講義の目的 講義の方法 講義予定 「生物リサイクル工学特論」について 2019年4月19日 大学院生命体工学研究科 生体機能専攻 白井義人

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Presentation transcript:

講義の目的 講義の方法 講義予定 「生物リサイクル工学特論」について 2019年4月19日 大学院生命体工学研究科 生体機能専攻 白井義人       「生物リサイクル工学特論」について                                      2019年4月19日                                大学院生命体工学研究科                                生体機能専攻                                白井義人 講義の目的 廃棄物のリサイクルと資源化について生物機能を模倣、利用して合理的な 方法論を知らしめること。 講義の方法 毎回、廃棄物のリサイクルと資源化に関するトピックス的話題を提供し、生 物機能(代謝、競争、共生、寄生、進化等)と比較しつつ、合理的なリサイク ル・資源化法について学生諸君と共に考察する。 講義予定 4月19日 講義方法の説明。リサイクルに関する基本的な考え方       「生ゴミからプラスチックの生産」 ‐都市の肝臓‐ 4月26日 ケミカルリサイクルについて       「グリーンプラスチックのケミカルリサイクル」       ‐都市の食物連鎖‐ 4月26日  地球温暖化とヒートアイランド       「生ゴミ肥料とビル緑化」 ‐都市の共生‐ 5月10日 都市ゴミ発電(バイオ発電)       「RDF発電の問題点とその解決」       ‐都市のエネルギー代謝‐ 5月10日 都市における廃棄物の輸送       「メタン発酵と下水官」       ‐都市の循環系‐ 5月10日 リサイクルにおける経済性とは?       「空き缶デポジットくじ」       ‐都市の競争‐ 5月17日 温暖化ガス削減と国際的取り組み       「パームオイル産業におけるメタンの削減」       ‐地球規模の共生‐

5月17日  沙漠緑化と新エネルギー       「沙漠における太陽電池発電と水素エネルギー」       ‐地球規模の競争と進化‐ 5月24日 ゼロエミッション社会について       「廃棄物の資源化とゼロエミッション」       ‐都市における競争、寄生と共生のための共進化‐ 5月24日 ゼロエミッション社会実現シナリオ       「都市のゼロエミッションと環境産業」       ‐都市の進化‐ 5月24日  5月22日 リサイクル社会批判       「これまでのリサイクル議論について」       ‐進化した生態系としての都市‐ 5月24日 目指すべき21世紀型環境都市       「生物リサイクル工学とは何か」       ‐さらなる都市進化の方向性‐ 5月31日  生物リサイクル工学討論会 5月31日  生物リサイクル工学討論会2 6月7日  生物リサイクル工学討論会3 6月7日  生物リサイクル工学討論会4 6月7日  生物リサイクル工学発表会 成績と評価 出席と提出レポート及び生物リサイクル工学討論会における発言内容に より評価する。特に、生物リサイクル工学の確立に貢献した意見や提案の あったレポートには高い評価をつける。

キーワード 産業構造、広域性、経済格差 国際的な環境問題について(2) 地球温暖化 酸性雨 沙漠化 オゾンホール 有害物輸出 海洋汚染 産業構造、広域、政治 地球温暖化 酸性雨 沙漠化 オゾンホール 有害物輸出 海洋汚染 森林消失      ・ 産業構造、広域、技術 産業構造、広域、経済格差 産業構造、広域、技術 産業構造、経済格差、モラル  産業構造、広域、政治 産業構造、広域、経済格差 キーワード 産業構造、広域性、経済格差 戦略目標 産業構造を経済格差を縮めつつ地球環境重視に!

産業構造を経済格差を縮めつつ地球環境重視に! 戦略目標 産業構造を経済格差を縮めつつ地球環境重視に! 戦 術 ・ 省エネルギー ・ 省資源 ・ 新エネルギー開発 ・ 技術開発 ・ 技術援助 ・ 経済援助 ・ 3Rの促進 ・ 廃棄物排出の低減 ・ 文化的常識の違い ・ 経済的常識の違い ・ 時間的常識の違い ・ 政治的常識の違い ・ 法的常識の違い ・ 知識水準の問題 これら障壁に当たってしまう さまざまな地域との積極的交流による 相互理解が重要かつ必須 次へ

水素の特徴 ・重量あたりの発熱量が大きい 約3万kcal/kg ・無害である ・水しか副生しないクリーンエネルギー ・金属内に貯蔵できる 水素とメタンの物性比較                     水素      メタン 分子量 2.016 16.04 沸点 -252.6 -161.2 密度(気体) 8.2×10-5 7.17×10-4 発熱量[25℃, kcal/m3] 2580 8562 [25℃, kcal/kg] 30972 12843 可燃混合率[%](空気中) 4~75 5~15 最小点火エネルギー[mJ]     0.02 0.3 酸素中最高温度[℃] 2800 2600 燃焼速度[m/sec] 2.87 0.31 製法 アルカリ水の電気分解 水素1Nm3に3.5kWh=3010kcal必要 2580/3010→86%の効率で電気を水素化 電気貯蔵用のエネルギーバッファーに

水素の問題点 1.製造貯蔵コストが高い 2.メタンより貯蔵、輸送が難しい 3.水素用のインフラができていない ・沸点がメタンより100℃も低く、液化が難しい ・引火性等、メタンより危険 ・ニッケル・マグネシウム合金の結晶格子間に  水素がうまくはまり込むが、重量あたり1%程  度しか貯蔵できない 容積あたりでは金属の比重を8とすれば 80g/Lとなり、2400kcal/Lとなり、メタノール 程度はある。 しかし、重さの点でタンカー等に組み込む ことは不可能 今後の研究に拠るところが大きい