Ⅱ.高齢者に係る地域アセスメントの    手法について

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2日目 15:45~15:55〔10分〕                     閉 会                           この時間は、都道府県で開催される強度行動障害支援者養成研修の実施に当たってのお願いをいくつか述べさせていただきます。
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Ⅱ.高齢者に係る地域アセスメントの    手法について

1.地域アセスメントの意義 地域支援に必要な取り組みを考えるために、社会資源と地域の生活支援ニーズを把握する 地域特性の把握により、地域住民等へのアプローチ方法を考える 地域ニーズの把握により、必要なサービスを考える 社会資源の把握により、関係者のネットワークづくりやマッチングにつなげる。

2.地域アセスメントの方法 生活支援ニーズの把握 社会資源の把握

地域の捉え方 住民の生活圏と専門職の担当圏域は同一ではない 地理的な 広さ 社会関係の広さ 都道府県 専門職 同僚 市区町村 同窓生 中学校区 お店 小学校区 活動仲間 自治会 家族・親族 近所付き合い 住民の生活圏と専門職の担当圏域は同一ではない

2-(1)地域特性の把握 ①地域の歴史 ②地域の主な産業 ③人口動態・将来推計

2-(2)地域の社会資源の把握 ①行政機関 ②保健・医療・福祉関連の機関・団体 ④ボランティアグループ・NPO・当事者団体 ③地縁組織  ①行政機関  ②保健・医療・福祉関連の機関・団体  ③地縁組織  ④ボランティアグループ・NPO・当事者団体  ⑤中間支援組織  ⑥生活関連産業

2-(3)地域全体の生活ニーズ把握 行政資料の活用 アンケート調査 ヒアリング調査 戸別訪問 住民座談会

地域アセスメントをどう教えるか 演習例① ●事前に地域アセスメントシート   を送付 ●地域概況と社会資源を調べた 上で研修に参加 ●グループ討議で地域の力や課 題について話し合う

地域アセスメントをどう教えるか 演習例② ●高齢者の生活ニーズ(買い物・ 通院・ゴミ出し・掃除等)が含ま れた簡単な個別事例を用意 ●高齢者の生活ニーズ(買い物・   通院・ゴミ出し・掃除等)が含ま れた簡単な個別事例を用意 ●同様なニーズを持つ人々の状 況を把握するために、どんな調 査を行う必要があるか話し合う

みなさんの地域において、 どのようなニーズ把握が できるか話し合ってみましょう ディスカッション みなさんの地域において、 どのようなニーズ把握が できるか話し合ってみましょう

3.地域アセスメントの留意点 (1)地域連携に生かす地域アセスメント ~連絡先の把握・顔と名前と業務の分かる関係性~ (1)地域連携に生かす地域アセスメント    ~連絡先の把握・顔と名前と業務の分かる関係性~ (2)地域の力を高める支援に生かす地域アセスメント    ~地域支援方策の検討・個別課題を地域課題へ転換~ (3)地域アセスメントの地理的範囲    ~担当圏域で生活する人々の生活範囲~ (4)地域アセスメントの記録    ~組織として地域アセスメント情報を引き継ぐ~ (5)地域アセスメントを通した地域力向上    ~地域アセスメントプロセスの意図的活用~

地域連携の促進 新たなサービス開発 住民活動の組織化 住民の福祉意識向上 担い手の発掘・養成 3-(2)地域支援方策の検討 地域連携の促進 新たなサービス開発 住民活動の組織化 住民の福祉意識向上 担い手の発掘・養成

3-(2)個別課題を地域課題へ転換する4つの視点 同じニーズを持つ人はどれ位いるか 同じ状況の人は どれ位いるか 課題 多さ 社会性 将来予測 共通性 将来、増大して いくニーズか 少数でも社会として解決すべき問題か