ネットワークを介した 計測制御システムの開発

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ネットワークを介した 計測制御システムの開発 ~解離粒子測定~ 環境計測 宗田隆宏 t_muneda@aoi.kpu.ac.jp Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

発表の概要 研究の目的 システム開発 性能評価 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

発表の概要 研究の目的 システム開発 性能評価 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

現状のシステムの問題点 MS-DOS ネットワーク利用不可 シングルタスク OS CUI (Character User Interface) 過去のもの Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

改善後の利点 Linux ネットワーク利用可 遠隔制御,データ転送 マルチタスク OS リアルタイム解析 GUI (Graphical User Interface) 容易なボタン操作 まさに旬,これからが熟成期 最新の機器の利用 それでも無理なら 自分でやれ Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

システム概要 集中制御 リアルタイム解析 計測機器 制御命令 データ転送 システム制御側 データ測定側 データ測定 今まではデータ システム制御側 データ測定側 データ測定 集中制御 リアルタイム解析 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

発表の概要 研究の目的 システム開発 性能評価 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

システムの応用対象 2原子分子解離現象測定 解離粒子間距離 解離してから検出器に到達するまでの時間差 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

解離粒子間距離測定 CCDカメラで撮像 ノイズ処理 座標値と光強度値 のみ保存 取得データから 粒子間距離を求める 必要な点は 100画素のみ 座標値と光強度値 のみ保存 データ圧縮 取得データから 粒子間距離を求める Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

解離粒子飛行時間測定 マルチアノード フォトマルチプライヤー 信号発生時間差より 検出器までの 飛行時間差を求める 光を検知すると 信号発生 マルチアノード フォトマルチプライヤー 光を検知すると 信号発生 信号発生時間差より 検出器までの 飛行時間差を求める Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

測定系の統合 制御台数はできるだけ少ない方がよい システムのボトルネックはCCDタイミング CCDカメラの転送時間 : 66 msec CCDデータ取り込み時間 : 50 msec 16 msecの 空き時間 解離粒子の飛行時間差 : 数 nsec CCD処理の待ち時間に 解離粒子飛行時間測定を行う Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

重心導出 真の粒子位置を求める 像を増倍させたため ぼやけている 粒子の本当の位置 付近の各点を 1集団であると 認識する 点座標位置, 光強度より 重心を求める Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

画像変換 同じ粒子数を含む像を重ね合わせ 解離傾向を目で見て確認できる すべて重ねた後,粒子が多く到達した点, そうでない点をわかりやすくするために色付け Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

GUIフロントエンド C言語で作られたプログラムを ボタンで容易に操作するために作成 # /bin/sh \ /home/muneda/ccd_driver_install.sh #/bin/sh \ /home/muneda/tdc_driver_install.sh #/home/muneda/bin/ccd_tdc data_001 80 #/bin/sh \ /home/muneda/tdc_driver_uninstall.sh Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

発表の概要 研究の目的 システム開発 性能評価 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

データ測定 Mon 25 Nov 2002 システム稼動開始 研究室から実験室への遠隔操作 リアルタイム解析で 正しく取れていることを確認 24時間耐久試験をクリア 延べ,10,000データ取得 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

データ解析 重心導出→画像変換 1粒子 (7,217データ) 2粒子 (1,683データ) Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

まとめ システムを作り替えた 遠隔集中制御,リアルタイム解析, GUI操作を可能にした まぁ,何とか使えそう MS-DOS → Linux 遠隔集中制御,リアルタイム解析, GUI操作を可能にした まぁ,何とか使えそう 今後の本研究室での計測制御の 方向性を確立した Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

おしまい 現状のシステムの問題点 改善後の利点 システム概要 システムの応用対象 解離粒子間距離測定 解離粒子飛行時間測定 測定系の統合 重心導出 画像変換 GUI フロントエンド データ測定 データ解析 まとめ Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

ツッコミネタ用スライド 1 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会

ツッコミネタ用スライド 2 Wed 12 Feb 2003 環境情報学専攻 修論発表会