熊本DCATの概要について ●高齢者支援団体 ●障がい者支援団体 協定締結団体(H )

Slides:



Advertisements
Similar presentations
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-2:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (被災地での地域医療提供体制の再構築のための情報通信技術の活用の在り方、
Advertisements

BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
今さら聞けない 2015 報酬改定の見方 (受講者用メモ) 沖縄フォーラム 2015 分科会. 経営実態調査 基本報酬の増減に大きな影響 費用対効果の甘い事業は減額 ポイン ト1.
受付番号 平成 23 年度 東北復興に向けた地域ヘルスケア構築推進事業 (被災地域における医療・介護周辺サービスの提供拠点整備の推進及び医療情報 等の共有システムの推進のための調査事業) 提案書 事業区分 イ-1:被災地における医療情報等の共有等を可能にするシステム の推進の調査事業 (平成22年度医療情報化促進事業の検討内容を踏まえ、被災地において被災.
生活行為向上リハビリテーション研修会 (名古屋)参加申込み書
安心おたっしゃ訪問事業 杉並区保健福祉部 高齢者在宅支援課.
ADL維持向上等体制加算の 算定状況に関する実態調査
老後をみんなで考え、共に生きるためのシンポジウム
デイケアの施設基準 リハビリテーションを目的とした医療機関です Heart land
居宅介護支援事業所.
1月31日(日) 地域包括ケアとリハビリテーション 2016年 会場 : 加賀市市民会館 大ホール 時間 : 9:30~12:30
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
桑 名 市    市議会定例会[6月] 提出議案の概要について.
課題整理表 資料10 次期狛江市障害者計画・ 障害福祉計画策定に向けた この課題整理表は、 ①国が示した障害福祉計画に係る基本指針
PT、OT、ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業(新規) 平成20年度予算額(案) 42,790千円              
地域包括支援センター 初任者研修 定員 50名 研修 内容 土屋 幸己 H27年度 講 師 日 時 会 場 対象者 参加料 主 催 後 援
平成25年6月7日(金) 医療保健政策区市町村包括補助事業 台東区 口腔ケア連携推進事業 台東区健康部健康課.
災害時の医薬品供給体制等整備事業 別 添 ② 【事業目的】
いばらき医療連携セミナー 参加申込書 FAX 050-3730-5940 無料 ~看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士の役割~
介護老人福祉施設   特別養護老人ホーム        玉園ハイム 社会福祉法人 布引会  東近江市.
趣旨  平成22年4月1日厚生労働省(医政発0401第17号) 各都道府県知事にあて発令された文章を受けて 県内各施設における医療的ケアを実践的に 指導できる看護職員を養成することを目的
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法

重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 5 ライフステージにおける支援① 各ライフステージにおける 相談支援に必要な視点
障がいを知り、共に生きる! まず、知ることからはじめませんか! 手話によるコミュニケーション実技研修会 無料 参加費
災害時こころのケア体制整備研修 日時:平成28年 2月 8日(月)10時~17時 場所:大阪府こころの健康総合センター 4階 研修室
【チーム及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
平成25年度 堺ブロック 合同総会報告.
大阪府障がい者虐待防止対策支援事業の主な取組み 資料2
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
広げよう口腔ケアの輪 第6回 口腔ケア元気塾 in 宮崎市 基調講演 『多職種で取り組むオーラルマネジメント』
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7 1 意見交換会開催に至る経緯と今年度の取り組み  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治   療の希望確認ができているかの課題提起がなされた。  平成27年度   (1)介護サービス事業者協議会主催研修会および施設ごとの講演会の開催.
YMCA訪問看護ステーション・ピース 第2回 小児研修会のご案内
第2回 三重県災害リハビリテーション研修会 日時 : 平成28年11月19日(土) 13:30~15:30 受付開始13:00~
第2回 三重県災害リハビリテーション研修会 日時 : 平成28年11月19日(土) 13:30~15:30 受付開始13:00~
原子力災害に係る避難先施設の登録について
【チーム員及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
地域ネットワークを構築 相談支援事業が核 甲賀地域障害児・者サービス調整会議(甲賀地域自立支援協議会)の運営 図3 約80機関で構成
輝いて、自宅で ~終わりよければすべてよし~
訪問介護報酬 訪問入浴介護報酬 サービス提供内容・時間に応じた 基本サービス費 1回につき 1250単位 20分未満 165単位
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
天理市第1号訪問事業 (短期集中予防サービスC)について
自立支援協議会総会の実施、部会の報告等も含めて地域の現状を全体で確認する場。
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
~PSWが大切にしていること、OTがやろうとしていること~ 各団体に所属する会員の方がご参加いただけます
平成24年4月から 業務管理体制整備の届出が必要となります。 休止・廃止届を事前届出制にするなどの制度改正が併せて行われました。
(参考)災害時にエネルギーを継続供給するための協定制度の創設
オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
宮崎がんのリハビリテーション研修会実行委員会主催
手帳所持者から申請等がなされた場合の対応 情報連携のための手続をお願いしてください
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成① 重症心身障害児者等の 意思決定支援
既存の計画への追記による避難確保計画の作成
経済連携協定による 外国人介護福祉士候補者 に対する 支援について (緊急雇用創出事業(基金)の活用)
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
1 はじめに 2 防災主任配置に至る経緯 3 防災主任の役割 4 具体的な業務の例 5 教職員の連携・役割分担 6 おわりに
若年性認知症の人への支援 若年性認知症支援コーディネーター これらの支援を一体的に行うために を各都道府県に配置
訪問リハビリと地域連携 ~利用者様の夢の実現~
手帳所持者から申請等がなされた場合の対応 情報連携のための手続をお願いしてください
札幌市北区北6条西1丁目3-1 (札幌駅東口から徒歩2分)
札幌市北区北6条西1丁目3-1 (札幌駅東口から徒歩2分)
あいサポート条例(愛称)素案の概要 1 制定の目的 2 条例案の内容
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
( 平成29年6月30日時点精神科病院長期入院者数[暫定値] )
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
退院後支援事業における手順 ⑧退院後支援計画による支援の終了 ⑦退院後支援計画に基づいたサービスの利用 ⑥退院後支援計画の決定・交付
緊急スクールカウンセラー等派遣事業 被災地域等 心のケアの対応 進路指導・就職支援 障害のある子どもの支援 心のケア・助言・援助等
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
1月府・市町村合同地震・津波災害対策訓練の考え方
福祉・介護職員等 特定処遇改善加算について
Presentation transcript:

熊本DCATの概要について ●高齢者支援団体 ●障がい者支援団体 協定締結団体(H24.12.27)   本県では、災害発生時において、高齢者や障がい者等の要配慮者が、避難所等 において十分なケアが受けられずに生活に支障をきたすことが想定されることから、 これらの要配慮者を支援するため、熊本県災害派遣福祉チーム(熊本DCAT)を創設。   ※DCATとは「Disaster Care Assistance Team」の頭文字をとって略したもの 協定締結団体(H24.12.27) ●高齢者支援団体  ○熊本県老人福祉施設協議会  ○一般社団法人熊本県老人保健施設協会  ○熊本県療養病床施設連絡協議会  ○熊本県地域密着型サービス連絡会 ●障がい者支援団体  ○熊本県身体障害児者施設協議会  ○熊本県知的障がい者施設協会  ○公益社団法人熊本県精神科協会 ●熊本DCATは、東日本大震災での支援経験を踏まえたもので、福祉の専門職からなるチーム(熊本県災害派遣福祉チーム)のこと ●医療については、各都道府県に、災害発生後48時間以内(急性期)に活動できるチーム(DMAT)がある。  平成7年の「阪神・淡路大震災」の教訓から創設。  県内:12病院に19チーム(H24.7.20) ●国においても、DCATと同種のチームについて検討されている状況。 ●DCATは、12月に7つの団体と協定を締結したばかり。  今後、協定締結した団体に所属する施設から、チーム構成員として派遣可能な職種と人数を事前に登録してもらうこととしており、東日本大震災規模の災害では多くの登録者が必要になるため、団体に所属している施設にはご協力をお願いする。  チームの概要は、次ページ以降。

○チームの形態等について 先遣隊 支援隊 区分(派遣時期) 求められるもの(目的) 概ね発災後 から3日以内 【ステージⅠ】 ・ニーズの把握 【目的・派遣時期によって区分】 区分(派遣時期) 求められるもの(目的) 概ね発災後   から3日以内 【ステージⅠ】 ・ニーズの把握 ・福祉的トリアージ(※1) 概ね発災後4日   ~3週間以内 【ステージⅡ】 ・サービスの提供  (直接的支援) ニーズ把握型 先遣隊 トリアージ型 【派遣形態によって区分】 支援隊 巡回型 常駐型 主に避難所 等で活動 主に福祉避難所(※2)等で活動 ●災害の規模、種類、被災地の状況等によって、必要とされる支援も異なることから、チームは複数の形態。  ①発災3日以内の先遣隊  ②発災4日~3週間以内(必要に応じて延長) 東日本大震災における調査研究報告(富士通総研H24.3(補助事業))を参考。  ①ステージⅠ:介護サービス継続提供のための状況・状態の確認とその調整開始  ②ステージⅡ:ダメージを受けた状態から通常の常態に戻そうとする時期  ③それ以降はステージⅢ:さらに常態に戻していく時期 ・先遣隊は、被災地の情報が入ってこないことを想定し、ニーズの把握のために被災地へ派遣。チームの派遣は、災害救助法が適用される程度の災害が発生した場合を想定しているが、東日本大震災規模になれば、様々な方が避難所に避難してくるため、福祉的トリアージも行う。(点線内説明) ・身の安全のため、一般の避難所に避難された方がそのままそこにとどまられて、必要なサービスも受けられず取り残されているような場合を想定 ・3日ぐらいなら避難所で大丈夫だが、それ以上になればもう少し設備の整った避難所に移ってもらう必要がある などを判断。  ニーズの把握は、市町村の情報提供が大切。 ※1 福祉的トリアージ ~トリアージとは、通常、災害医療において使用される用語で「優先度決定」のこと。  ここで言う福祉的トリアージとは、要援護者の状態を見極め、必要に応じてサービスにつないだり、場合に  よっては、施設・設備・体制の整った施設への移送等の必要性を判断したりするという意味で使用している。 ※2 福祉避難所 ~より専門性の高いサービスを必要とする要援護者で、一般的な避難所では避難生活が 困難な要援護者の利用を目的とした、施設・設備・体制の整った避難所    具体的な事例として、社会福祉施設内に設置されるケースが多い。

○チーム構成について 先遣隊 支援隊 区分 型 目 的 派遣 時期 主な活動場所 (形態) 人 数 (活動期間) チーム構成〔基本形〕 ※DCATとは Disaster Care Assistance Team の頭文字をとったもの 区分 型  目  的 派遣 時期 主な活動場所 (形態) 人 数 (活動期間) チーム構成〔基本形〕 【職種(人数)】 先遣隊 ニーズ 把握型 ・福祉ニーズ  の把握 概ね発災後3日以内 避難所等 (巡回) 4人程度 (1~3日間) ・医師(1)、保健師(1)、事務職等(1) ・その他専門職(1)  ※介護支援専門員、社会福祉士、理学療法士など    1名程度 トリア ージ型 ・福祉的トリ  アージの  実施 避難所 等 6人程度 ・その他専門職(3)  ※社会福祉士、理学療法士、介護福祉士など    3名程度 支援隊 巡回型 ・福祉サービ  スの提供 ・廃用症候  群の予防 概ね発災後4日~3週間以内 4~5人程度 (5日間程度) ・介護福祉士(1) ・看護師(1) ・理学療法士又は作業療法士(1) ・社会福祉士又は精神保健福祉士(1) 常駐型 福祉避難所等 (常駐) 県が必要と認める人数 ・県が必要と認める職種 ※場合によっては、夜勤・宿直もあり ①チーム構成は、基本形を記載。状況によって変更あり。  基本的には相談系、支援系、生活環境を整えるリハビリ関係、医療チームとの連携も見据えた医療職の配置。 ※職能団体の登録について  東日本大震災での支援経験者に対するヒアリング結果を踏まえて考えたもの。  被災地で必要とされる支援は多職種である必要がある。しかもその支援は、被災地という日頃とは違ういわば特殊な環境におかれた状態で支援を行う。  日頃から顔を合わせた関係でなければ、誰がどのようなスキルを持っているかも分らない状況で、チームとして機能しないのではないかということで、1つの施設、betterとして2つの施設でチームを編成することに。  そのため、施設ごとに派遣可能な職種の登録をお願いすることとし、施設等が所属している団体と協定を締結した。  職能団体の登録は、状況を見ながら今後検討。 ※医師、保健師、事務職等は、県職員を想定(先遣隊は、保健所の保健医療チームに同行するイメージ)

○先遣隊のイメージ図 県 団体 団体 (施設等) (施設等) 社会福祉施設 ※派遣時期は、概ね発生後3日以内 まずはニーズ把握型を派遣 必要に応じてトリアージ型を派遣 状況に応じて、同時 又は合同で派遣      【ニーズ把握型】 【トリアージ型】       県        医師・保健師        事務職等を派遣      医師・保健師  事務職等を派遣 要請 要請 チーム編成  ※1  団体 (施設等) 派遣チーム (4名程度) 派遣チーム (6名程度) 団体 (施設等) 介護支援専門員 等を派遣      職員派遣    複数の避難所をチームで巡回    福祉ニーズの把握 避難所  社会福祉士、理学療法士、 介護福祉士等を派遣 身近な福祉避難所 専門性の高い福祉サービス を必要とする要援護者の 福祉的トリアージ実施 ※1)チーム編成  迅速にチーム編成を行う必要が あるため、先遣隊として派遣可能 な者を事前に登録し、登録者の中 から派遣者を決定する。 拠点的な福祉避難所 福祉的トリアージの 結果を受け、必要に 応じて市町村が移送 を実施 社会福祉施設

○支援隊のイメージ図 県 団体 (施設等) 団体 (施設等) 団体 (施設等) 団体 (施設等) 団体 (施設等) 団体 (施設等) ※派遣時期は、概ね発生後4日                  ~3週間以内 【巡回型】 同時派遣 【常駐型】    (主に、避難所へ派遣)        (主に、福祉避難所へ派遣)              県        要請 要請 ※2)チーム編成  発災後、協定締結団体に派遣可能な者を 照会し、その中からチーム編成を行い、派遣 者を決定する予定。 チーム編成      ※2 団体 (施設等) 派遣チーム (4~5名程度) 団体 (施設等) 職員派遣 団体 (施設等) 複数の避難 所を巡回 状況に応じた職種や人数 を派遣 団体 (施設等) 避難所  介護福祉士 看護師 理学療法士 社会福祉士 等を派遣  直接派遣      団体 (施設等) 身近な福祉避難所 団体 (施設等)  常駐してサービス提供      必要とされる人数 拠点的な福祉避難所 社会福祉施設 ・福祉サービスの提供 ・廃用症候群の予防 福祉サービスの提供