国立天文台研究会 『高精度アストロメトリ観測の時代を迎えた21世紀の天文学』 議論 世話人代表 郷田直輝

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2007.9.20 国立天文台研究会 『高精度アストロメトリ観測の時代を迎えた21世紀の天文学』 議論 世話人代表 郷田直輝                      2007.9.20 国立天文台研究会 『高精度アストロメトリ観測の時代を迎えた21世紀の天文学』 議論                       世話人代表 郷田直輝 VERA

本研究会の目的: ○この時期にあたり、アストロメトリ観測で今まで何が分かってきているか? ○今後の観測によって、近未来にどういう成果が期待されるのか? ○さらにどのようなサイエンスがどのように拓けていくと考えられるか、そのために今なすべきことは何か?  以上の認識を深めることが本研究会の目的。  ==> “達成” もう一つの目的:    今後得られるであろう質、量ともに画期的なアストロメ     トリ観測のデータを用いて、日本のコミュニティが一流     のサイエンスを展開することができるような戦略を考     え、国際的な競争力を高めることも目的とする。

“Modern Astrometry” by J. Kovalevsky(2001)より 昨日の岡村先生のご講演: “Modern Astrometry” by J. Kovalevsky(2001)より 結論を要約すれば、アストロメトリに対する要求は増大している。近年のアストロメトリ、特にヒッパルコス衛星の大成功によって、天体物理学者が、彼らのサイエンスに対するアストロメトリの大きなインパクトを認識し、より多くの星に対してアストロメトリがより高精度な結果を出せば、彼らにとってどれほどの利益があるかを想像できるようになった。 しかし、この20年間に実現した莫大な進歩にもかかわらず、アストロメトリはその目標からはまだまだ遠い段階にある。  最近の成果が、アストロメトリのための新しいより高精度の装置に投資し続けることを天文学のコミュニテイに説得し、より多くの若い天文学者が、この有用でやりがいのある分野を選ぶことを期待しようではないか。

議題 1.VERAの共同利用研究者、データ利用者の拡大   本間氏 2.日本でのアストロメトリコミュニティの拡大と恒常的な活動 3.将来計画への支援体制 4.世界との関係 5.その他

2.日本でのアストロメトリコミュニティの拡大と恒常的な活動 3.将来計画への支援体制 提案:  ○アストロメトリコミュニティのグループ作りが重要    *メーリングリスト作成(たたき台は、本研究会     参加者。その後、輪を広げていく)。    *アストロメトリニュースの配信(情報交換)      VERAの成果、JASMINE、ILOMの動き、      世界の動き、アストロメトリやそれに関わるサイエン       ス等の論文、文献紹介、メンバーの方の論文紹介       、メンバーの方からの意見、要望など。       約2ヶ月に一度の割合で発行       編集(本間、花田、辻本、山田、郷田)

  *各プロジェクトのワークショップ、研究会などを     開催するときの母体(参加呼びかけ)    定期的な研究会(2,3年に一度程度)    天文学会での企画セッション提案  *さらにコミュニティの拡大    研究会、学会での企画、他分野の研究会で    積極的に発表、各大学にセミナーに行く等の    宣伝活動も重要。

提案:世界での日本のアストロメトリコミュニティの 力を高める: 先ず、IAU会員の方は、IAU Commision 8 4.世界との関係 提案:世界での日本のアストロメトリコミュニティの      力を高める:     先ず、IAU会員の方は、IAU Commision 8     (アストロメトリ)のメンバーに!      現在、日本人は14名(247名中) *10月15日~19日:IAU Sympo No.248@上海天文台             アストロメトリの国際会議  ==>会議の様子は、アストロメトリニュースで。