財政状況に関する中長期試算 〔粗い試算〕平成29年2月版 大阪府 資料3

Slides:



Advertisements
Similar presentations
可児市議会 議会報告 会. 実際の収入、支出について「結果報 告」 議会は、予算の執行結果を確認 期待した行政効果は? 財源の確保は? 決算=次年度予算執行の指針 ⇒適正と認められれば「認定」 ⇒決算審査を 12 月から9月定例会に 決算審査~予算編成 期間を十分に取る 予算決算委員会の意見を新年度予算編成に活.
Advertisements

平成22年度収支決算 (平成23年7月25日) 日本合成化学健康保険組合 <一般勘定> ・収入 922百万円 ・支出 794百万円 収支差額 128百万円 経常収支 123百万円(対予算 +102 、対前年 +257 ) <介護勘定> ・収入 80百万円 ・支出 62百万円 収支差額 18百万円(対予算.
1 これまでの財政運営の総括 ◇これまで幾度も行財政改革を実施してきたにも関わらず、 未だに多額の財源不足が生じている。 ◇さらに、実質公債費比率が、改善するどころか、今後悪化し ていく。 知事とPT・部局長ディスカッション資料 (平成22年7月12日) 過去の財政運営のあり方について幅広く検証する.
1 公債政策の推移② -バブル経済崩壊後から現在まで-. 2 ( 第 18 講の再説 ) 公債政策の推移 … 資料 18-2 ,資料 18-3 ,資料 18-4  1947 年の財政法制定 =国債の発行に厳しい制約  財政法制定~ 1965 年度当初予算 ⇒国債発行禁止規定 ( 財政法第 4 条.
八雲町国民健康保険 適正賦課検討資料 平成23年10月 八雲町国民健康保険係 【町民説明会 用】.
ふるさと納税 名古屋大学 柳原光芳ゼミナール. 発表の流れ  研究動機  ふるさと納税の概要説明  研究の流れ  地方交付税とは  ふるさと納税による地方交付税への影響の分析 ( 結果 )  ( 国から地方自治体 B に資金が流れていた場合の考察 )  ( 地方自治体 A から地方自治体.
2005/2/23 長野県経営者協会 1 これからの税財政・社会保障 と 企業の対応 2005 年 2 月 23 日 日本経団連 藤原清明.
近畿税理士会 平成 27 年 中学生用Ⅱ. 1. 税理士って何です か? 納税者(個人や会社)が税金を納める計算をするお手伝いをし ています。 税金のことでわからないことがあったら相談にのります。 納税者の代わりに税務署などと、話し合いをします。 信頼のバッジ 1.
佐賀市中期財政計画 総務部財政課 平成26年12 月 平成27年度 ~ 平成33年度 1. 佐賀市を取り巻く状況 ○ 生産年齢人口(15~64歳)の減少 ⇒ 税収等の減少 ○ 高齢者人口(65歳以上)の増加 ⇒ 扶助費や医療費等の増加 ○ 合併特例措置 ⇒ 普通交付税の段階的縮減 (27年度から32年度まで)
都市整備部 予算要求方針 要求方針 ○財政構造改革プラン(案)において、今後の公共施設(インフラ)のあり方として「建設から維持管理への
36 6.主な点検項目 (1)平成27年度の取組み ②歳入確保 番号 項目名 担当部局・室 取組内容 実績(●は実施済、○は取組み中) 5
世界ソブリンバブル衝撃のシナリオ 第8章国債バブル崩壊のシナリオ
~国民経済的な視点から見た社会保障~ 2000/6/14 木下 良太
政府情報システム数と運用コスト削減見込額の推移について
周南市公共施設白書 耐震改修が完了した周南第3住宅第11棟 平成25年11月 周 南 市.
健全化判断比率及び資金不足比率の公表について
地方公務員災害補償基金 富山県支部補償課 平成22年7月23日
平成25年度下水道事業 決算の概要 平成26年12月19日 柏市土木部下水道経営課 柏市下水道事業経営委員会資料 (第2回)資料
Investor Relations IR = 投資家向け主体的広報活動 社債を発行している企業の多くはトップによるIRを実施
応募企業の進出意欲・検討熟度は高く、保留地処分の可能性は高い
【資料編】 1.府財政の特徴 ■硬直的な財政構造
公共経済学 24. 地方分権と政府間の役割分担.
アジアの特区との比較 ■アジアの経済特区内での税制優遇措置 ■法人税実効税率の比較 国 ・ 特 区 中国 韓国 マレーシア アラブ
(間税会は消費税のあり方を考える会です) 平成24年1月30日 北沢間税会
特別区設置協定書(案)関係確認事項 (財政調整)
大阪都構想の是非 否定派 嘘 成田・下田・山本.
地方財政の健全化及び地方債制度の見直しに関する研究会報告書(平成27年12月)概要 ○ 現行の「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」(以下「健全化法」。)では必ずしも把握しきれていない財政負担を客観的に把握するため、 第三セクター等に対する短期貸付や公有地信託について健全化判断比率上捕捉する。 ○ 地方公会計によって把握される新たな財政指標による財政分析、指標の組合せによる財政分析等を行い、より分かりやすい財政状況の開示、財政運営への活用を促進する。
下水道事業財政計画 (H18~H21年度) 静岡市企業局下水道部
桑 名 市    市議会定例会[12月] 提出議案の概要について.
量的質的金融緩和は 日本にとってプラスか? 否定派.
地方公務員災害補償基金 富山県支部補償課 平成21年8月21日
平成23年3月28日 福祉医療費助成制度に関する研究会
スペイン財政支援の是非 <否定派> 田中・棚倉・川村・石塚.
国保制度改革後の国保財政イメージ 国 大阪府 市町村 一般会計 国保特別会計 一般会計 国保特別会計 一般会計 支払基金 国保連 被保険者
(2)特別区全体 7 試案1(7区 北・中央区分離) H31年度まで300億円を超える収支不足が続くが、H41年度には単年度の収支不足が解消
(4)特別区の収支不足への対応例 試案1 7区(北・中央区分離)・・・ p27 試案2 7区(北・中央区合体)・・・ p28
三宅やすし市政報告 11区西文化センター 2013.11.9.
基本的な方針 『大阪府ファシリティマネジメント基本方針』(大阪府公共施設等総合管理計画)(案)について 建物の修繕・更新費用試算
26 奈良県の財政と金融の動向.
政府情報システムのコスト削減の 取組状況について
関西学院大学 小西砂千夫 地方債協議制移行と償還能力 関西学院大学 小西砂千夫
I nvestor R elations 平成18年2月20日 佐賀県知事 古川 康.
Ⅱ.施行に向けたスケジュール.
財政論I / II introduction 麻生 良文.
公共経済学 24. 地方分権と政府間の役割分担.
あなたにも届けたい。串間のめぐみ、 串間のぬくもり。串間の魅力を。 平成27年度決算 串間市連結財務諸表を公表します。 本市都井岬にて撮影.
(3)試案ごとの財政収支 試案1 7区(北・中央区分離)・・・ p17 試案2 7区(北・中央区合体)・・・ p19
財政健全化の嘘 と 政府貨幣のお話!.
今後の財政収支概算 (粗い試算) ◆2019(平成31)年2月版◆ 大阪市財政局
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
【資料編】 1.府財政の特徴.
小 平 市 の 財 務 書 類(平成26年度概要版) 財 務 4 表
平成29年度決算財務諸表のポイント 大阪市会計室 平成30年10月
公共経済学 23. 地方分権と政府間の役割分担.
今後の財政収支概算 (粗い試算) ◆2018(平成30)年2月版◆ 大阪市財政局
地方公営企業法適用の目的について 資料1-2 《会計制度によるちがい》
大阪市水道経営戦略( )の概要 《工業用水道事業編》 <抜本的な経営改革による収支ギャップ解消イメージ>
財務的な観点からみた 新市立病院計画 小樽商科大学大学院 堺 昌彦
平成27年度財政運営検討W・Gとりまとめ(案)(概要)
【別冊】 区割り案ごとの各特別区の収支.
福祉・介護人材の処遇改善【1,070億円】 1 目 的 2 概 要
利益処分にかかる知事の承認(経営努力認定)について
第3次中野市行政改革大綱 平成26年7月策定 平成31年3月改定(案) 中野市.
(5)各特別区の財政収支・収支不足への対応例
収益的収支(事業経費や既存の施設の管理等に係る取引)
財政-第6講 3.経費分析 2008年4月22日 第2限.
2.これまでの改革の取組み、現状認識、課題
彦根市公共下水道事業・第5期経営計画(素案) 1.各施策の現状と課題及び第5期経営計画での取組方針
目標 … 自律的で創造性を発揮する行財政運営体制の確立
次期循環型社会推進計画について 現行計画の概要 ● 目指すべき循環型社会の将来像(長期的視点) ● 施策の基本方針 現状と課題
Presentation transcript:

財政状況に関する中長期試算 〔粗い試算〕平成29年2月版 大阪府 資料3 ◆ 「財政運営基本条例」に基づき、財政状況に関する中長期試算を作成。 (発射台となる毎年度の当初予算毎に作成) ◆ 試算にあたっては、「中長期の経済財政に関する試算」(内閣府)で示された経済成長率・長期金利や 歳入・歳出の傾向など、現時点で見込むことができる条件を前提に推計。なお、この試算は不確定要 素を多く含んでおり、将来に向かって相当の幅をもってみる必要。 大阪府

※H33までは財政収支への影響が大きい事業等を個別積上げ、H38までは内閣府試算の経済成長率・長期金利を前提に推計(H39以降は、横置き) 1  財政収支の見通し 【平成29年2月版】  ・減債基金の積立不足額の復元  積立不足額:1,907億円(平成29年度当初後)  ※H13~19の間に累計5,202億円を借入れ  ・財政調整基金            残高見込額: 584億円(平成29年度末見込)  ※積立目標額:1,450億円(平成36年度末) 収 支 不 足 額 ▲590 ※H33までは財政収支への影響が大きい事業等を個別積上げ、H38までは内閣府試算の経済成長率・長期金利を前提に推計(H39以降は、横置き) 内閣府試算の経済成長率・長期金利や歳入・歳出の状況など、現時点で見込むことができる条件を前提に推計 この試算は不確定要素を多く含んでおり、将来に向かって相当の幅をもってみる必要

結果のポイント① [平成28年9月仮試算からの変動] 平成30年度から36年度までを仮試算と比較すると、各年度の収支不足額が  結果のポイント①  [平成28年9月仮試算からの変動] 平成30年度から36年度までを仮試算と比較すると、各年度の収支不足額が おおむね20億~200億円悪化。 (主な要因) 項     目 各年度の収支不足への影響(平成36年度まで) 歳入 実質税収 円高・株安の影響などにより29年度の税収見込みが減少 210億~250億円程度悪化 交付税等 実質税収の減などにより増加 特定財源 行政改革推進債及び公共施設等整備基金の活用を見込むことにより増加 平成32年度以降、 100億円程度改善 歳出 人件費 平成28年度給与改定影響額が確定した結果、仮試算での見込みより減少 社会保障 関係経費 平成29年度当初において、実質税収及び交付税等の増を上回って増加 120億円程度悪化 公債費 金利の低下等により減少 40~90億円程度改善 (※) 平成31年度までは仮試算に織り込み済み (※) (※) 平成29年度からの府費負担教職員制度の見直しにより、人件費が減少し、その財源として府税や交付税等が     減少したが、収支には影響しない。 2

3  結果のポイント② [財政調整基金の状況] ≪ 財政調整基金残高の推移 ≫ (億円) ○平成28年度最終予算と平成29年度当初予算は、財源対策の ために財政調整基金を取り崩し、残高が減少する見込み(グラ フ参照)。  しかしながら、最近5年間は、当初予算で基金の取崩しを計上 しながら、府税収入の上振れや予算の執行段階における取組み 等の結果、決算での取崩しはほぼ回避(表参照)。 ○一方、過去の景気の後退局面においては、府税収入が当初予 算から下振れたことに留意が必要。 平成29年度当初予算に計上する財政調整基金の取崩しに ついては、年度を通じた効果的・効率的な予算執行により、 その縮減に努める。   平成30年度以降の予算編成過程においても、地方税財政 制度の変更などに留意しながら、「当面の財政運営の取組み」 (案)に掲げた取組例などについて検討・具体化を進める。 H28 取崩し▲513 H29 取崩し▲532 平成28年度の残高には、平成27年度決算剰余金の1/2に相当する27億円を含む  ≪ 財政調整基金の取崩し状況(当初予算額・決算額)≫

■実質公債費比率  地方財政法及び財政健全化法に基づく指標で、標準的な財政規模に対する実質的な公債費相当額の占める割合の過去3年度間平均のこと。  この比率が18%以上になると起債許可団体に、25%以上になると「財政健全化団体」に、35%以上になると「財政再生団体」になる。 4

5

 試算の前提条件 【平成29年2月版 】 6

財政調整基金への積立目標額《1,450億円( 平成36年度末)》 7 財政調整基金への積立目標額《1,450億円( 平成36年度末)》 【 参 考 資 料 】 ①  〇平成26年度末時点において、積立目標額の3年毎の見直しを行った結果、 10年後である平成36年度末時点の積立目標額を、1,450億円と設定。 (単位:億円) 区分 算出の考え方 名称 発生 時期 平成26年度末試算 平成29年2月試算 (参考) 想定される リスクの合計 うち積立目標額 に積算する額 1 税収の急減   災害等の発生 過去の発生状況 から算出 600 2  偶発性     リスク 財政健全化法 将来負担比率の 考え方を準用 育英会 51 35 ※決算値反映 産業振興機構 225 - 住宅供給公社 79 55 3  確実性    リスク 事業進捗に伴い 発生の確実性が 高い損失を計上 土地 開発公社 H14~H24  ― ±α ※未利用 代替地処分完了 道路公社 S62~H59 ※経営改善方針 に基づく収支改善 港湾 特別会計 H元~H40 ※土地需要等を 見極めインフラ整備 箕面 H13~H30 603 ※限度額を堅持 (中長期試算織込済) まちづくり 会計 H35~ 428 319 合計 1,383 1,009 ・税収の急減(約540億円) 過去20年間の最大の税収の減収幅(2,171億円)のうち、交付税措置で補完できない25%相当分を算入 ・災害等の発生(約60億円) ・産業振興機構(約225億円)  平成27年度末で貸付が終了  ・箕面特別会計 府費負担限度額603億円 (中長期試算織込済)を堅持 ・まちづくり会計(319億円) 保有地の売却単価差(438億円)について、損失確定年度の前10年間で均等に積立てることとした場合の要積立額 *売却見込み分の差損額   (66億円) は中長期試算に   織込済 積立目標額(平成36年度末) 1,450

(参考) 「当面の財政運営の取組み(案)」(平成28年10月)より抜粋 【 参 考 資 料 】 ② (参考)  「当面の財政運営の取組み(案)」(平成28年10月)より抜粋 ○ 平成28年9月仮試算 収 支 不 足 額 ○ 仮試算の収支不足への対応 (単位:億円) 8