二度のアフガン戦争 ソ連からアメリカへ.

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二度のアフガン戦争 ソ連からアメリカへ

アフガニスタン戦争の諸側面 内乱を大国が利用(アメリカで原住民が内部対立を利用されて、滅亡に近い状況に・李氏朝鮮が清派、ロシア派、日本派に分裂して抗争⇒ロシア戦争に勝利した日本が植民地化、逆の例幕末の日本) タラキ(ソ連依存)対アミン(自主独立派)の対立⇒カルマル(ソ連支配)対イスラム(アメリカが援助) ⇒ソ連撤退後タリバン(イスラム原理主義)の支配⇒アメリカの介入911

アフガニスタンという国 海がなく、乾燥気候(寒暖差大) 半数がパシュトゥーン、他タジク、ウズベク、トルクメク族など(多民族国家) 古来東西交流の要衝で、ペルシャ文化→イスラムの影響下 10世紀にアフガンという名称 (部族国家)→1826年バーラクザイ王朝 二度のイギリス・アフガン戦争(1832-42、78-80)ロシアに対抗 英の敗北→援助

アフガン戦争への過程(1) 19世紀イギリスとアフガンの戦争で植民地 1919年、インド政策上アフガンを独立させる。(アマーヌッラー・ハーンが王) 1926年アフガニスタン王国→近代化 第二次大戦後、パキスタンと対立(パシュトゥン人の地域の領有問題) 1973年、ムハンマド・ダーウド(旧王族)が王を追放して、共和制(大統領に) その後内乱状態

社会主義政権 1978年アフガニスタン人民民主党の軍事クーデターでアフガニスタン民主共和国に(ダーウードは処刑) タラキが大統領で社会主義政策を(ソ連の庇護下)農地改革 土地を農民に配分 宗教弾圧(ソ連以来社会主義政権共通の失敗)  反政府暴動が頻発 ムジャヒディーン(イスラム聖戦兵士)各派が結成される(1.3)

ソ連の介入の失敗 副大統領アミンの台頭(2) タラキのソ連軍要請 当初ソ連は拒否 アミン、1979.9タラキ殺害 アメリカと接触 アミンはアメリカ留学経験で合理主義者 権力者となることを熱望(全方位外交主義) タラキのソ連軍要請 当初ソ連は拒否  アメリカと軍縮交渉中で1979年6月SALT締結 内戦介入による泥沼化を恐れる アミン、1979.9タラキ殺害 アメリカと接触 ソ連は自国陣営からの離脱を認めない

ソ連によるアフガン戦争へ (ソ連対米代理者の戦争) アメリカ 反政府勢力の支援 1979.2 イラン革命(4) 1979.12 ソ連軍の介入→アミン暗殺(5.6) ソ連によるカルマル政権の成立 アメリカのソ連批判→モクスワオリンピック派遣中止、SALT凍結、ゲリラ支援 難民からムジャヒディン→ジハード(7)

アフガン戦争の泥沼化 アメリカ、ムジャヒディン等のゲリラを支援 ソ連とマスードの部分的停戦 1981年レーガン政権 ソ連=悪の帝国(8)  ソ連とマスードの部分的停戦 1981年レーガン政権 ソ連=悪の帝国(8) 1985年 ゴルバチョフ ペレストロイカ 1986年カルマル更迭 ナジブラ国民和解 ジュネーブでの国際会議 1989年ソ連撤退、その後も混乱

ソ連の撤退 1988年和平協定 →5月ソ連第一次撤退 ソ連60万投入 15000人死者 全体として100万の犠牲 内戦へ 1988年和平協定 →5月ソ連第一次撤退 ソ連60万投入 15000人死者 全体として100万の犠牲 内戦へ 1991年ソ連の崩壊 1995年タリバンが占領→タリバン政府

アフガン紛争(米対イスラム戦) 2001.911 アメリカで同時多発テロ アメリカは直ちにウサマ・ビン・ラディンを首謀者と認定→タリバンに引き渡し要求→拒否 9.12 国連安保理 テロに対する闘いを宣言 10.7 有志連合空爆開始(アメリカ・イギリスが中心)→11.13 首都カーブル制圧 2002.6 カルザイを大統領とするアフガニスタン・イスラム移行政府の成立→2004.10正式

泥沼化 2005 タリバンの活動が活発化→戦争状態 2007 アメリカ増派 タリバンの実効支配拡大 2007 アメリカ増派 タリバンの実効支配拡大 2009 オバマ大統領就任(イラク撤退、アフガン重視の方針)→増派 民間人の死亡がめだつようになる 2010 ドイツ撤退表明 2011 アメリカ、ビン・ラーディン殺害 2013 NATO軍の撤退 ⇒ 更なる混乱

日本の関わりとアフガン戦争評価 ソ連のアフガン戦争 めだった動きなし(モスクワ・オリンピックボイコット) アメリカのアフガン戦争 小泉内閣によるインド洋での燃料補給提供 鳩山内閣がそれを停止 他国の勢力に依存することの危険性 ベトナム:援助は受けるが軍隊自体の支援はない アフガニスタンではタリバンのみが自前の軍隊