基礎技術ー3 : Webページの標準規格について 情報スキル活用 第3週 基礎技術ー3 : Webページの標準規格について
これまでの復習 第1週には 講義の方針、小テストの実施、実習用Idの発行とパスワード変更 基礎技術-1として、Webページとインターネットについて ① Webページの所在がIPアドレスで表されること ② そしてIPアドレスとドメイン名との関係について 解説しました。 第2週には 基礎技術-2として Webページの基本構造と制作体験をしました。 2
本日(第3週)の予定 まず、Webページ制作の基本的姿勢を説明します。 「標準規格」に準拠したデザインを心がけることにより、 多くのルールをカバーできます。たとえば、 ① アクセシビリティ(バリアフリー)が確保できる。 ② 検索エンジン最適化(ヒット)の効果を高くできる。 続いて、基礎技術-3 として 学部・学科紹介のWebページの制作に着手します。 「標準規格」を念頭におきながらWebページを制作します。 ① 学部紹介ページを制作方法の解説と作業開始 ② 学科紹介のページを同じ手法で各自が制作 3
Webページの標準規格 テキスト(文章)や画像などのコンテンツ(内容)は、HTMLを使ってWebページとして表示できます。 HTMLの標準規格は、W3C(World Wide Web Consortium)という組織から「勧告書(Recommendation)」という形で出されています。 HTMLの現在の規格は、[HTML4.01]です。 現在は、新規格として[HTML5]へと進んでいます。 日本工業規格 : Webアクセシビリティ:JIS X8341-3 公的機関のWebページはJISに準拠することが義務付けられている。
アクセシビリティ(Accesibility) アクセシビリティとは、情報やサービス、ソフトウェアなどが、どの程度広汎な人に利用可能であるかをあらわす語。 高齢者や障害者などハンディを持つ人にとって、どの程度利用しやすいかという意味で使われることが多い。 例えば、手や腕の障害のためにマウスを使えない場合、ソフトウェアはキーボードだけで利用可能である必要がある。弱視や老眼の人にとってはフォントサイズや配色は容易にカスタマイズ可能でなくては見にくい。視覚障害の人は読み上げソフトを使うので、それに適したレイアウトや記述方法が求められる。 また、Webページについての「利用のしやすさ」を「Webアクセシビリティ」という。 これについては「WCAG」(Web Content Accessibility Guidelines)という指針がW3Cによって提唱されている。 画像や音声などには代替テキストによる注釈をつける、すべての要素をキーボードで指定できるようにする、情報内容と構造、および表現を分離できるようにするなどの方針が定められている。 (解説サイト:http://e-words.jp/より)
検索エンジン最適化 SEO : Search Engine Optimization Webページは今や欠かすことができない情報発信手法の一つです。とくに生産(販売)者と消費(購入)者との間の商取引においては大きな成果が出ています。 この成果を享受するためには、生産者(情報発信者)のWebページが消費者(閲覧者)の目に入らなければなりません。 消費者の知りたい情報の所在を探索し提供するのが、グーグルなどの検索サイトです。検索サイトでは、Webページを分析して、キーワードを取り出します。 SEOの目的は、グーグルなどの検索サイトのソフトである検索エンジンが分析しやすくし、これによって消費者の目に留まりやすいWebページとする手法をいいます。
Webページ制作の基本姿勢 Webページの制作にあたっては、W3Cの勧告に従った内容とすることです。 そうすれば、JIS規格にもSEOに対しても適合したWebページとなります。 この講義では、「標準規格」に従った内容で説明します。 課題のWebページは、講義で解説した範囲の制作技術で完成するものとします。