2003.6.26 SCS研修 高等教育に学ぶ障害者への 配慮と学習支援 2003.6.26 SCS研修 高等教育に学ぶ障害者への 配慮と学習支援 支援ボランティアの養成について 愛媛大学教育学部 花熊 曉 (障害者学習支援委員会 委員長)
愛媛大学の障害学生支援体制 大学教育総合センター 障害者学習支援員会 (教育システム開発部) 事務局(教務課) (各学部委員) ・大学教育全般の企画/運営 ・スチューデントボランティアの養成 事務局(教務課) ・障害学生相談窓口 ・授業担当教官 への連絡 障害者学習支援員会 (各学部委員) ・障害学生支援の企画/実務 ・キャンパスバリアフリー化の促進 ・支援工学システムの開発
愛媛大学の障害学生の在学状況 2003年度は 8名の障害学生が勉学中 視覚障害 ・・・弱視の人 1名 聴覚障害 ・・・高度難聴の人 4名 中等度難聴の人 2名 運動障害 ・・・四肢障害の人1名 教育学部 5、法文学部 2、医学部 1 学部6、院2
支援ボランティアに関するニーズ 1.ノートテイク・ボランティア・・・最もニーズ大 ・聴覚障害学生:ほぼすべての授業 ・聴覚障害学生:ほぼすべての授業 ・運動障害学生:必要な一部の授業 2.移動や作業介助のボランティア(運動障害学生) ⇒ 時間数は少ないが、ニーズは切実 3.手話通訳ボランティア(聴覚障害学生) ⇒ ディスカッション形式の授業 教育実習における研究協議 等の場面
愛媛大学におけるボランティア養成 ☆共通教育授業の「ボランティア活動」の中に、「障害 者支援ボランティアⅠ・Ⅱ」の授業を開設 者支援ボランティアⅠ・Ⅱ」の授業を開設 ・2002、2003年度は「Ⅰ」を6~7月に集中講義 形式で実施(30時間、2単位) ・1~2回生を対象、受講者数80~90名 ・次年度以降、「Ⅱ」の開設を計画中 連 携 ☆大学教育総合センター ・スチューデントアカデミックボランティア スチューデントキャンパスボランティア の養成と活動
障害者ボランティアⅠの授業内容 ◇理解・・・障害についての基礎知識(障害児教育講座の教官) ◇支援・・・基礎的な支援技術(非常勤講師:外部招聘)
授業風景:運動障害の支援①②
授業を実施しての問題点 1.授業への関心は高く、受講者は多いが、そのことが 必ずしも日常の障害学生支援につながらない。 必ずしも日常の障害学生支援につながらない。 (理由) ①人間関係上の問題(知らない学生には援助 を頼みにくい)。 ②支援スキルや適格条件(専門等)の問題。 2.授業と実際のボランティア活動をつなげるシステムが 未整備。 ①大学側の問題:システムの未検討 ②学生側の問題:学生間の連絡を行う自発的組織が ない
支援技術のスキルアップのために ☆ノートテイク技術講座(2時間×5回=10時間) ・2001年度から 実施中 ・参加者20名 ・大学事務職員 も参加 ・外部講師を招聘
障害学生と支援ボランティア ☆ノートテイク意見交換会 =話し合いの場の設定= ☆支援委員会の呼びかけ ・サービスを受ける側と支援側 のグループに分かれた話し合い と内容の発表 ☆ノートテイク意見交換会 (2003年2月に初めて実施)
今後の取り組みに向けて ボランティア授業 スキルアップ講座 定期的な話し合いの 場の設定 登録ボランティア制度 携帯連絡システム スチューデントボランティア 制度との連携強化 ボランティアの配置 ボランティア活動実践 さまざまな活動機会