Cosmological simulations of galaxy formation

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 宇宙は何からできてくるか ? 理学部 物理 森川雅博 宇宙を満たす未知のエネルギー:暗黒エネル ギー 局在する見えない未知の物質:暗黒物質 銀河・星・ガス 何からできているか … 2006/7/25.
Advertisements

硬 X 線で探るブラックホールと銀河の進化 深沢泰司(広大理) 最近の観測により、ブラックホールの形成と 銀河の進化(星生成)が密接に関係することが わかってきた。 ブラックホール観測の最も効率の良い硬 X 線で 銀河の進化を探ることを考える。 宇宙を構成する基本要素である銀河が、いつ どのように形成され、進化してきたか、は、宇宙の.
第5回 分子雲から星・惑星系へ 平成24年度新潟大学理学部物理学科  集中講義 松原英雄(JAXA宇宙研)
宇宙大規模構造の最近の話題 計60分 松原隆彦 (名古屋大学) 東北大学 21COE研究会
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの熱的安定性 星間ガスの力学的・熱的な不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
「あすか」による 超大光度赤外線銀河(ULIRG)のX線観測 II
スケジュール 火曜日4限( 14:45-16:15 ),A棟1333号室
衝撃波によって星形成が誘発される場合に 原始星の進化が受ける影響
Collision tomography: physical properties of possible progenitors for
星形成銀河の星間物質の電離状態 (Nakajima & Ouchi 2014, MNRAS accepted, arXiv: )
DECIGO ワークショップ (2007年4月18日) 始原星の質量、形成率、連星度 大向一行  (国立天文台 理論研究部)
ー宇宙進化学の完成を目指してー 谷口 義明 愛媛大学 宇宙進化研究センター
Non-Spherical Mass Models for Dwarf Satellites
SHIGENOBU HIROSE AND JULIAN H. KROLIK
熱的赤外線で高感度のGLAOを用いた合体銀河中のmultiple AGNの探査
Report from Tsukuba Group (From Galaxies to LSS)
1: Hokkaido Uni., 2: NROJ, 3: Hokkaigakuen Univ.
Cold Accretoin と Clump Instability と円盤銀河の形成・進化 (review)
超巨大ブラックホール形成の鍵を握るAGNトーラスについて
Hajime Susa Rikkyo University
Damped Lya Clouds ダスト・水素分子
榎 基宏 東京経済大学(4月より) 国立天文台天文データセンター(3月まで)
銀河形成シミュレーション: 銀河形成における major mergerの役割
大規模数値計算による原始銀河団領域に関する研究
準解析的アプローチによる巨大ブラックホールの進化の解明
銀河物理学特論 I: 講義1-1:近傍宇宙の銀河の 統計的性質 Kauffmann et al
銀河物理学特論 I: 講義1-2:銀河の輝線診断 Tremonti et al. 2004, ApJ, 613, 898
Primordial Origin of Magnetic Fields in the Galaxy & Galaxies - Tight Link between GC and Cosmic B –  Y. Sofue1, M. Machida2, T. Kudoh3 (1. Kagoshima.
104K以下のガスを考慮したTree+GRAPE SPH法による 銀河形成シミュレーション ~Globular Cluster Formation in the Hierarchical Clustering Universe~ 斎藤貴之(北大) 幸田仁(NAOJ) 岡本崇(ダーラム大) 和田桂一(NAOJ)
Cosmological Simulation of Ellipticals
Virgo Survey: Single Peak Galaxies
神戸大大学院集中講義 銀河天文学:講義6 特別編 観測装置の将来計画
抄訳 PFSによる銀河進化 嶋作一大 (東大) 2011/1/ すばるユーザーズミーティング.
平成28年度(前期) 総合研究大学院大学 宇宙科学専攻
平成26年度(後期) 総合研究大学院大学 宇宙科学専攻
Magorrian relation 2nd stage へ
Photometric properties of Lyα emitters at z = 4
星間物理学 講義3資料: 星間ガスの力学的安定性 星間ガスの力学的な安定性・不安定性についてまとめる。星形成や銀河形成を考える上での基礎。
Virgo CO Survey of Molecular Nuclei Yoshiaki Sofue Dept. Phys
銀河物理学特論 I: 講義3-4:銀河の化学進化 Erb et al. 2006, ApJ, 644, 813
銀河風による矮小銀河からの質量流出とダークマターハロー中心質量密度分布
銀河物理学特論 I: 講義1-3:銀河性質と環境依存性 Park et al. 2007, ApJ, 658, 898
すばる望遠鏡 次期観測装置の検討会 (銀河・銀河形成分野) 観測提案のまとめ
COSMOSプロジェクト: z ~ 1.2 における星生成の環境依存性 急激な変化が起こっていると考えられる z ~1 に着目し、
村岡和幸 (大阪府立大学) & ASTE 近傍銀河 プロジェクトチーム
X-ray Study of Gravitational Lensing Clusters of Galaxies
銀河・銀河系天文学 星間物理学 鹿児島大学宇宙コース 祖父江義明 .
星形成時間の観測的測定 東大天文センター M2 江草芙実 第4回 銀河shop 2004/10/19.
COSMOS天域における ライマンブレーク銀河の形態
論文紹介 Type IIn supernovae at redshift Z ≒ 2 from archival data (Cooke et al. 2009) 九州大学  坂根 悠介.
フレアの非熱的成分とサイズ依存性    D1 政田洋平      速報@太陽雑誌会(10/24).
天の川銀河研究会 天の川銀河研究会 議論の種 半田利弘(鹿児島大学).
星間物理学 講義4資料: 星間ダストによる散乱・吸収と放射 2 銀河スケールのダスト、ダストの温度、PAH ほか
Mitsuru Takeuchi and Shin Mineshige ApJ 486: ,1997 September 1
M33高密度分子ガス観測にむけて Dense Cloud Formation & Global Star Formation in M33
塵に埋もれたAGN/銀河との相互作用 今西昌俊(国立天文台) Subaru AKARI Spitzer SPICA.
銀河物理学特論 I: 講義3-5:銀河の力学構造の進化 Vogt et al
大井渚(総合研究大学院大学) 今西昌俊(国立天文台)
シミュレーションサマースクール課題 降着円盤とジェット
宇宙の初期構造の起源と 銀河間物質の再イオン化
The Baryonic Tully-Fisher Relation
宇宙粒子線直接観測の新展開 柴田 徹 青学大理工 日本物理学会高知(22/Sep./2013).
New Sources in the Sgr B & C Regions
MOIRCSサイエンスゼミ 銀河団銀河のMorphology-Density Relation
大規模シミュレーションで見る宇宙初期から現在に至る星形成史の変遷
COSMOS天域における 高赤方偏移低光度クェーサー探査
星間物理学 講義7資料: 物質の輪廻と銀河の進化 銀河の化学進化についての定式化
(Pop I+II連星起源と) 初代星連星起源 ロングガンマ線バースト
連星 Gold Mine を用いたDECIGO精密宇宙論
中間質量ブラックホールの理解に向けた星の衝突・破壊に関する研究
Presentation transcript:

Cosmological simulations of galaxy formation 岡本 崇 (University of Durham) Collaborators: A. Jenkins, V. Eke, C. Frenk (Durham) Introduction Modelの説明 Results Discussion

Introduction 宇宙の質量の大部分は cold dark matter (CDM) が占めている Hierarchical clustering 小さな構造から先に形成され、それらが集合・合体することにより、より大きな構造が形成される。 高赤方偏移で小質量・高密度な天体が形成され、ほとんどのガスはそこで冷えてしまう。

角運動量問題 合体後、dynamical friction で中心へ落ちていく過程で角運動量を失う 悲しいくらいに冷えて中心に集まったバリオン(星, cold gas) 合体後、dynamical friction で中心へ落ちていく過程で角運動量を失う CDM の元で simulation をすると、殆どの銀河が bulge-dominated galaxies (E, S0) になってしまう。

今回は feedback model を工夫してλCDMの下で円盤銀河を作ってみる。 「渦巻き銀河できるかな?」 角運動量問題とサヨナラするために Small scale の揺らぎがなければいい Warm DM Reionization が間に合わない 小さな halo での baryon の collapse を抑制 Feedback ただし強すぎると accretion を抑制して disk の形成を妨げる。 今回は feedback model を工夫してλCDMの下で円盤銀河を作ってみる。 「渦巻き銀河できるかな?」

Star formation & feedback Springel&Hernquist (03) の multiphase model を少し変更したものを使う hot phase cold gas cold phase hot gas SPH 粒子 仮定 ISM は 2 phases で hot phase によって支えられている Hot phase は SNe からのエネルギーで維持される Cold phase (cloud) はthermal instability で成長

Multiphase model 変更点 Cold phase と hot phase は圧力平衡 Metallicity dependence を導入 Non-instantaneous recycling (Type Ia SNe も考慮) Phase transition IR を仮定すると

Metallicity dependence Cloud の形成率が hot phase の cooling rate に依存 Cloud fraction, x, は金属量に依存する Self-regulation が働いているとき、 ISM の圧力 は x で決まる Model を Z=Z◎で Kennicutt law を 再現するように normalize すると各 金属量での self-regulated effective temperature は金属量に依存 低金属量の ISM ほど FB の影響 が強い。 uc=const ( Tc=103 K) とすると、hot phase の self-regulated temperature は密度だけの関数

IRA を外す Age と metallicity に応じて一番近傍の SPH 粒子に ΔESN, ΔM, ΔZを与える cooling evaporation SF (☆ particle をポロリ)

TEST 1012 M◎、baryon fraction 0.1 の virialise した回転球 (λ=0.1), Zini = 0.3 Z◎ Z > 0.3 Z◎ではほぼ Kennicutt law を満たす。

Cosmological Simulations ΛCDM (Ω0=0.3, λ0=0.7, h=0.7, Ωb=0.04) Select a halo having a quiet merger history from a N-body simulation (L=35 h-1Mpc) Resimulate with high-resolution DM and SPH particles in the selecting region. MSPH = 2.6 x 106 h-1 M☺ NSPH ( ~NDM) in the halo is ~60,000. UVB (Haardt & Madau 96) Type II & Ia SNe Metallicity dependent cooling Multiphase ISM Phase decoupling (TO et al 03)

z=5.07 z=1.17 z=3.69 z=0.67 z=2.82 z=0.29 z=1.80 z=0

B/T > 0.5 くらい? 中心集中度が高すぎるような気がする (色付けが必要)。 そもそもそういう銀河かもしれない(もっとサンプルが必要)。

Discussion 金属量依存性をもつmultiphase model を用いることにより high-z での baryon のcollapse を抑制 大きな銀河円盤が形成された。 High-z での銀河風が halo gas を汚染するので冷えるバリオンの量はかえって増える。 → バルジが大きくなりすぎる。 Starburst 時にもっと強い FB が必要? AGN? SF has two modes? Variable IMF? [O/Fe]-[Fe/H] や metallicity distribution を調べることで FB model に制限がつけられるはず(長島さんのポスターもみてね)。