世界天文年2009 (IYA2009) 事業企画書 自然科学研究機構 国立天文台.

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世界天文年2009 (IYA2009) 事業企画書 自然科学研究機構 国立天文台

スローガン: The Universe-Yours to Discover「宇宙…解き明かすのはあなた」 世界天文年2009 とは 2009年 ガリレオ・ガリレイによる初めての天体望遠鏡での天体観測(1609年)から400年を記念 国際天文学連合(IAU)が提案 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の協力 国連総会による決議(2007年12月) 日本(日本学術会議)も提案国のひとつ スローガン: The Universe-Yours to Discover「宇宙…解き明かすのはあなた」

世界天文年2009の趣旨 世界中の人々が夜空を見上げ、 宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ 自分なりの発見を ガリレオの驚きを共有   宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ   自分なりの発見を ガリレオの驚きを共有 ~ガリレオの驚きをみんなのものに 宇宙の謎と魅力にふれる ~尽きない宇宙の謎をみんなのものに

天文学は広い可能性を育てるユニークな分野 技術 光学技術 電子工学 コンピュータ 科学・技術 社会・文化 人類学 文明の起源 人類の尊厳 物理学 極限状態 歴史 究極の歴史 天文学 化学 元素生成 スケール 宇宙の広大さ 異文化への寛容 生物学 有機分子形成 インスピレーション 科学技術分野 の進路 天文学は広い可能性を育てるユニークな分野

日本国内の主な企画 ガリレオプロジェクト 皆既日食関連事業 巡回企画展 出版、シンポジウム、その他 「君もガリレオ」プロジェクト ガリレオ望遠鏡復元プロジェクト 皆既日食関連事業 日食観察キットの製作と配布 皆既日食インターネット中継 巡回企画展 出版、シンポジウム、その他 「東アジアの星」神話・伝説プロジェクト プラネタリウム番組「星界の報告」制作 1000万人の大観望会~みんなで星を眺めよう 天文教育シンポジウム2009 星空ブックフェア など

「君もガリレオ」プロジェクト ガリレオがかつて体験した 驚き・発見の追体験 指導者の育成 国際企画”The Galileoscope” 安価な小型望遠鏡の開発・制作 ガリレオが初めて宇宙を観察したものと同程度のもの アジアを中心とした各国の子どもに配布 望遠鏡を活用した観察・学習プログラムを展開 驚き、発見の国際共有 指導者の育成 国内外でワークショップ(講習会) 国際企画”The Galileoscope” として位置づけ

ガリレオ望遠鏡復元プロジェクト 1609年にガリレオが天体観測に用いた望遠鏡の復元(レプリカ製作) この望遠鏡を用いた観望会を実施 光学系、外見ともに精密に復元 全国の博物館での2009年の目玉展示 この望遠鏡を用いた観望会を実施 ガリレオの観測と発見の追体験を来館者に

巡回企画展 「ガリレオの天体観測から400年 望遠鏡が切り拓いた宇宙」 天文学の発展の歴史、望遠鏡を中心とした観測技術の発達とそれによってもたらされた宇宙像の変遷について紹介 科学史上価値のある原書(16~17世紀)の展示 「星界の報告」(1610年:ガリレイ)、「新天文学対話」(1638年:ガリレイ)、「天体の回転について」(1543年:コペルニクス)等 望遠鏡のレプリカ展示 東京をはじめ、仙台、名古屋、大阪を巡回

皆既日食―インターネット中継 2009年7月22日:奄美大島北部、トカラ列島、硫黄島および周辺海域での皆既日食 日本陸域での皆既日食は46年ぶり(1963年7月の北海道以来) 多くの国民に日食の体験を!機会提供 全国の科学館への画像配信と中継イベント (インターネット衛星“きずな”を利用した高速回線) 皆既食と部分食(本州)とを同時中継、同時体験

日食観察キットの製作・配布 全国の小中高校生による皆既日食・部分日食の同時観察(2009年7月22日) 観察キット 太陽をはじめ宇宙に対する興味関心を喚起 観察キット 観察用めがね、観察のてびき、 指導案のキットを製作・準備 学校毎に同時観察会を実施 観察成果の共有

「東アジアの星」神話・伝説プロジェクト 東アジア地域の星や宇宙にまつわる神話・伝説の収集 シンポジウム開催 東アジア地域の豊かな文化の理解と共有 シンポジウム開催 国際交流、協力・共同作業 編集・出版(英語版のほか各国語版) プラネタリウムや学校教育への活用 東アジアの文化の世界への発信

映像素材「星界の報告」の制作と配給 400年前のガリレオの体験と感動を、映像素材を通じて一般市民に追体験してもらう ガリレオが生きた時代背景(17世紀) ガリレオによる天体観測:著書「星界の報告」より 今日までの天文学の発展 全国400カ所以上のプラネタリウムを中心とした天文施設、科学館・博物館等に素材提供 プラネタリウムや映像シアターでの展開 オリジナリティある質のよい素材で 年間500万人の観覧者を想定

1000万人の大観望会 ~みんなで星を眺めよう~ 全国一斉の観望会 一人ひとりが夜空を見上げ、宇宙、地球、そして人間について考える機会を持つ 天文施設、学校、公園、等々あらゆる場所で 同時に夜空を眺めることで得られる一体感 一人ひとりが夜空を見上げ、宇宙、地球、そして人間について考える機会を持つ 環境問題、光害問題とその啓発 宇宙と悠久の時間に向き合い、未来への前向きな一歩を 観測キャンペーンを展開 土星(3月)、日食(7月)、天の川(8月)、十五夜(10月)、木星(11月)

天文教育シンポジウム2009 世界天文年2009の企画として取り組んだ教育・普及プログラムの共有、および成果の発表と議論を行う(2009年12月頃実施予定) 対象:世界天文年2009の企画に携わった関係者(研究者、教育・普及関係者、愛好家など) 今後(2010年以降)の活動の維持や発展を目指した協議をおこなう

星空ブックフェア 国内の天文・宇宙に関する出版物を通じて、この分野の魅力を広く一般にアピール 書店展開 出版社からエントリーされた良質の出版物を公認 書店に専門コーナーを設置、ブックフェアを展開 共通ロゴマークを付した書籍、ポップ等でPR 書店展開 全国の主要100店舗で展開(2009年夏を予定)

広報事業全般 世界天文年2009を効果的にPRするため、マスコット・キャラクターを制作し展開する 天文現象紹介まんが「ガリレオくんと仲間たち」ウェブ連載 「ガリレオの生涯と科学史上の功績」を伝える記事の制作・ウェブ連載 広報用ポスター、リーフレット、ガイドブック等の制作

世界天文年2009事業予算案(収入) 公的機関 40,000 関連団体寄付金 20,000 企業寄付金 50,000 個人寄付金 合計 費目 金額(千円) 備考 公的機関 40,000 NAOJ、JAXA 関連団体寄付金 20,000 日本天文学会、天文学振興財団 企業寄付金 50,000 個人寄付金 合計 130,000

世界天文年2009事業予算案(支出) 支出計画 費目 金額(千円) 備考 企画・イベント経費 ****** (内訳は次ページ) 運営費 (内訳)事務局運営費 人件費、ウェブ制作費、旅費、通信費等の事務経費   国際運営経費分担金 10,000 IYA2009事務局(IAU)運営経費分担金(2007-2010年)など 合計 130,000

世界天文年2009事業予算案(支出) 企画・イベント経費の内訳 費目 金額(千円) 備考 「君もガリレオ」プロジェクト 46,000 ガリレオ望遠鏡復元プロジェクト 8,100 皆既日食インターネット中継 8,000 ? 日食観察キットの製作と配布 9,000 世界天文年2009巡回企画展 10,000 「東アジアの星」神話・伝説プロジェクト 5,500 映像素材「星界の報告」制作配給 5,000 1000万人の大観望会 天文教育シンポジウム2009 1,300 星空ブックフェア 1,000 広報経費 その他 6,200 合計 *****

補足 国立天文台が主催する世界天文年2009事業については、世界天文年2009日本委員会(委員長:海部宣男、日本学術会議・前国立天文台長)に企画・立案を委託しています