(1)序論 人工知能とは 歴史 方法論 人工知能の基礎 問題解決 探索 推論 知識.

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専門教科「情報」(2) 6/1/07. 各科目(続き) 課題研究 課題研究(1) 目標 情報に関する課題を設定し,その課題の解決 を図る学習を通して,専門的な知識と技術の 深化,総合化を図るとともに,問題解決の能 力や自発的,創造的な学習態度を育てる.
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キー・コンピテンシーと生きる 力 キー・コンピテンシー – 社会・文化的,技術的道具を相互作用的に活用する力 – 自律的に行動する力 – 社会的に異質な集団で交流する力 生きる力 – 基礎・基本を確実に身に付け,いかに社会が変化しようと, 自ら課題を見つけ,自ら学び,自ら考え, 主体的に判断 し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力.
©2008 Ikuo Tahara探索 状態空間と探索木 基本的な探索アルゴリズム 横形探索と縦形探索 評価関数を利用した探索アルゴリズム 分岐限定法 山登り法 最良優先探索 A ( A* )アルゴリズム.
人工知能 ( Artificial Intelligence ) 状態空間表現と探索 State Space Representation and Search Lecture 2 田中美栄子.
一階述語論理 (first-order predicate logic) 一階述語論理入門 構文論(論理式の文 法) 意味論(論理式の解 釈) 認知システム論 知識と推論(4) 知識と論理でを組み合わせて問題を解決する.
プログラミング言語論 第10回(演習) 情報工学科 木村昌臣   篠埜 功.
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工学部 知能情報工学科 准教授 高 尚策 (コウ ショウサク)
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5.チューリングマシンと計算.
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15パズルの解法について 北海道情報大学 情報メディア学部 情報メディア学科 新井山ゼミ  大石 貴弘.
数理論理学 第1回 茨城大学工学部情報工学科 佐々木 稔.
データ構造と アルゴリズム 知能情報学部 新田直也.
計算の理論 I -講義について+αー 月曜3校時 大月美佳.
法とコンピュータ 場所 慶大法学部(三田校舎教室) 期間 2005/4/ /1/30 講師 吉野一.
エージェントアプローチ 人工知能 7章・8章 B4 片渕 08/07/18.
エージェントについて 上杉裕也.
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協調機械システム論 ( ,本郷) 協調機械システム論 東京大学 人工物工学研究センター 淺間 一.
問題解決 問題の表現 定性的,論理的関係を対象とした問題 問題解決プロセスの表現 状態空間 問題の分解・還元.
不完全な知識 不完全な知識に基づく問題解決 フレーム問題 制約条件記述問題 非単調推論 極小限定 常識の定式化 並列極小限定.
専門教科「情報」 アルゴリズム 第1回 ガイダンス.
人工知能概論 第14回 言語と論理(3) 証明と質問応答
計算機科学概論(応用編) 人工知能のこれまでとこれから
人工知能特論2009 東京工科大学 亀田弘之 KE304.
エージェントアプローチ人工知能 11章 プラニング
あらまし アンサンブル学習の大きな特徴として,多数決などで生徒を組み合わせることにより,単一の生徒では表現できない入出力関係を実現できることがあげられる.その意味で,教師が生徒のモデル空間内にない場合のアンサンブル学習の解析は非常に興味深い.そこで本研究では,教師がコミティマシンであり生徒が単純パーセプトロンである場合のアンサンブル学習を統計力学的なオンライン学習の枠組みで議論する.メトロポリス法により汎化誤差を計算した結果,ヘブ学習ではすべての生徒は教師中間層の中央に漸近すること,パーセプトロン学習では
教師がコミティマシンの場合の アンサンブル学習
執筆者:伊東 昌子 授業者:寺尾 敦 atsushi [at] si.aoyama.ac.jp
只見町 インターネット・エコミュージアムの「キーワード」検索の改善
人工知能概論 第2回 探索(1) 状態空間モデル,基本的な探索
大阪大学大学院法学研究科 田中規久雄 情報ネットワーク法学会(2a版)
論理と推論 命題論理 推論 命題論理体系の健全性と完全性 構文と意味 → 同値関係と標準形(節形式) 決定問題と意味木 推論規則
計算機科学概論(応用編) 数理論理学を用いた自動証明
論理プログラミング 導出の効率化 論理プログラム ホーン節 ホーン集合に対する導出戦略 論理式の手続き的解釈 Prolog
知能情報システム特論 Introduction
数理論理学 第12回 茨城大学工学部情報工学科 佐々木 稔.
科学の起源 Nothing is More Active than Thought. -Thales.
融合原理 (resolution) 人工知能 論理と推論(2) 論理的帰結 節形式 融合原理 知識を組み合わせて知識を生み出す
知識表現 知識の表現形式 宣言的表現 手続き的表現 プロダクション・ルール フレーム 意味ネットワーク.
第2回  発見的探索(1).
Introduction to Soft Computing
教師がコミティマシンの場合の アンサンブル学習
情報基礎Ⅱ (第1回) 月曜4限 担当:北川 晃.
5.チューリングマシンと計算.
第7回  命題論理.
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
香川大学工学部 富永浩之 知識工学1 第1-1章 人工知能と知識工学 香川大学工学部 富永浩之
執筆者:難波和明 授業者:寺尾 敦 atsushi [at] si.aoyama.ac.jp
計算の理論 I -講義について+αー 月曜3校時 大月美佳 平成31年5月18日 佐賀大学理工学部知能情報システム学科.
矛盾した知識 デフォルト推論 仮説を用いた推論 準無矛盾推論 デフォルト規則 デフォルト理論の拡張 → デフォルト証明 シナリオ
オブジェクト指向言語論 第一回 知能情報学部 新田直也.
知的CAIの基本構成 ① 専門知識 ・・・ 学習の対象となる分野の知識。 ② 学習者モデル ・・・ 学習者の理解状態や過程など を表現。
計算の理論 I -講義について+αー 火曜3校時 大月美佳 平成31年8月23日 佐賀大学理工学部知能情報システム学科.
仮説演繹法 思考 経験 問題 : あるべき姿と現状のギャップ 課題 : 問題解決のために成すべきこと 問題 19世紀 あるべき姿(予想)
現在対応 将来展望 変動的 操作スキル プログラミング 情報モラル 探究スキル 普遍的 図13−1 情報活用能力の構成要素 (p.176)
アップデート.
教師がコミティマシンの場合のアンサンブル学習 三好 誠司(神戸高専) 原 一之(都立高専) 岡田 真人(東大,理研,さきがけ)
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(1)序論 人工知能とは 歴史 方法論 人工知能の基礎 問題解決 探索 推論 知識

人工知能とは “machines who think” (考える機械) 計算機に人間が行うような高度な「知的」情報処理を行わせる研究  P. McCorduck: 「コンピュータは考える―人工知能の歴史と展望」 (1979) 計算機に人間が行うような高度な「知的」情報処理を行わせる研究

人工知能の歴史 1600 1940 1950 1970 1980 1990 2000 ダートマス会議(1956) Winograd(1971) SHRDLU (知識) Leibniz(1685) 普遍記号学 Berners-Lee(1989) WWW ENIAC(1946) EDSAC(1949) Shortliffe(1976) MYCIN (エキスパート・システム) Google(1998) Turing(1950) チューリングテスト Wikipedia(2001) (インターネット) McCulloch & Pitts(1943) 論理ニューロン (脳のモデル) Reiter(1980) デフォルト推論 Rosenblatt(1961) パーセプトロン (学習) Wiener(1946) サイバネティクス McCarthy(1980) 極小限定 (非単調推論) McCarthy(1958) LISP

人工知能の方法論 Leibnizの夢: 普遍的科学言語の希求 情報処理=表現+操作 人工知能=「知的」情報処理 =知識+推論  普遍記号学=記号体系+推論算法 情報処理=表現+操作 人工知能=「知的」情報処理         =知識+推論

人工知能分野 認識能力 理解能力 推論能力 学習能力 記憶能力 知識処理 パターン認識 自然言語処理

人工知能の基礎 知識(知識表現,知識獲得など) 探索(グラフ表現,探索アルゴリズムなど) 論理(論理表現,推論など) 記号処理(プログラミング言語)

問題解決―積木の問題の表現 A B A B 初期状態 目標状態 ■ :テーブルの上の積木 x を持ち上げる ■                 :積木 y の上の積木 x を持ち上げる        ■                 :積木 x をテーブルの上に置く ■                 :積木 x を積木 y の上に置く

探索による問題解決 状態空間 探索アルゴリズム 縦形(深さ優先)探索,横形(幅優先)探索 A B A B A B A B A B

論理による問題解決 論理式による知識の表現 初期状態 目標状態

論理による問題解決 証明による解決 推論(演繹推論) 初期状態の論理式 オペレータの論理式 目標状態の論理式 推論規則 肯定式 三段論法 導出

論理による問題解決 導出反駁 解

論理プログラム Prolog プログラム 質問 インタプリタ(SLD導出)

エキスパート・システム 例: MYCIN(診断),PROSPECTOR(探鉱) DENDRAL(化合物構造解析)など 作業記憶 知識ベース 事実 中間結果 ルール 推論機構 (推論エンジン) ユーザインタフェイス

不完全な知識の取扱い 非単調推論 極小限定,デフォルト推論 (常識の取扱い) fly(x) は矛盾しない

矛盾した知識の取扱い 仮説推論 アブダクション,議論,準無矛盾推論 仮説集合 無矛盾性 事実・ルール集合 結論 演繹推論 ・雨が降った. ・雨は降らなかった. ・散水はしなかった. 仮説集合 無矛盾性 演繹推論 事実・ルール集合 結論 ・雨が降ると路面は濡れる. ・雨も降らず散水もしなければ路面は濡れない.

参考 太原育夫: 新 人工知能の基礎知識,近代科学社(2008) 太原育夫: 新 人工知能の基礎知識,近代科学社(2008) P.マコーダック(黒川利明訳): コンピュータは考える[人工知能の歴史と展望],培風館(1983) 人工知能学会編: 人工知能学事典,共立出版(2005) 人工知能学会Webサイト (http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/whatsai/) 米国人工知能学会Webサイト (http://aaai.org/AITopics/)