ダスト-気候-海洋系のフィードバック 河宮未知生
氷期-間氷期サイクル
LGM-産業革命前間の陸域炭素貯留増加量の見積もり
氷期間氷期CO2サイクルに関する色々なモデル実験結果 Archer et al. (2000)
海洋中全炭酸の鉛直分布 表層で低濃度 ↑ 「生物ポンプ」の働き
硝酸塩の鉛直・水平分布 「生物ポンプ」が働ききっていない 生物ポンプが働ききっている
太平洋赤道域における鉄散布実験(IronexII)
鉄散布実験結果(IronexII) Temp. SF6 Fe Chl. NO3 fCO2 Coale et al. (1996)
鉄仮説とHNLC(High Nutrient – Low Chlorophyll region) -ダストによる鉄供給- 表層硝酸塩分布 表層クロロフィル 分布 ダストフラックスの分布 (Jickells et al., 2005)
ダスト-気候-海洋系のフィードバック
氷期間氷期CO2サイクルに関する「鉄仮説」のモデルによる検証 Watson et al. (2000): Box model, 40ppm減 Archer et al. (2000): “LSG” based, 14ppm減 Bopp et al. (2003): GCM based, 15ppm減 *氷期間氷期のダスト降下量の違いは外からデータを与える。
統合モデルでこの問題を扱うとしたら、どこを改良しないといけないか ダストに含まれる鉄の割合、海水への溶解度 (Mahowald et al., 1999 など) 土地被服とダスト放出量の関係 (Takemura et al., 2002?) 海洋中の鉄の振る舞い 鉄の化学 (Archer & Johnson, 2000 など) 鉄の生物学(Moor et al., 2002 など)
氷期間氷期CO2サイクルに関する他の仮説 海洋中の全栄養塩量 or C/N/P比 の変化 (Broecker, 1982) 植物プランクトン優先種の変化 (Archer & Maier-Reimer, 1994) 成層化によるCO2, 栄養塩の利用率上昇 (Francois et al., 1997)
モデル結果報告: 海洋NPP Behrenfeld & Falkowski (1997) 全球積分 47PgC/y Antoine et al. (1996) 全球積分37-46PgC/y
LAI MODIS Terra Jul., 2000 モデル
陸域炭素貯蔵量 土壌炭素(2060GtC) 植生炭素(930PgC) *Adams & Faure (1998): 土壌+植生で1847-3391PgC (ただしこれは大き目の見積もり。2000-2500PgCが普通)
統合モデルで出来ること 成層圏・対流圏相互作用と太陽活動の関係 イソプレン・テルペン(NMHCs)を介した大気化学・陸域生態系相互作用 ダストの供給を介した陸面・海洋生態系相互作用 DMSを介したエアロゾル・海洋生態系相互作用 氷床-気候結合