何故働くのか 労働と教育の関係はどう変わるか 労働と教育・発達 何故働くのか 労働と教育の関係はどう変わるか
労働形態は変わりつつある きっかけ いわゆる「働き方改革」 国際化・情報化→企業競争の激化 人口減少→労働力不足、過労死 人工知能活用等の働き方の変化 いわゆる「働き方改革」 高度プロフェッショナル制度(←ホワイトカラー・エグゼンプション) 残業時間上限規制・有給取得義務化・勤務間インターバル制度・割増賃金率猶予期間廃止・産業医産業保健の強化・同一労働同一賃金
教育と労働の関わりの特質 近代社会(世襲から能力)の中で学校が労働準備機能をもつ。(選抜機能と併用) 日本的経営の変質(終身雇用年功序列・企業内教育・企業内組合の全体としての弱化) 技術革新の時代の特質(労働形態の不断の変化) cf 郵便・農業 企業内教育の変容(教育の自己管理)←国際化 企業の意識変化(内82→43%、自己責任15→55%) 資格社会(200を超える国家資格)
欧米との相違 職能給 ←→ 職務給 配置転換・転勤 会社の指示←→自身の意志 職能給 ←→ 職務給 配置転換・転勤 会社の指示←→自身の意志 研修教育 企業内on the job ←→自己責任off the job 年功賃金 ←→ 職務・地位の賃金 企業内組合 ←→ 産業別組合 新卒一括採用 ←→ 随時職務別採用
激変する?労働 第三次人工知能の波→社会に大きな影響を今後与える可能性 人工知能が多様な分野で活用される 人工知能に代わられる職業 車の自動運転・翻訳・応答サービス・アトム型ロボット・会計処理・法務処理等々 人工知能に代わられる職業
人工知能によってなくなる職業? 融資担当・スポーツ審判・不動産ブローカー・案内係・電話オペレーター・レジ係・クレジットカードの調査員・集金人・弁護士助手・受け付け・仕立屋・データ入力・調査査定係・映写技師・各種修理技術者・義歯制作・訪問販売員・金融トレーダー・小売店販売員・一般秘書・運転手・ビル管理人
先進国が迎えている状況 「知識基盤社会」論 ポストモダン論 多数の消滅する職業 生産性による競争ではなく、創造性による競争-新しい要素の商品(知的財産)→創造性の育成が課題 ポストモダン論 普段の技術革新→新しい事態への適応能力 多数の消滅する職業 新たな職のための職業教育
過労死問題 日本人の長時間労働(統計上のからくりで、実際よりは短く表示されている統計が多い) サービス残業のように組み入れられていない残業時間が多い。 休憩時間の扱い。 教師は残業概念が認められないので、統計があいまい。
ある新人教師の一日 4:30 起床 6:15 学校到着 (掃除・ゴミ出し・茶出し) 7:00 教室に(伝達事項を板書) 7:25 校庭で陸上大会練習の整備 8:25 授業 授業終了後 陸上大会の練習指導 17:00 職員会議・教科部会 19:00 学年会 21:30 クラスのための用事・英語研修・教材研究 23:30 下校
過労死や長時間労働の要因 人口の多さ(労働力の過多) 労働組合や労働条件への意識の弱さ 教師の場合(上に加えて) 学校としての業務以外に行政的に要請される仕事の多さ 部活 行事・保護者対応・生活指導