MHD Simulation of Plasmoid-Induced-Reconnection in Solar Flares Asia Oceania Geosciences Society 3rd Annual Meeting 2006年7月10日~14日 シンガポール
Asia Oceania Geosciences Society (AOGS) AGU (American Geophysical Union)、EGU (European Geosciences Union) に相当するものをアジア・オセアニア地域にも! 講演数: 1193 (62ヶ国) 太陽物理学関連の発表は主に ST14-11 “Interactions and Evolutions in Magnetic Structures at Various Layers of the Solar Atmosphere”
太陽活動と地球 太陽あっての地球 太陽活動は地球 環境に様々な影 響を及ぼす 宇宙天気予報 海洋・大気・電離・磁気圏のダイナミクスの主要なエネルギー源は太陽 太陽活動は地球 環境に様々な影 響を及ぼす 宇宙天気予報 学術創成研究費「宇宙天気予報の基礎研究」資料より
太陽フレア 太陽フレアとは多波長で急激な増光が見られる現象 大きさ: 108-10 cm タイムスケール: 102-4 s 解放されるエネルギー: 1029-32 erg (Asai et al. 2002, Hα, 飛騨天文台)
CSHKPモデル 開いた磁場 (エネルギー大) → 閉じた磁場 (エネルギー小) 磁気リコネクションにより磁場が繋ぎかわる Carmichael. (1964), Sturrock (1966), Hirayama (1974), Kopp & Pneuman (1976) 開いた磁場 (エネルギー大) → 閉じた磁場 (エネルギー小) 磁気リコネクションにより磁場が繋ぎかわる コロナループの上昇、Hα foot point間の距離の拡大も説明できる McKenzie (2002)
磁気リコネクション Sweet (1958), Parker (1957) Petschek (1964) 一様抵抗 リコネクションレートが小さすぎる Petschek (1964) 局所的な抵抗 非常に小さな拡散領域 Slow mode shock Fast reconnection 磯部氏プレゼンより引用
Impulsiveフレア (継続時間1時間未満) LDEフレアとimpulsiveフレア Masuda et al. (1994) Tsuneta et al. (1992) LDEフレア (継続時間1時間以上) Impulsiveフレア (継続時間1時間未満) LDE (Long duration event)フレアとimpulsiveフレアはその特徴が大きく異なるため、従来は異なるメカニズムで発生していると思われていた 「ようこう」の観測により、LDEフレアもimpulsiveフレアもCSHKPモデルで説明できると考えられるようになった (unified model)
硬X線源の発見 Impulsiveフレアの軟X線ループの頂上から5~10秒角ほど離れた位置に硬X線源が発見された (Masuda et al. 1994) 硬X線源はリコネクションにより生じたジェットが軟X線ループに衝突して放射されている可能性 1992年1月13日に太陽の西のlimbで発生したimpulsiveフレアの軟X線画像と硬X線源
Plasmoid ejection の発見 Impulsive フレアにおいてplasmoid ejectionは普遍的に見られる (Shibata et al. 1995)
研究テーマ LDEフレアとimpulsiveフレアの継続時間の違いの原因は何か? リコネクションレートの決定要因は何か? →今回のAOGSで発表 Ejectionが飛び出すかどうかは何により決まっているのか?
聴衆の反応 AOGSでは「飛びもの」への関心が高いらしい? 質問:Flux ropeの磁場と上空のコロナ磁場がリコネクションを引き起こすことで、flux ropeは途中で消えてしまうのではないか? 答え:確かに今回紹介した磁場構造では消えてしまう。消えるかどうかはflux ropeのmagnetic functionに依存する。Chenさんの計算のように消えない場合にはコロナ質量放出になりうる。(実際には、こちらの意図があまりうまく伝えられず、座長に補足してもらった)