・ラン(復旧手順シミュレーション)機能 本番環境に影響を及ぼすことなく、復旧運用手順をドライ・ラン(復旧手順シミュレーション)することが可能です。 ドライ・ランの実行結果 ドライ・ランの特徴 本番稼働中に復旧手順の確認が可能 本番に影響のあるコマンドは実行しない 実行結果より問題箇所を確認可能 DB管理者と運用担当者間の情報連携の漏れなどで発生する、切り替え手順の失敗を未然に防止することが可能 実行し結果を記録できるので、夜間など影響が少ない時間帯に実施が可能
サポート製品 IBM レジリエンシー・オーケストレーションは、ストレージからミドルウェア、Cloud環境に至るまで幅広くサポートしており、製品特有のコマンドなどが予め用意されているため、新たにスクリプトなどをご用意頂く必要はありません。 コマンドラインインターフェースが提供される製品は、サポート追加要求を提出することが可能です。 対象領域 機能 サポート製品 ミドル(DB以外) 製品起動・停止 WebSphere , WebLogic , IIS ,MS Exchange , MQ ミドル DB ミドル 複製機能 RPO , LOG Apply SAP, SAP HANA,DB2,Oracle, PostgreSQL ,MySQL , SQL Server, Database Native Replications Oracle Data Guard , SQL Log Shipping , DB2 HADR ネットワーク DNS書換え , 製品起動・停止 , 負荷分散対象追加・削除 CISCO ,F5など OS VMware , Linux , Windows , AIX , HP UX , Solaris , Oracle Exadata , FlexPod , z/OS, IBM System I OS(MIMIX) ストレージ/複製機能 RPO , 製品起動・停止 IBM Global Mirror , IBM SVC , NetApp SnapMirror , EMC SRDF , RecoverPoint , HP Continuous Access , Hitachi TrueCopy/UR, GDPS , Actifio , Zerto Cloud インスタンス作成・起動・停止 , Storage Provision AWS , IBM Cloud *内容は予告なく変更されることがあります。
IBM レジリエンシー・オーケストレーションがお届けする価値 システム運用の価値向上ができるソリューションです。 自動化によるシステム復旧の作業精度の向上 システム復旧目標(RTO/RPO)の可視化 柔軟なリハーサルの実現 切替/切戻作業における人的ミスのリスク最小化 復旧環境の増加に対する運用要員追加の最小化 新規環境だけでなく既存環境への適用も考慮 運用コストの削減 SLAの維持・向上 システム切り替えの品質向上
オーケストレーションの技術はお客様の事業継続を革新します 従来 これから 期待される効果 テストやリハーサル中以外でのRTOやRPOの可視化が困難 現在の切り替え可能レベルを一目で把握することによる運用効率化 ダッシュボードによる定常的な監視とRTO/RPOの予測 復旧プロセスや手順書にミスの起こりやすい手順が存在 事前に検証・定義されたパターンを活用した信頼性の高い自動手順書とプロセス 実績のある手順の横展開により作業のミスを事前になくすことによる作業品質向上 複雑な手順によるリカバリー時間の長期化と資源の枯渇発生 450以上の自動化ライブラリーを活用しリカバリー時間と資源の削減を行う 自動実行による作業時間の短縮と災害対策資源の効果的な割り当てによるコスト削減 自動化されたテスト計画や切り替えをオーケストレーション技術を活用して実施する 手動でDRのテストやリハーサルを実施 DRテスト作業の安定化・簡素化による運用効率化 ビジネスプロセスとアプリケーションレベルで高度なワークフローを用いてDRを管理する ビジネスアプリケーションレベルでの災害対策を実現することによる事業継続の高度化 従来のDRはITインフラのみにフォーカス リカバリー時間の50%削減 リカバリー要員の効率化5〜10倍 リハーサル時間の60%削減 レポート作成時間95%削減
レジリエンシー・オーケストレーション ご利用方法・参考価格等
ご利用方法 リカバリ対象の機器 システムの運用・切替 ご推奨方式 お客様所有(管理) お客様自社運営 ソフトウェア販売とサービス方式のモデルでご提供可能です。 リカバリ対象の機器 システムの運用・切替 ご推奨方式 お客様所有(管理) お客様自社運営 IBM レジリエンシー・オーケストレーション(※1) 構築サービス(※2) サービス利用方式としてIBMに管理を任せたい IBM クラウド・レジリエンシー・オーケストレーション(※3) IBMアウトソーシング アウトソーシングサービスの一部 ※1:ソフトウェア・ライセンス販売 ※2:個別見積もり型サービス ※3:クラウド・マネージド・サービス
IBM レジリエンシー・オーケストレーションの参考価格 IBM レジリエンシー オーケストレーション(PA) 参考価格 パーツナンバー 製品名称 参考価格(税別) D1UP7LL IBM Resiliency Orchestration -Virtual Machine Image Resource Value Unit License + SW Subscription & Support 12 Month (仮装サーバー1システム単位) 123,800円 E0NSSLL IBM Resiliency Orchestration -Virtual Machine Image Resource Value Unit Annual SW Subscription & Support Renewal 12 Months 24,800円 D1UPALL IBM Resiliency Orchestration -Bare Metal Machine Image Resource Value Unit License + SW Subscription & Support 12 Months (物理サーバー 1システム単位、 論理分割(LPAR:Power Systems, IBM Z等)単位) 664,500円 E0NSTLL IBM Resiliency Orchestration -Bare Metal Machine Image Resource Value Unit Annual SW Subscription & Support Renewal 12 Months 132,900円 製品名称に記載される意味は下記の通りです License + SW Subscription & Support (S&S) – ライセンス料と12ヶ月のサポートを含んだ一括料金 Annual SW Subscription & Support Renewal – 12ヶ月のサポート更新の一括料金 料金の考え方: リソース・バリュー・ユニット(RVU)課金 仮想サーバー 1システム単位123,800円(消費税別)から。 V7.2.3以降、Power SystemにおけるMicro-Partition を利用した論理分割も仮想サーバーとみなす。 物理サーバー 1システム単位664,500円(消費税別)から。 論理分割 (LPAR : Power Systems, IBM Z等) 単位 664,500円(消費税別)から。 *本番環境でレジリエンシー・オーケストレーションサーバーの管理配下にあるサーバーが課金対象と なります。 *内容は予告なく変更されることがあります。
IBM レジリエンシー・オーケストレーション 参考情報 弊社ホームページ: https://www-935.ibm.com/services/jp/ja/it-services/business-continuity/ibm-cloud-resiliency- orchestration/ 紹介動画(日本語字幕) サービス概要:https://youtu.be/UVZROLIFaQ8 ソリューションデモ:https://youtu.be/b62DruSH3iU