輸出入申告官署の自由化の実施に 伴う実務上の事項について (基本的方向性)

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輸出入申告官署の自由化の実施に 伴う実務上の事項について (基本的方向性)

① 申告に係る貨物の検査(貨物確認を含む。以下同じ。) ⇒ 原則として、蔵置官署において実施 ・ 検査日時等の検査の実施に関する調整・連絡 輸出入申告官署の自由化の実施に伴う実務上の事項について (基本的方向性) 1.申告官署と蔵置官署が異なる場合における検査等 ① 申告に係る貨物の検査(貨物確認を含む。以下同じ。) ⇒ 原則として、蔵置官署において実施 ・ 検査日時等の検査の実施に関する調整・連絡 → 原則として、蔵置官署と通関業者・申告者(又は検査立会者) との間で実施予定 ② 税関分析用サンプルの採取 ⇒ 蔵置官署において実施 ③ 知的財産侵害疑義物品に係る認定手続 ⇒ 蔵置官署において実施 2.税関官署の開庁時間以外の時間における税関の対応 ● 税関官署の開庁時間外における事務の執行の求めに係る届出(関税法第98条第1項) ⇒ 蔵置官署に対してその開庁時間外に事務の執行を求める場合であっても、申告 官署において届出を受理 ※ 蔵置官署開庁時間外における検査実施要請(注:申告・蔵置官署の開庁時間が異なる場合も同様) ・ 検査開始時間が申告官署の開庁時間内の場合 → 申告官署及び蔵置官署ともに開庁時間内である時間にNACCSの汎用申請業務による届出が可能 ・ 検査実施官署において事務の執行上支障がないと認める場合は従来どおり対応 (関税法第98条第2項及び関税法基本通達98-1)

輸出入申告官署の自由化の実施に伴う実務上の事項について (基本的方向性) 3.当事者分析 ● 当事者分析の結果による申告等の審査等の実施を希望する場合における当事者分析に係る承認申請の受理等 ⇒ 蔵置官署において実施 ※ 当事者分析とは・・・・ 輸出入貨物等に係る申告等を行おうとする者が、長期にわたり継続的に、自ら又は第三者に依頼して行った輸出入貨物等の分析のこと 4.複数の蔵置場所に分散して置かれる貨物の取扱い ● 複数の蔵置場所に分散蔵置される輸入貨物が、一の輸入申告として受理さ れるための条件(輸出貨物の分散蔵置の取扱いは、輸入貨物の例に準じる) ・ 輸入貨物の蔵置場所が一の税関の管轄区域内かつ都道府県をまたがない範囲に所在 ・ 税関審査及び検査において事務の執行上支障があると認められない ・ 一の申告により通関することが必要と認められる

輸出入申告官署の自由化の実施に伴う実務上の事項について (基本的方向性) 5.留意点等  ⑴ 申告及び関係書類の提出の方法 ・ 輸出入申告官署の自由化を利用して行う申告、及びその申告に係る仕入書等の関係書類の提出 → NACCSを使用(原則) (例外として書面提出が認められる例) ① 関係書類の電子データの容量の合計がNACCSを使用して提出可能な容量制限を超過している場合における、関係書類の提出 ② 税関による審査の過程において特定の関係書類の原本を税関に提出する必要があるとされている場合における、特定の関係書類の提出 ③ 電気通信回線の故障、天災又はNACCSの稼働停止等があった場合における、申告及び関係書類の提出 ⑵ 担保を提供する税関官署 ・ 輸出入申告官署の自由化利用の輸入申告について、納期限の延長等の税関に担保を提供を要する手続利用の場合 → 従来通り申告官署へ担保提供

輸出入申告官署の自由化の実施に伴う実務上の事項について (基本的方向性) 5.留意点等(つづき1)  ⑶ 税関の検査への立会い ・ 通関業者が業として行う申告について、税関検査立会時に税関に対する主張又は陳述の代行を行う者 ⇒ 通関士又は通関業務の従業者 ⑷ 申告官署の選択制の取扱い ・ 現在実施中の「認定通関業者に係る申告官署の選択制」 ⇒ 輸出入申告官署の自由化の実施に伴い、取扱い終了予定 ※ 平成29 年7月から輸出入申告官署の自由化の実施の前日までの間の申告官署の申し出 → 従来どおり平成29年3月末までに ⑸ AEO通関業者自身が輸出者又は輸入者として行う申告 ・ AEO通関業者自身が輸出入者として行う輸出入申告について、輸出入申告官署の自由化を利用しようとする場合 ⇒ そのAEO通関業者がAEO輸出入者の承認者である必要あり

輸出入申告官署の自由化の実施に伴う実務上の事項について (基本的方向性) 5.留意点等(つづき2) ⑹ 税関官署へのNACCSの航空機能及び海上機能の導入 ・ 次期NACCSにおいては、海上機能による航空貨物の取扱いは原則廃止 ※ 輸出入申告官署の自由化に係る申告以外の申告も該当 ⇒ 輸出入申告官署の自由化の実施までの間に、輸出入通関業務及び保税業務を処理する全ての税関官署においてNACCSの航空機能を導入 ・ 現在、NACCSの海上機能により航空貨物の輸出入通関業務及び保税業務を行っている事業者 ⇒ 次期NACCSでは航空機能によりこれらの業務を行う必要あり ・ 航空貨物のみを取り扱っていた税関官署 ⇒ 海上貨物に係る申告対応のため、輸出入通関業務及び保税業務を処理する全ての税関官署にNACCSの海上機能を導入