ATP合成酵素の分子進化と活性制御 久堀 徹 博士 (東京工業大学資源化学研究所附属資源循環研究施設)

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ATP合成酵素の分子進化と活性制御 久堀 徹 博士 (東京工業大学資源化学研究所附属資源循環研究施設) 第71回 Plant Science Seminar ATP合成酵素の分子進化と活性制御 久堀 徹 博士 (東京工業大学資源化学研究所附属資源循環研究施設) 日時 : 2月4日(金) 15:00〜16:00 場所 : 北大理学部2号館211号室  ATP合成酵素は、生命の根幹を支える重要な酵素であり、原核生物から真核生物に至まで、ほとんどの生物はこの酵素が生み出すATPにその生命活動を支えられている。その意味では、ATP合成酵素の全体構造は非常によく保存されている。ところが、この酵素の活性制御機構については、その生活様式に応じたバラエティーが見られる。 葉緑体のATP合成酵素は、光合成の電子伝達系と共役して炭酸固定に必要なATPを生産している。このため、この酵素の活性は、光環境に適した形で制御されていると考えられる。私たちは、これまで1分子生化学と生化学研究によって、この酵素の制御に関して様々な面白い知見を得てきた。これらを総括して、この酵素がどのように進化して活性制御機構を獲得したのかを紹介する。 北大内で植物科学を研究している(特に)若い人たちの交流促進の場を提供するためのセミナーです。久堀先生は,長年ATP合成酵素の生化学的研究を進めておられます。植物のエピジェネティック研究を精力的に進めています。今回集中講義に来られましたのでセミナーをお願いしました。           連絡先: 田中 歩(北大・低温研) ayumi@pop.lowtem.hokudai.ac.jp