本日の話題 インターネットセキュリティ IPv6 128ビット、IPv4 32ビット

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本日の話題 インターネットセキュリティ IPv6 128ビット、IPv4 32ビット 過去の定期試験問題の解説 (後藤担当分:問題6および問題7)

インターネット セキュリティ 情報を守る ファイアウォール 暗号 認証 セキュリティの問題 悪意のあるプログラム類 不正侵入、サービス妨害

情報を守る ファイアウォール(防火壁) 教科書 p.322, p.324. パケットに対するフィルタ あるいはアクセス制限ということもある 例: IPアドレスによる制限 TCPのポートによる制限 早稲田大学の入り口(ゲートウェイ)でもある種のフィルタが作用している

情報を守る 暗号 簡単な暗号の例 I am a boy (1文字ずらす) J bn b cpz (1文字戻す) I am a boy 平文(ひらぶん、     へいぶん) 鍵 暗号文 鍵 教科書 p.325.

公開鍵暗号 A B 秘密鍵 公開鍵 公開鍵から秘密鍵を計算することが困難 pp.326—337. Bの公開鍵で暗号化された 暗号文

認証 A B 公開鍵暗号を使う認証 電子署名に使われている pp.327—328. Aの秘密鍵で暗号化された 情報

米国の大学で提案されている具体的な 認証システムShibboleth IdP SP ユーザ 属性が判れば済む 1. User attempts to access Shibboleth-protected resource on SP site application server. 2, 3, 4. User is redirected to a Where Are You From (WAYF) server, where the user indicates their home site (IdP). 5. User is redirected to the Handle Service at their IdP. 6, 7 User authenticates at their IdP, using local credentials. 8. Handle service generates unique ID (Handle) and redirects user to Service Provider site's Assertion Consumer Service (ACS). ACS validates the supplied assertion, creates a session, and transfers to Attribute Requestor (AR). 9, 10. AR uses the Handle to request attributes from the IdP site's Attribute Authority. The attribute authority responds with an attribute assertion subject to attribute release policies; SP site uses attributes for access control and other application-level decisions.

セキュリティの問題(1) 悪意のあるプログラム類(不正プログラム) ウィルス、ワーム、トロイの木馬 対策: ワクチンソフト(ウィルスの検出と除去) 独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) http://www.ipa.go.jp/ セキュリティセンター

セキュリティの問題(2) 不正侵入、サービス妨害 対策: ファイアウォールは対策の一例 検出(検知)プログラム: Snort http://www.snort.gr.jp/, http://www.snort.org/ 有限責任中間法人 JPCERT/CC http://www.jpcert.or.jp/ 米国のCERTの支部ではない

IPv6 教科書 pp.162—190. 現在のIPは version 4 アドレスの不足が心配されている 現在のIPアドレスは32ビット        =4×1024×1024×1024        約40億のアドレス IPv6では128ビット

IPv4 アドレスの在庫枯渇問題 現在のアドレスは、使える 2010年頃に、新規のアドレスを割り当てることができなくなる  http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ 詳しい説明は次の報告書を参照http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2007/20071207-01.html http://www.potaroo.net/tools/ipv4/index.html

IPv6 これまでのIPヘッダを整理した 教科書 p.154と p.187を比較 特徴 アドレスの拡大と経路の集約 ヘッダの簡素化 プラグアンドプレイ 認証機能や暗号化機能 (IPsec) 教科書 pp.162—109.

IPv6は使われ始めている あるメーカの小型ルータ

日本はIPv6を活用している www.apnic.net

問題6:  次の文(1)~(10)を読み、その内容が正しいものには○印を、内容が誤っているものには×印を右側の解答欄に記入しなさい。文の一部の内容が正しくても,誤りを含む文は×と見なすこと。

問題6: (1) 現在のインターネットの原型と言われるARPAネットが誕生したのは1968年のことである。この年にマサチューセッツ工科大学(MIT)からBBN研究所に最初に送信した文字列は“WAR”であった。 (2) 1980年代の米国ではインターネットの商用利用を行う事業者が皆無であった。その理由はインターネットを商業的に使用すると高率の税金が課せられていたからである。この税金の名前はNCPである。これはNational Commercial Paymentの略称である

問題6: (3) ドメイン名からIPアドレスへの変換にはDNS (Domain Name System)を用いる。逆向きにIPアドレスからドメイン名を求める時にも、DNSを用いる。 (4) アプリケーションプロトコルを識別するためにポート番号(port number)が使われる。ポート番号はTCPヘッダに含まれる情報である。ポート番号はUDPヘッダにも含まれている。

問題6: (5) TCPを使った通信では、通信の往復遅延時間が長い場合でも短い場合でも、標準規格で定められた一定のスループット値を得ることができる。[2008年度の範囲外] (6)日本国内では社団法人日本ネットワークインフォーメーションセンター(JPNIC)がIPアドレスの割り当て機関として活動している。

問題6: (7) TCP/IPのプロトコルはITU (国際電気通信連合)で議論されて標準化される。標準化されたプロトコルはOSI (Open Systems Interconnection)というドキュメントとして公開される。 (8) 光の速度は真空中では約300km/ミリ秒である。シングルモードの光ファイバ中の光速は真空中の光速と等しい。マルチモードの光ファイバ中の光速は約180km/ミリ秒に減速する。

問題6: (9)ツイストペアの導線はノイズの影響を小さくするために撚って(ツイストして)ある。 (10) インターネットはオープンなネットワークである。情報公開の原則を尊重して、インターネットの上で暗号化を施した通信を行なうことは避けるべきである。

問題7: 次の図は、あるコンピュータがイーサネットを用いてTCP/IPのプロトコルで送信した時のパケットの形を示している。この図の中の(1)~(7)を表現するのに最適な用語を選択肢の中から選び、回答欄に(A)~(L)の記号で記入しなさい。なお本図の各フィールドの寸法は必ずしも実際のパケットのフィールドの長さに比例していない。

(6) パケットの先頭 パケットの末尾 (1) (2) (3) (4) (5) (7) 選択肢: (A) TCPのヘッダ, (B) IPのヘッダ, (C) イーサネットのヘッダ, (D) ダブルヘッダ, (E) TCPのトレイラ, (F) IPのトレイラ, (G) ロングテール, (H) イーサネットのトレイラ, (I) フランジ, (J) TCPのデータ, (K) IPのデータ, (L) イーサネットのデータ.