地理情報システム論 第4回 コンピュータシステムおける データ表現(2) 2011.05.13 地理情報システム論 第4回 コンピュータシステムおける データ表現(2) 坂口利裕
コンピュータによる地図表現(再) ラスタ形式 ベクタ形式 地図全体を同形・同大の区画に分割 区画ごとの属性・対象の数(割合)・量(標高など)を記号や数値でデータ化 ベクタ形式 対象を図形的要素(点・線・面)ごとに分離 座標系を定めて点の順序番号(ID)と位置を数値化 線や面は点列・線分列の集合としてデータ化 2011.05.13 地理情報システム論
ラスタ形式とベクタ形式の特性(再) ラスタ形式 ベクタ形式 大きさが粗いと再現性が悪い 縮小・拡大・回転など幾何学的演算に弱い データ形式が単純 要素ごとの位置関係が明確でレイヤ間での比較が単純 ベクタ形式 データ化の作業に手間がかかる 要素ごとの位置関係を知るための幾何学的演算が不可欠 縮小・拡大・回転による劣化がない 2011.05.13 地理情報システム論
ベクタ形式による図形の表現 点:point 線(折線):line/polyline 面(多角形):polygon 識別用の情報(ID)と座標値(2次元または3次元)をセットでデータ化 線(折線):line/polyline IDと,始点から終点に至るすべての点をセットでデータ化 個々にデータ化 点のIDで管理 面(多角形):polygon IDと,ひとつの頂点から一定方向(時計回り/反時計回り)にすべての点をデータ化 線に与えたIDで管理 2011.05.13 地理情報システム論
ベクタ形式による図形の加工 移動 拡大・縮小 座標系の変換 平行 回転 (部分移動による)変形 そもそも球面(正確には回転楕円体) →平面(投影) 地域や基準点の選び方で多種存在 2011.05.13 地理情報システム論
ベクタ形式による図形間の演算 2つの要素間では… 多数の要素間では… 距離 位置関係 距離 位置関係 密度 長さ 方向 地理情報システム論 2011.05.13 ベクタ形式による図形間の演算 2つの要素間では… 距離 長さ 位置関係 方向 共有・横断・交差・内包の状態の判定 多数の要素間では… 距離 平均 最小 最大 位置関係 一定距離内の要素の選択 最も近い(遠い)要素の選択 密度 2011.05.13 地理情報システム論 坂口利裕