(目的) ・電波(12GHz)で見た太陽の直径を測定する ・彩層・低層コロナにおける微細構造が見えるかも? (方法)

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2009年日食電波班の観測項目 連絡先:mizuno@milkyway.sci.kagoshima-u.ac.jp (目的) ・電波(12GHz)で見た太陽の直径を測定する ・彩層・低層コロナにおける微細構造が見えるかも? (方法) ・異なる方位角、仰角に向けた13台のBSアンテナを用い、船上の揺れを克服する! ・日食によって起こる電波強度の変化から、太陽半径・微細構造を見積もる。 (予測) ・可視で見える光球よりは、電波で見た太陽は広がっている。つまり、予想される皆既の時間 6分35秒 > 電波における皆既の時間 となるだろう。 予想される、電波アンテナの出力グラフ 6分35秒

2009年日食電波班の観測結果 (結果:太陽を捉えた可能性(計算上)が一番高いアンテナ) (結論と今後) 6分35秒 (結論と今後) ・揺れる船上観測(移動観測)と今回の方法での電波観測は相性が悪い。 ・今世紀最長の日食観測地点(付近)での観測を行えた事は有意義。 ・データ解析については、地上で再観測を行った上でデータの検証を行う。 ・ジンバル等の上で、太陽追尾をした方が良かった。 ・奄美で同様のデータが取得された(Astro-HS)ので、比較・検討を行う。