Spatial Linker - 空間コンテンツ融合の研究 - 有川正俊 東京大学 空間情報科学研究センター 空間情報システム研究部門 平成15年(2003年)9月19日(金) 於 山上会館
位置情報キーによる現実空間と サイバー空間の相互参照 位置情報による 関連付け 現実空間 サイバー空間
ウェブサーチ:キーワードによる ウェブページの串刺し キーワード空間 キーワード という矢
位置キーによるウェブサーチ: 位置によるウェブページの串刺し 位置キー という矢 地理空間
テーマ1: 映像を対象にした 空間コンテンツ融合
位置情報付き写真の扱われ方の 現状の問題点 ? 東京駅 丸ビル 写真の検索インタフェースとして直感的ではない
撮影ベクトル場 特定の範囲で撮影された写真の集合 特定の範囲で撮影ベクトル場の集合 = 撮影ベクトル場
撮影ベクトル検索条件 オブジェクト映像 (1点の見回し) 視点: 円弧上に移動 注視点: 固定 画角: 固定 撮影ベクトル検索条件次第でさまざまな映像が生成される パノラマ映像 (1点からの見渡し) 視点: 固定 注視点: 円弧上に移動 画角: 固定 オブジェクト映像 (1点の見回し) 視点: 円弧上に移動 注視点: 固定 画角: 固定 ウォークスルー映像 (前進) 視点: 現在の撮影ベクトルの延長線上に移動 注視点: 現在の撮影ベクトルの延長線上に移動 画角: 固定
映像・地図・地名・Webを相互連携する 枠組みの研究 映像空間 映像空間 Web空間 Web空間 地図空間 地図空間 地名空間 地名空間
Prototype camera with spatial sensors GPS digital camera gyro sensor sensor for measuring frequency of wheels prototype camera Cellular phone generate metadata for a Photo Vector Field Model.
サブテーマ2: テキストを対象にした 空間コンテンツ融合
空間データの分類 空間データ 構造化 F-Iデータ F-Dデータ Full-structured 定量データ+住所等 地理参照データ 地理データ 空間データ 構造化 F-Iデータ F-Dデータ Full-structured 定量データ+住所等 幾何情報+名称,IDなど 半構造化 S-Iデータ S-Dデータ Semi-structured XML+住所 XML+(x, y) N-Iデータ N-Dデータ 非構造化 自然言語+住所 自然言語+(x, y) Non-structured 間接空間参照 直接空間参照 Indirectly Spatial Referenced Directly Spatial Referenced
空間文書管理システムの全体像 空間データ 投影 空間文書管理システム 閲覧 地名参照 場所の情報を含む文書 場所の記述を含む半構造文書 SPAT 閲覧 地名参照 場所の情報を含む文書 場所の記述を含む半構造文書 ワープロ文書 ウェブ文書 芭蕉 場所の記述を 自動抽出 (半構造化)
空間文書管理システム(プロトタイプ) HTML文書の他,MS-Word,MS-Excel,Adobe PDF,XMLフォーマットの文書から,空間分布地図を自動作成 キーワード検索,空間・時間範囲検索が可能 空間文書管理システムのプロトタイプは、Webアプリケーションとして実装されており、ここに挙げた各種フォーマットの文書を特定のフォルダにドラッグ&ドロップするだけで登録することができる。画面の地図の部分は国土地理院数値地図2500をデータベース化し、SVG形式で出力するマップサーバ(独自開発)を利用している。
空間コンテンツ融合の概念図 認知空間 言語空間 提示空間 仮想空間 地理空間 or 空間空間 空間映像空間 Web空間 空間推論 辞書 マンマシン インタフェース 言語空間 辞書 シソーラス など GEOCODING ロボット 自然言語理解 提示空間 仮想空間 地理空間 or 空間空間 空間映像空間 位置-カメラ パラメータ変換 空間推論 Web空間
Web情報空間の健全な発展のキーとは? インターネットとWebの発展により、さまざまなマルチメディアデータを共有 誰でも情報発信できる枠組みの実現が従来の情報流通の在り方を大きく変革させた Web情報空間の成功のキー: リソースへのアクセスのための「統一アドレス空間」 ハイパーテキストを基本とした「開放型情報空間」 同様のスケーラビリティがある枠組みが 位置情報サービスの体系にも不可欠