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Published byとき えんの Modified 約 8 年前
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映像表現の基本概念
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映像表現の基本概念 1 カット(ショット)とシー クエンス 2 カメラユビキティ カメラはどこにでも存在でき、かつどこにも存在しないという黙契 3 イマジナリーライン 登場人物の間にひいた仮想線(位置関係の混乱を避ける概念) 4 サイズとアングル 5 構図
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1 カット(ショット)とシー クエンス カット カメラの収録がスタートして止ま るまで (クリップ: PC の中での一続きの動画データ=カットと同じことも違うこ ともある) ・カットのつなぎ方にはマッチカットとジャンプショットがある ドラマでジャンプショットは避けるべき、ドキュメンタリでは場合による シークエンス 番組中の一つの場所や状況 通常、幾つかのカットが集まって一つのシーンとなる なぜカット(ショット)は必要なのか 現実を区切りって取り出すことで、現実の本質や真実を可 視化する方法 監視カメラの「記録」と、作品としての「表現」は違う 表情や体温が表現できるようにカメラは動きまわる必要が ある
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2 カメラユビキティ カメラはどこにでも存在でき、かつ、どこに も存在しない/カメラは物語を物語るために、 最も適切なポジショニングを行う(行わなけ ればならない) 原理 1 カメラはどこにでも存在でき、かつ、どこに も存在 しない 原理 2 カメラの存在は、物理的な制約を受けない 原理 3 カメラは出演者にとっても無きものである 原理 4 カメラの視点は観客の意識の視点、すなわち 物語 の視点に一致する 伊藤敏朗の HP 『 Camera Ubiquity ~カメラの遍在性~ 』も、ご参照下さい http://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/ITO/lib/lib2003/ubi/ubi_index.html http://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/ITO/lib/lib2003/ubi/ubi_index.html
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3 イマジナリーライン カメラをどこに置いてもどこから撮ってもいい か? イマジナリーライン:登場人物の間にひいた仮 想線 このラインを越えない場所にカメラを置くこと で、場の全体と登場人物位置関係を混乱させな いことができる イマジナリーラインは、金科玉条ではない (ことにドキュメンタリでは)
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ABCABC ウキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%B3%E5%AE%9A%E7%B7%9A ウキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%B3%E5%AE%9A%E7%B7%9A よ り
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4. サイズとアングル 4.1 サイズ ロング-フィルフィギュア-ニー-ウエスト-バスト-アップ-クロー ズアップ 寄る(アップ側)、引く(ロング側)・・・ズームでも移動でも 曖昧な言葉「ズームする」 → 正確に「ズームアップ」、「ズームバック」 曖昧な言葉-ミドルショット(ロングよアップの間・・・曖昧だが便利でよく 使われる) 4.2 アングル(ローアングル-ハイアング ル) 高さのアングル ハイ-目高-ローで 4.3 サイズとアングルを変えながら撮る 正面から-右から-左から ロングで-ミドルで-アップで カメラ(三脚)の高さを的確に変える
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ロングショット
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バストショット(胸上 ) ウエストショット(腰 上) ニーショット(膝上) フルフィギュア(全身 ) フルショット (全身+若干の周囲)
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ビッグクローズアップ(局 所) クローズアップ(顔一 杯) アップ(首上) バストショット(胸上 )
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5. 構図 5.1 的確な「構図」で情報を整理して伝える 構図が伝える情報-その意味や感じ ・被写体の大きさ(サイズ) ・カメラの位置(アングル)=カメラの場所・高さと角度 ・被写体と背景(バランス)=構図における情報整理力 構図における情報整理力 主体となるものが、どういう状況に置かれているのか、 構図の中で示す(ドラマとは「状況との葛藤」である) 場所(周囲の状況と被写体)/名称(看板など) 時間や季節/周囲の状況(人出や車の通り) 大きさ(人との対比など)
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5.2 被写体:主体と状況 構図とは「フレームの中の情報整理術」 画面の中心から周囲まで見渡して「ノイズ」になる ものを引き算する術 奇異な印象を与えない ( 頭の上を電柱が突き刺して いるような構図にしない ) フレームであることを意識させないフレームづくり をする 物語が伝えようとしているものに寄り添ったフレー ム 取材対象に近づかないうちから撮ることも懸命な方 法 スタッフや機材(三脚など)が映りこまないほうが 好ましい
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5.3 バランスのとれた構図でハリのある「絵」 を撮る 正対した構図(均等のバランス) 左右のバランス(斜めにしてリズムのある バランス) 前後のバランス(奥行きのある構図、手前 に「ナメる」構図の作り方) 動きのバランス(動画像と静止画像のバラ ンスは異なる) 動くもので演出する構図
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正対した構図(均等のバランス)左右不均等のバランス(斜めにしてリ ズムのあるバランス) 前後のバランス(奥行きの ある構図、手前に「ナメ る」構図の作り方)
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5.4 人物撮影の基本 ( ウエストショットより寄る 場合 ) 基本1:目の高さ「 3 分1ルール」 人物の目の高さが、画面の高さの上から「おおむね 3 分の1」にあるよ うに撮る ここぞというところでは、頭を切るほどアップ:「3分の1ルール」は変 わらない 3分の1ルールから外れるのは、その背景を見せたい時だと考える 基本2:目線の先の空間はあけ、頭の後ろをあけな い 寄りのサイズは迫力があり説得力がある 寄りのサイズは、ピントも構図も難しい 相手は動く=カメラをゆるくフィックスしつつフォロー / 手や体の動きも 見逃さない ロングインタビューでは2台のカメラで撮るのも効果的 表情がよく見えるように 適切な照明(基本的に順光)のもとで、適正な露出で撮る(屋外だけでなく、 室内でも注意。窓が背景のときなど)/カメラの場所や高さをこまめに変えな がら撮る 背景の意味性を考えて撮る
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人物の目の位置をおおむね上から 3 分の1のところに置く (カメラのアングルを微調整する)と構図が安定す ることが多い
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頭の上が空くと不安定になる
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頭の上が詰まりすぎても窮屈になる
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見ている方向の構図を空ける
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頭の後ろが空くと不安(定)になる
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やはり「目の位置が上から 3 分の1」「見ている方向を空ける」構図が安定 する
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寄っても引いても「 3 分の1ルール」「見ている方向を空ける」を守れば安 定する
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まとめ: ドキュメンタリーの取材力 目の前の出来事 その本質を観察して、これを他人に伝えるためには、自分が 何をすれば、どう行動をすればよいか、判断して実行する 状況と人物 - 人物と人物 - の関係をわかるように 撮る そこはどんなところで、人物は何をして、誰と関係しているのか どこで、誰が、いつ、何を、なぜ、どのように行い発言しているか どこから撮ればよいのか 前に廻りこんで前から撮る(基本) 「前に廻りこむ勇気」を持つ その勇気の裏付けとなるものを持つ サイズとアングルを変えながら撮る 迷ったら1正面 / ロング- 2 右 / ミドル- 3 左 / アップ カメラの場所や高さを適切に変えながら撮る(目高だけで はダメ) いつからいつまで(何秒)撮るのか 伝えたいところが撮れるまで撮る 迷ったら、1カットで 10 数える=音の連続性を録る
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前に廻りこんで前から撮る サイズとアングルを変えながら撮る 1正面 / ロング- 2 右 / ミドル- 3 左 / アップ 1カットでは 10 数える 音の連続性をとる(撮る・録る) 会話が続いている途中でアングルをかえたいときは 音を連続させるため、カメラを止めずに、 カメラ位置をかえたり、サイズ・アングルを変えるこ とはある 編集の際、音を生かして、絵は別アングルを上から貼 る 物語りをつなぐ・転換するための ’ 捨てカット ’ ’ 雑感 ’ も必要 対象に近づきすぎる前に場所の状況がわかる ショット 季節や場所を感じさせるショットをとっておく 撮影日の間隔が空く時も、「自分は今、作品づくりに 入っている」ということを忘れないで、周辺の状況をカメ ラに収めておく
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