2016年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その1) 緑:除外されたSUSY粒子の質量範囲 [TeV]

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2016年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その1) 緑:除外されたSUSY粒子の質量範囲 [TeV] LHC2016-bsmSUSYV3JA0, http://atlas.kek.jp/sub/poster/index.html 2016年夏までの成果:標準理論を超える新粒子の探索(その1) [1] 超対称性粒子の探索 超対称性粒子が存在すると標準理論の不完全な点を解決できる: ヒッグス粒子質量の不安定性の解決 3つの力(強・弱・電磁)の統一が可能になる 宇宙の暗黒物質(23%)の有力候補になる これらの解決のためには、超対称性粒子は 1 TeV付近に存在する 可能性が高く、LHC実験で発見されると期待されている。 2015,2016年に行われた重心系エネルギー13 TeVでの陽子・陽子衝突実験では、約50種類におよぶSUSY粒子の特徴をもつ生成および崩壊モードを使ってSUSY粒子を探索したが、いまだ存在の兆候はない。 LHCにおける典型的な信号の例 高エネルギーの複数ジェット及び 消失エネルギーを伴う (右図) 大きな消失エネルギー (413GeV)をもつ4b事象の例 SUSY粒子探索のまとめ(2016.8現在) (下図) 探索パラメータの棄却領域 [2] 暗黒物質探索 宇宙の暗黒粒子をLHC実験で直接、生成し、検証する。(未発見) 超対称性粒子は、暗黒粒子 WIMP(χ) (Weakly Interacting Massive Particle)の有力候補である。 他には、余剰次元モデルなどでも、暗黒粒子を予言する。 探索例:mSUGRAモデルにおいてtanb=30の点を解析した結果 緑:除外されたSUSY粒子の質量範囲 [TeV] 暗黒粒子探索の 棄却領域 実験的には 観測されない。 (消失エネルギー) χは、実験的には観測されないが、運動量保存則を利用して、 見えない粒子の運動量(消失エネルギー)を推定する。 トップ対生成事象の例 既存の良く分った物理事象を 用いて、分布の正しさを証明する。 (右図) 上記左側の物理事象探索に 於けるトップ対生成事象の検証。