私をブンガクに連れてって その3 第二回
キーワードは? SDGs グローバル経済 原子力発電 ジェンダー AI・ロボット
落合陽一 『超AI時代の生存戦略』 大和書房 2017年
〈落合陽一〉の要点 これからは「ワーク・アズ・ライフ」を見つけられたものが生き残る時代だ 時代の速度より遅い進捗は、いくらやってもゼロになる ストレスの原因は、自分で決めたルール 何が自分にとって「エモい」のかを知っておく 趣味としての子育て
「AI・ロボット」と聞いて 思い浮かべるものは? 自動運転システム ペッパーくん 将棋・チェスなどのソフト ルンバ AI家庭菜園 etc…
東大に挑戦するAI 東ロボくん 5教科8科目の合計得点が525点(全国平均は454.8点) 意味を深く理解しないといけないことを聞かれると、とたんに(正解するのが)難しくなる (新井紀子教授) 東ロボくん
2016年度で挑戦はおしまい
多摩市長選挙にAIが出馬?! 2019年1月10日 朝日新聞より
AI政治家が問うこと 人間による政治は破綻した。 AI政治家の判断根拠は明確。人間同士だからおこる対立も少なくなる。 民主主義では分断を乗り越えられない。 AIが出した「正解」と、みんなで「私はこっちが好き」と言って決めたこと。どちらが納得感を持てるでしょうか。
ロボットの時代へ 役に立つロボット・AI ↓ ドラえもん 役に立たないロボット・AI ↓ ???
羽生善治・NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』NHK出版 2017 「人工知能がどれだけ進化を遂げても、ふなっしーを生み出すことはできないのではないか。」 羽生善治・NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』NHK出版 2017
「役に立つ」とは何だろう? 私たちがしたいことを上手にサポートしてくれる ひとまずの「仮説」
(ふなっしーのように) 「役に立たない」モノは、 《ロボット・AI》として必要ない?
LOVOT?
私たちがしたいことを全くサポートしない「LOVOT」の登場 仮説「役に立つ=私たちがしたいことを上手にサポートしてくれる」に基づくならば、 「LOVOT」は、「役に立たない」ロボット
役に立たないはずのLOVOTが… 自分で地図を作り、空間状況を認識して、速さや向きを調整しながら、家の中を動き回ります。 あなたが外出中に、スマートフォンで自宅内の場所を指定すると、LOVOTが現場に出向き、遠隔で状況を確認できます。 自分で地図を作り、空間状況を認識して、速さや向きを調整しながら、家の中を動き回ります。 https://lovot.life/lovestory/ より引用
スマホへの登録で、LOVOTは出迎えをしてくれる。 …「私」じゃなくて、スマホに反応している…?
AI同士が連帯する社会へ 僕たちには、何ができるのだろう?
役に立つ人間 ルンバを起こしてあげる人間 自動運転システムの瑕疵を補填する人間 LOVOTを愛してあげる人間 シンギュラリティの到来は、 このような事態を生む…?
役に立とうとすることからの脱却へ 暗記では勝てない 100m走も勝てない 重いものも持てない 集中力はもって2時間 情報処理能力も低い 人間の脳は126バイト/秒が限界。 一年で4ギガバイトくらいなもんです。 (=新書二万冊分、映画二千本分) ちなみにこのプレゼン資料は 約8000キロバイト。
私たちがしたいことを集める 「エモい」と感じたものを集める 快感に正直になる 動物化?
動物化を批判する時代は終わった 来たるべき民主主義へ
来たるべき民主主義社会にとって政治的決定の根拠は何か? 〈多元的民主主義〉だ、とシャンタル・ムフは言う。 難しいよ! 来たるべき民主主義社会にとって政治的決定の根拠は何か? 〈多元的民主主義〉だ、とシャンタル・ムフは言う。 「不一致」こそ、 民主主義を担保する!
快感に正直な「私」と、 「エモさ」に価値を見る他者が、 民主主義を織り成す? 役に立つか、ではない。 私は何をしたいか、ということへの 深い洞察へ。