医学英語　III 6/11

今日の予定 Elements of Styleの小テストと解説 バンクーバースタイル関する資料確認と今後の授業に関する説明 英文パラグラフの提出

医学系学術誌の現状 コンピュータ等の普及により電子投稿を含めた論文投稿数が2002年前後から急速に増加する。 論点ー Review Process(論文採択の過程）の効率化

論文採択の過程の効率化 雑誌ごとにバラバラであった投稿規程を統一化し、世界標準の投稿規定を作る。 Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals　 　　（７００誌以上が準拠） 　　[バンクーバー・スタイル]

New England Journal of Medicineの投稿規程 Authors of all types of articles should follow the general instructions given below. … These guidelines are in accordance with the “Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals,” published by the International Committee of Medical Journal Editors at http://www.icmje.org.

投稿規程の利用と重要性 i）研究の典型的展開方法を知る ii）情報整理に応用し、研究上の作業効率を高める。 iii）研究発表投稿の際の雛形、抄録、投稿論文に一貫したパターンを習得することで研究上の作業効率を高める。 iv) 論旨展開に重要な表現を学ぶ

Uniform Requirements for Manuscripts Submitted to Biomedical Journals General Principles The text of observational and experimental articles is usually (but not necessarily) divided into the following sections: Introduction, Methods, Results, and Discussion. This so-called “IMRAD” structure is not an arbitrary publication format but rather a direct reflection of the process of scientific discovery.

IMRAD Introduction： 理論的根拠・背景・研究の目的・論文が解決しようとしている問題の提示 Methods 問題解決のための研究のデザイン・方法の提示 Results 実験・観察の結果報告 Discussion/Comments 実験・観察結果からIntroductionで述べた問題にどのような解答が導かれるか述べる。

The IMRAD Structure

今後の授業に関する説明 バンクバースタイルから論文の情報配置を逆算する練習を行う。 有用な表現を抽出する課題に取り組むことで、表現自体に意識を向ける練習をする。

今後の授業の流れ ①バンクーバースタイルの内容確認と実例紹介を各セクションに対して行う ②各自が選択した論文を基に課題に取り組む

本日個人課題 来週使用する論文を選択してください。

英文パラグラフ作成課題 パラグラフとパラグラフの関係がうまくつながるように… ① 複数のトピックセンテンスのみで、一つのまとまった話を作り、 ② トピックセンテンスを展開するという方法をとりました。 現在は英訳の段階です。

注意事項 今日の課題はグループの持ち点（人数×30）から減点、均等割りしたものになります。　分担しても構いませんが、必ず書いた人以外の人も、英文をチェックしたほうが無難でしょう。減点対象は A.　スペルミス、句読法の単純なミス　（一つにつき減点5） B.　不自然な英語になっていないか　（減点5 点～10点） C.　コピペ等の不正行為　（-100点×人数） 150word 未満　持ち点×0.8 150～200未満　　　持ち点×1 200word 以上　　持ち点×1.2

剽窃の例 （原文） Earlier research had shown that expression levels of a gene called FosB in the brain's striatum was linked to cocaine addiction. … the scientists reported that mice given nicotine in their drinking water for 7 days showed increased activity in response to cocaine. （提出課題） Earlier research had shown that expression levels of a gene called FosB in the brain's striatum was linked to cocaine addiction. Some scientists reported that mice given nicotine in their drinking water for 7 days showed increased activity of FosB in response to cocaine