日本貿易の将来シナリオ グローバリズム・ローカリズム

Slides:



Advertisements
Similar presentations
第 2 章 なぜ政府は貿易に介入する のか. 1貿易政策の 実態 貿易を制限する政策 輸入関税(従量税・従価税) 輸出税 輸入数量制限 動植物検疫 輸入関税と非関税障壁 貿易を促進するような政策 輸出補助金 非関税障壁.
Advertisements

中国貿易の規制 崎山税理士事務所. 日本の輸出規制の概要 JETRO 外為法(外国為替及び外国貿易法)による規制 対外取引のルールを定める。自由貿易を基本とし、対外取引の正常な発展とわが国や国際社会の平 和と安全の維持を期するための最低限の規制を行う。許可制と承認制の二つの制度がある。国際条 約協定等の規制をも包含している。
消費者行動の変化とその規定要 因. 本講義のねらい 消費者行動の変化をどう捉えるか 外部環境の影響 インターネットの影響 2.
日本の電機産業の敗因と 今後の展望 竹永徹之介 石塚理紗 西山夏穂.
拓殖大学オープンカレッジ: 「TPPの及ぼすエネルギー貿易の今後」
日本型市場経済システムの変容 社会システム論 第12回.
M.E.ポーターの競争戦略論 M.E.ポーターの競争戦略論は、「競争優位」に関する理論的フレームワークを提示した基本的理論である。SCPパラダイムという考えをもとに持続的な競争優位を確立するための戦略である。 SCPとは、市場構造(structure)、企業行動(conduct)、業績(performance)の略語であり、市場構造と企業行動が業績を決めるという考えである。
<アクション・リサーチ> ・研究の成果を政策提言として社会に働きかけ、その結果やリアクションをフィードバックし、さらに研究を深める。
Web.sfc.keio.ac.jp/~thiesmey/shakainote.htm.
製造業の海外移転の是非 肯定派 北原ゼミナール.
「輪」を広げよう! ~シマノから見る日本中小企業の活路~
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定).
身体文化 と異文化理解 シンガポール.
「WTOと地域統合の関連と方向性 -経済学の視点から」 大阪大学 阿部顕三
販売現場から見た 中国自動車市場の現状と今後
2007年11月16日 アジアにおける 日中経済協力への期待 ジェトロ・アジア経済研究所 丸屋 豊二郎.
トウモロコシの動向 2班.
Instant Noodles – The Interaction of Culture and Economy
日本の農業の問題点 1126599c 野喜崇裕.
ASEAN・中国自由貿易協定 の再検討 松山大学経済学研究科 姚 海峰.
第7章 どのように為替レートを 安定化させるのか
経営組織 第1章 輪読担当 By ペダル.
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
第1章 地域の政治力学と日本 ~東亜共同体への動き~
4 国際通貨 1 国際通貨の基礎理論 2 国際通貨の機能と選択 3 管理通貨制度下の国際通貨 国際金融2002(毛利良一)
生物多様性の危機 「精神のモノカルチャー」の説明 経済開発が削減した知識体系・ローカルな知識: 生態系と共同体との間の体系
国際経済の基礎2 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2007年10月11日
日本はTPPに参加すべきか 【否定派】 長谷川 元田 田中 松村.
公共政策大学院 鈴木一人 第7回 政治と経済の関係 公共政策大学院 鈴木一人
手に取るように金融がわかる本 PART6 6-11 09bd139N 小川雄大.
丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部
国際経済学 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2009年10月19日
関西学院大学産業研究所所長・経済学部教授 伊藤 正一
資源ナショナリズムについて 2012/01/20 長谷川雄紀.
第一生命株式会社化の是非 否定派 新井 上原 山村 新井.
日中自動車産業と環境問題 第一章 中国自動車企業の発展 01w713 コウシュンエン 第二章 日本自動車メーカーの中国戦略
日本の自由貿易 ~日中韓FTA、RCEP、TPP~
公共政策大学院 鈴木一人 第7回 政治と経済の関係 公共政策大学院 鈴木一人
2008年1月26日 前CIAJ 技術政策部長 中原 新太郎 (内容は、あくまで私見である)
世界金融危機とアジアの通貨・金融協力 日本国際経済学会関東支部研究会2010年1月9日.
技術経営戦略学専攻教授 システム創成学科(知能社会システム) 元橋一之
東アジア文化論(11/6) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
ペルー経済の特徴 -2015年の生産量で,銀が世界2位,銅,亜鉛が3位,鉛,錫が4位,金が6位。 ○定着した民主主義
-その現状と対策-.
※ エネルギー環境教育を中心とした学習内容です。 教育課程に準じて,内容を加筆修正してください。
国際貿易の外観.
Analysis for Marketing Planning
図3 地球環境変動の中核的課題と動向 自然圏(Natursphäre) 人類圏(Anthropophäre) 生物圏 大気圏 水文圏 土壌圏
マイクロファイナンス(MF)の課題とJICAの取組み 2012年1月
文化戦争の世紀末 文化戦争の世紀末 文化戦争の世紀末 1990年代.
財市場 国際班 .
サニー産業(株) 小規模事業者の海外進出のお助け人
9 応用:国際貿易.
管理的側面 管理者に必要な経営知識 経営学の基本 ②環境と戦略と競争優位.
①新規の需要を求めた海外展開(自国内展開 →EU域内展開 →EU域外展開) ②収益性の高い事業への参入・集中(再エネ電源への投資 等)や、
業種レベルでのCAGEの枠組み ○国ごとの差異のインパクトは業種ごとに違う ⇒企業は自分の業種を考慮すべき ①文化的な隔たり・・言語、宗教性、民族性 ②制度的な隔たり・・関税、国内調達規制 ③地理的な隔たり・・物理的な隔たり ④経済的な隔たり・・所得水準.
様々な主体や取組みを「つなぐ」仕組みの構築
事業目的・概要等 イメージ 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 背景・目的 期待される効果 事業スキーム 事業概要
国際経済の基礎9 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2007年11月22日
5本柱 運動推進の 時代の変化に即応した、金属運動のさらなる強化と発展の追求 勤労者に安心・安定をもたらす雇用をはじめとする生活基盤の確立
労働市場 国際班.
跡見学園女子大学マネジメント学部 国際経済学
イノベーションと 異文化マネジメント 法学部国際ビジネス法学科          08ed037m 佐藤 雅史.
計画と市場の比重 計画>市場 計画=市場 計画<市場
中選挙区制と政党政治 一つの選挙区から複数の議員 派閥政治を生み出す構造 限られた有権者からの支持固め
80年代のアメリカ経済 現代資本主義分析.
2006. 9. 29 地域経済の展望と革新的企業        法政大学学事顧問               清成 忠男.
「文化のグローバル化」とは? 中学2年 小論文.
現代資本主義分析 資本主義という見方.
松江市のオープンデータ の取組み 平成30年10月10日 松江市政策企画課.
Presentation transcript:

日本貿易の将来シナリオ グローバリズム・ローカリズム Galapagosization 日本貿易の将来シナリオ グローバリズム・ローカリズム

日本貿易の発展プロセス 輸入代替貿易政策 円ベース会社(外資導入に規制) 乏しい外貨と資源の克服 貿易政策の重要性 *鎖国と貿易  円ベース会社(外資導入に規制)  乏しい外貨と資源の克服  貿易政策の重要性   *鎖国と貿易   *保護貿易主義と自由貿易主義   *関税障壁と非関税障壁

ガラパゴス化する日本メイド商品群 近未来シナリオ 2030年の日本像 今後、グローバル化により行く先の ガラパゴス化する日本メイド商品群 近未来シナリオ  2030年の日本像 今後、グローバル化により行く先の ガラパゴス化する日本メイド商品群 *右ハンドル車(現在日本、タイ、英国の一部) *ハイブリッドカー(世界シェア2%) *50CC原動機付自転車 *軽自動車660CC(車幅143cm) *4Kテレビ(SHヴィジョン向け) *携帯電話CDMA *発泡酒(合成酒、バイオ規制) *バイオ3品食品(ポテト、モロコシ、大豆)

ガラパゴス化する日本メイド商品群 文化制度 ・選択的夫婦別姓 ・案内マーク(道路標識) ・4月会計・行政新年度 ・駅伝、相撲 文化制度 ・選択的夫婦別姓       ・案内マーク(道路標識)       ・4月会計・行政新年度       ・駅伝、相撲       ・地理表示 など *ガラパゴスの背景;    ローカリズム ;孤立化は誰の利益か?       *貿易商品を考えてみる。

ローカル化は誰の利益?

グローバル化の中の日本                   競争から共生へ 日本ではますます人口が減少することが見込まれています。このような社会の中でガラパゴス化現象が進展することは、日本経済に深刻な影響を及ぼすでしょう。国内市場の成長が見込めない産業においては、いかに「ガラパゴス化現象」から脱却するかが重要なことは言うまでもありません。 ガラパゴス化現象から脱却するためには、今まで海外に対してあまりにもかたく閉ざしてきた門戸を世界に対して開き、また自らも世界に積極的に出て行くことが必要です。また競争に打ち勝つという考えではなく、世界と「共生」していくという思想も重要でしょう。世界の変化・多様化を日本の発展に結び付けるような振る舞いが求められています。 参考:『2015年の日本』(東洋経済新報社)