CLIO 現状報告 (感度向上実験).

Slides:



Advertisements
Similar presentations
スペース重力波アンテナ (DECIGO) WG 第3回ミーティング (2005 年 5 月 12 日 国立天文台, 東京 ) 1 光共振型 DECIGO の可能性 安東 正樹 東京大学 理学系研究科 物理学教室.
Advertisements

Lock Acquisition 国立天文台 新井 宏二 4th DECIGO WG 2006/5/11.
JASMINE レーザー干渉計型高精度角度・長さ変動モニターの研究開発 計画のための
低温レーザー干渉計CLIOへのWFSの導入
川口則幸教授 退任記念ワークショップ 日通機における 電波天文機器の開発 2014年6月3日 日本通信機株式会社 武井 健寿.
DECIGO pathfinder の 試験マス制御系の開発(2)
バーニア効果を用いた 外部共振器型半導体レーザー
Isao Matsushima, Toshihisa Tomie
超磁歪アクチュエータを用いた キャビテーション発生機構における 機械的特性の解析
木下基、Manyalibo J. MatthewsA、秋山英文
ファブリ・ペローエタロンを用いた リング型外部共振器付半導体レーザーの 発振周波数制御
Solid State Transformer (SST)
CLIOの報告 (2007年10月15日以降) レーザーに泣かされた半年間.
宇宙重力波検出器用レーザー光源の光ファイバーを用いた安定化
宇宙重力波検出器用レーザー光源の光ファイバーを用いた安定化
超伝導磁気浮上を用いた 低周波重力波検出器の開発
電子回路Ⅰ 第11回(2009/1/19) 電力増幅.
計画研究ク 重力波天文台用高性能光源の開発
菊地夏紀 荒木幸治、江野高広、桑本剛、平野琢也
DECIGO pathfinder のための 静電センサーの開発
2010 R&D for LCGT.
重力波検出の将来計画 文責:川村静児(国立天文台) 2004年9月14日.
低周波重力波探査のための ねじれ振り子型重力波検出器
光トラップ中での ボース凝縮体の運動 学習院大学 物理学科 平野研究室 菊地夏紀.
2010 年度 TAMA 開発研究計画 国立天文台 辰巳大輔 ICRR, Univ. of Tokyo.
情報電子実験Ⅰ-説明 測定器の使い方.
LCGT詳細設計とR&D 大橋 正健 東大宇宙線研.
東大・新領域・物質系 大前宣昭,三尾典克 2010年6月15日-16日 LCGT Face-to-Face
KAGRA用防振装置 プレアイソレータの性能測定 IV
Cavity-Compton Meeting 2006年3月15日
機械創造工学課程 西久保智昭 担当教員 小林泰秀 准教授
安東 正樹池本尚史,小林洸,坪野公夫 (東京大学 理学系研究科)
3 次元構造インダクタと底面配置回路を用いた484-mm2 21-GHz LC-VCO
LCGT and QND experiment at NAOJ
PMとSSB+PMによる信号取得 (1) - 概要と特徴 -
東大宇宙線研・産総研A ・天文台B ・KEK C・JST D 斎藤陽紀(D1・主実験者)・寺田聡一A ・内山隆・三代木伸二D(発表者)
小型衛星パスファインダーによる総合的試験
入出射光学系デザインミーティング - 主旨 -
信号伝搬時間の電源電圧依存性の制御 による超伝導単一磁束量子回路の 動作余裕度の改善
レーザー干渉計制御のデジタル化 中川憲保,新井宏二A,佐藤修一A,高橋竜太郎A,
電子回路Ⅰ 第10回(2008/1/7) 電力増幅.
PMとSSB+PMによる信号取得 (1) - 概要と特徴 -
熱音響コアが多段接続された 電力フィードバック進行波型熱音響発電機の 発振条件及び実験
KAGRAにおける腕共振器鏡の大型防振装置の開発
平成15年度情報システム工学序論 Inside of the Black Box ラジオ 情報システム工学科1年 0311300142
Photo detector circuit of KAGRA interferometer (based on LIGO circuit)
電力フィードバック回路の調整による 熱音響発電機の発振余裕の最大化
フィードバック制御に基づく 熱音響発電システムの検討
KAGRA用 アウトプットモードクリーナの開発Ⅳ
Interferometer Photo Detector Circuit
LCGT and QND experiment at NAOJ
国立天文台 辰巳大輔,常定芳基 他 TAMA Collaboration
平成15年度情報システム工学序論 「ラジオ」について Inside of the Black Box 本多達也 情報システム工学科1年
神岡での重力波観測 大橋正健 and the LCGT collaboration
外部共振器型半導体レーザー装置の製作 物理工学専攻 小菅 洋介 (M1) 〔指導教員: 熊倉 光孝〕
LCGTの制御法について 宗宮 健太郎 @本郷 2005年1月14日 K.Somiya.
Broadband RSEの制御法について
実験計画: 2mTOBA 岡田健志.
KAGRA用防振装置 プレアイソレータの性能測定 III
TOBAの現状と今後の計画 坪野研輪講 2012年2月22日 岡田健志.
DECIGOの光学設計の検討 第17回DECIGOワークショップ 2018.11.1 川村静児(名古屋大学)
KAGRA用防振装置のプレアイソレータの性能測定
固体材質同士の接合面における機械損失について
超伝導磁気浮上を用いたねじれ振り子について
振動体の振幅を一定とする 振動発電機負荷のフィードバック制御 長岡技術科学大学 ○ 永井 和貴 齋藤 浄 小林 泰秀
小型衛星パスファインダーによる総合的試験
圧電素子を用いた 高エネルギー素粒子実験用小型電源の開発
信号伝搬時間の電源電圧依存性の制御 による超伝導単一磁束量子回路の 動作余裕度の改善
E7コアモニター 仕様 設置場所: E7 3rd BPMの直前 予想ビームサイズ:10mmφ以下 測定対象ビーム:バンチビーム
LCGT Design meeting (2004年4月9日 東京大学 山上会館, 東京)
Presentation transcript:

CLIO 現状報告 (感度向上実験)

CLIO現状報告 5 ~ 6月の目標 目標:常温の振り子仕様(Heat Link & 温度計配線なし)Displacement感度向上 -高周波(1kHz以上)はLISM Best Displacementに近づける 低周波(1kHz以下)は現状振り子の防振性能を確かめる。 4月までにできていたこと ●MCの制御- *変調周波数 12.7MHz(実はこれは間違った設定と判明。5月に12MHzに修正) *UGF 500kHz、GainUP 300kHz 2段 ●鏡を冷却するためのヒートリンク・温度計付振り子によるLockedFP動作。 *Primary Cavity (Inline) 制御 (UGF 50kHz, 10kHz and 30kHz Gain UP) 15.8044MHz変調度 弱 共振器反射率 Inline : 20%, PerArm 75-90% *Secondary Cavity (PerArm) 制御 (UGF 300-500Hz, 6um/V actuating efficiency) CLIO LCGT Meeting 2006/6/30

CLIO現状報告 5月 100mArm 用変調周波数15.8044MHzの変調度を強め、それに伴う、制御回路の調整。(Inline 共振器反射率1%, PerArm 共振器反射率5% ->10%くらいになるまで) 結果 (1)これだけで、高周波の感度はすぐに改善されたが、依然LISMの10倍弱悪い。 ブロックダイアグラムにより、回路雑音やPDの雑音を検討した結果、100nV/rHz 近くあるPD雑音が今のところ一番怪しい(まだ確定してません)。仮に、そうだとすると、MC制御系のPDの効率(V/Hz(or m))を上昇させ、Inline系のPD効率を上昇させる余地を与える必要があったので、それを行う。 (2) PerArmの磁石コイル効率が大きすぎて、PerArm制御がUGF発振気味。そのため、ループ補正関数がうまく実測できない。 当座は、コイルドライバー直前にアッテネーター(1/50)をいれ、ループゲインの適正化。 すでに、弱いコイル作成済み。 CLIO LCGT Meeting 2006/6/30

Displacement of CLIO at 300K CLIO LCGT Meeting 2006/6/30

Full operation of CLIO at 300 K as an Interferometer Optical Parameters Output Power of MC : ~100mW Cavity Reflectances : Inline ~1% (10% with mod.), PerArm ~4% (10% with mod.) Finesse of the cavities : 3000 Modulation Frequency for Arms : 15.8044 MHz Used laser power for the Photo detectors : ~30 mW Control Parameters MC : 500kHz(GainUP at 300kHz and 300kHz) Primary Cavity Servo UGF : 50 kHz (Gain UP at 10kHz and 30kHz) Secondary Cavity Servo UGF : 300 – 500 Hz (Gain UP at 100Hz) No alignment control at present CLIO LCGT Meeting 2006/6/30

CLIO現状報告 ところが、もともと、レーザーが不調で2005年10月くらいから、MCの共振器反射率が3->15% の激増。2006年2月くらいから、フル電流2.3Aで使用不能で2Aで使用で共振器反射率回復。 レーザーのビームがTEM00だけでなく、TEM01やドーナツモードが発生していることが判明し、 パワーも低下。ついに、5月下旬、MCの制御で、不明の発振がおき始め、あきらかにレーザー 故障状態。結局原因は(1)内部のアライメントのずれ(2)内部光学部品の汚れ(3)電源部の一 部(空冷ファン)故障で、一時中断。 6月 6月22日にレーザーが返却。MCの変調を強め、MCのPD効率を以前より5倍大きくした状態で、 MC制御系は5月の状態に復旧。Inline制御系の復旧を試みるが、5月と同じフィルターではロッ クできない。その再構築を行い(FA系の修正)、なんとか復旧したが、以前のように10kHzと 30kHzの同時ゲインアップはできず、30kHzゲインアップだけにとどまる。PerArm制御は、 CoilDriver直前にアッテネータ挿入(1/50)でUGF発振は回避。ロックは、ぎりぎりできるレベル (磁石コイル効率は、6um/V の1/50の効率に相当) その状態での感度は、だいたい、5月のレベルだが、300Hz前後にブロードな雑音発生(5/17の 状態に似ている)。しかも、制御回路のNIMを指す場所によって、雑音が大幅混入することもあ る。ケーブルの接続具合で、60HzでPerArmフィードバック電圧が飽和するなどの問題発生。 CLIO LCGT Meeting 2006/6/30

Displacement of CLIO at 300K CLIO LCGT Meeting 2006/6/30