双胎分娩34〜40週の出産結果に及ぼす 胎児の性、性組合せ、経産の影響 野中浩一(帝京大・医・衛生公衛) 今泉洋子(兵庫大学附属研究所) 2019/5/5 双胎分娩34〜40週の出産結果に及ぼす 胎児の性、性組合せ、経産の影響 野中浩一(帝京大・医・衛生公衛) 今泉洋子(兵庫大学附属研究所)
【目的】 日本全体の双胎出産のデータ(79-94年) 分娩週数 児の性 性組み合わせ 初産・経産の別 出産数 死産割合 出産時体重
【資料と方法】 ● 1979〜94年の人口動態統計の双胎分 出生票n=284,259 と 死産票n=30,803 計n=315,062 ● ペア作成 155,094組(310,188人)⇨ 98.5% ● 出産時体重情報が入手できた出産(n=313,892) ● 体重の推定 79-91年 100g単位、切り捨て(2500gは別掲) 92-94年 1g単位 ※ 79-91年については階級の中央値を代用して計算 ● 分娩時在胎週数:34-40週に限定
トピック 3
トピック 2
トピック 1
? Triplet pregnancy Twin pregnancy Singleton pregnancy 38 weeks Period when male fetus (or embryo) is more susceptible to growth retardation Twin pregnancy 26weeks Period when male fetus (or embryo) is more susceptible to growth retardation Singleton pregnancy Conception Birth Gestation period ?
テーマについて テーマ (自分の主張) の説明
まとめ 出産時体重は妊娠34〜40週で単調に増加していたが、初産・経産の別、男女別のほかに、異性・同性ペア別による違いが観察された。すなわち、単胎と同様に、経産が初産より重く、男児が女児より重かったほか、同じ性でも、ペアが同性より異性の組合せのほうで重くなっていた。 死産率は、全体では妊娠38週の分娩で最低になり、男児が女児よりやや高いが、ペアが同性か異性かの違いのほうが影響が大きく、異性の組み合わせで低かった。これらの結果は、同性双胎に含まれる1卵性双胎が影響しているものと思われる。経産でやや高くなるのは年齢が交絡している可能性がある。 なお、同性双生児の場合、女児では男児よりも分娩週数が長くなる傾向があり、死産率が最低になるのも妊娠39週での分娩であり、全体より1週程度遅くなっていた。