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Published byかずゆき あさま Modified 約 8 年前
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回帰分析 重回帰 (2) 仮説検定
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単一の制約 –t 検定 – メニューから行う方法 複数の制約 –F 検定 – メニューから行う方法 –F 統計量を実際に求める 構造変化 最適なモデルの決定
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回帰分析の前提
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最小二乗推定量
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最小二乗推定量 (2)
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個々の係数に関する検定
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H0: ある変数の係数が 0 係数の標準誤差 t 値 = b / b(s.e.) 係数の真の値が 0 だとして計算 p 値 ( 両側確率) 通常は, 0.05 より小 さければ 0 と有意に 異なると判断 EDUC の t 値は 12.56 t分布に従う確率変 数が(絶対値で) 12.56 より大きな値 をとる確率
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仮説検定 単一の制約 t 分布 特に,「係数が 0 に等しい」という仮説は,回帰 分析の output をみるだけでよい p 値 output の Prob. 欄 wage1.raw の回帰分析の結果では, educ の p 値 は 0.0000 。 educ の係数の真の値が 0 だとする と,(絶対値で) 0.09209 以上の推定値を得る確 率が 0.0000 だということ(両側確率) 一般的には, p 値が 0.05 未満なら,係数 =0 の仮説 は棄却される 注意: Eviews の p 値は両側確率
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educ の係数の信頼区間を求め る educ の係数は自由度 522 の t 分布をする df = オブザベーション数 (526) – 説明変数の個数 (4) = 522 片側 5% の臨界値 t 分布の 95% 点 両側 5% の臨界値 t 分布の 97.5% 点 – 例えば,両側 5% の場合,臨界値を t 0.975 とすれば, b j の信頼区間は次の通りになる
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educ の係数の信頼区間を求める (2) Eviews の関数を用いて行うには, @qtdist(p, df) 累積分布が p になるt値を返す(自由度 df) @coefs(i) i 番目の係数(定数項は 1 番目とカウント) @stderrs(i) i 番目の係数の標準誤差 を用い,コマンド行で次のようにタイプする( j 0 =b j とした 場合)。 scalar tc = @qtdist(0.975, 522) scalar b_low=@coefs(i) –tc * @stderrs(i) scalar b_up= @coefs(i) + tc * @stderrs(i) i : 実際の数字( 2 番目の変数の係数なら 2 を入れる ) 計算すると, b_low = 0.077629, b_up= 0.106429 任意の j 0 については,上の式の @coef(i) に想定した値を代入 回帰分析の結果のメニューから View Coefficient Diagnostics Confidence Intervals をたどっても信頼区間を求められる。 Excel を用いることもできる
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問題 Wage1.raw のデータを用いた先ほどの OLS で, 次の仮説をそれぞれ検定せよ。 EDUC の係数が 0.06 に等しい EXPER の係数が 0.005 に等しい TENURE の係数が 0.02 に等しい – それぞれの場合の t 値を求める @coefs, @stderrs を用いる この場合の t 分布の自由度は ? –OLS を行った後, menu から View/Coefficient Diagnostics / Wald Test Coefficient Restrictions とたどる
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複数の制約 RRSS (Restricted Residual Sum of Squares: 制約付きの残差平方和) URSS (Unrestricted Residual Sum of Squares: 制約無しの残差平方和) r : 制約の数 n-(k+1): 制約無しの回帰での自由度
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複数の j に関する制約(単一の制約) 単一の制約の問題に帰着できる場合がある 例) Kane and Rouse(1995) – 短大と 4 年生大学 : 賃金差はあるか – 回帰式 ln(wage)= + 1 * jc + 2 * univ+ 3 * exper + u jc 短大の教育年数 univ 4 年生大学の教育年数 exper 卒業後の年数(労働市場にでてからの年数) H 0 : 1 = 2
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複数の j に関する制約(単一の制約) 続き 1.ln(wage) = + 1 *jc + 2 *univ + 3 *exper + u H 0 : 1 = 2 1. で 2 = 1 + とおくと ln(wage) = + 1 *jc + ( 1 + )*univ + 3 *exper + u これより 2.ln(wage) = + 1 *(jc + univ) + *univ + 3 *exper + u H 0 : =0 jc+univ, univ で回帰し, univ の係数が 0 という制約に帰着
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説明変数の全て (educ, exper, tenure) の係数が 0 かどうか ここをクリックし, coefficient diagnostics Wald tests - coefficient restrictions.. をたどると,係数の制約 のテストの画面が表れる。 複数の制約も可能。 個々の係数 =0 の検 定はここをみる この値から F 検定を行うこともできる。 E- views では直前の回帰の残差平方和は @ssr に 保存される Eviews 係数の制約
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Eviews での F 検定 View/ Coefficient diagnostics/ Wald test – Coefficient Restrictions を選択 c(3)=0, c(4)=0 で制約式を指定(複数の制約 式は, で区切る) c(3) は 3 番目の説明変数の係数(定数項を 1 番 目とカウント) H0: exper,tenure の係数がとも に 0 検定のための統計量は,自由 度が (2,522) の F 統計量 5% 水準の臨界値は 3.013 H0 は棄却される 自由度 (2,252) の F 分布に従う 確率変数が 49.685 より も大きな値 をとる確率 は 0.0000
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F 検定 (コマンドを打ち込む方法) 制約無しの回帰分析 URSS を求める 制約なしの回帰後,コマンドウィンドウで scalar urss= @ssr 制約付の回帰分析 RRSS を求める 制約つきの回帰後,コマンドウィンドウで scalar rrss= @ssr F 統計量を計算 分子は (rrss-urss)/( 制約の数 ) ,分母は urrs/( 制約なしの回帰の自由 度 ) で計算した変数を作る(以下では,ffとした) コマンドウィンドウで次のようにタイプ scalar f1= (rrss – urss)/ 制約の数 scalar f2 =urss/(@regobs – 定数項を含んだ説明変数の個数 ) scalar ff =f1/f2 ff の累積分布を求める( @cfdist(ff,df1,df2) を用いる Excel でも同様の計算ができる
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問題 1 wage1.raw 被説明変数 ln(wage) 説明変数 educ, exper, tenure, f emale 次の仮説を検定せよ 1.H0 : 全ての説明変数の係数が 0 に等しい 2.H0 : 女性と男性の賃金格差は無い(定数項ダ ミーだけでよい) 3.H0 : exper と tenure の係数が共に 0 である 2. と 3. については,制約なしの残差平方和と制約 付の残差平方和の値を求める方法でも計算せよ。
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問題 2 問題 1 と同じデータで次の仮説を検討せよ。 – 説明変数に female ダミーと学歴 (educ) ,勤続年数 (tenure) の交差項を加える。 女性と男性の賃金格差(定数項)は無いし,学 歴の効果の違いも無いし,勤続年数の効果の違 いも無い。
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問題 3 MLB1.RAW 次の回帰式を推定 – 被説明変数: log(salary) – 説明変数: years, gamesyr, bavg, hrunsyr, rbisyr, runsyr, fldperc, allstar, firstbase, scndbase, thrdbase, shrtstop, catcher,(base は outfield) – 次の仮説を検討せよ。 他の要因を一定にした場合,捕手と外野手の年俸は同じ 他の要因を一定にした場合,守備位置の違いは年俸に影響を 与えない
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Chow テスト 構造変化の検定 – 例)消費関数,投資関 数の推計 –T 個の時系列データ – 時点 s 以降で構造変が 起きたかどうかの検定 全体を二つの期間に 分割 – 時点ダミーを導入して =0 の検定を行う k は説明変数の個数(定数項 も含めて)
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最適なモデルの決定 F 検定 –nested model の場合 adjusted R2 を用いる方法 AIC 基準 (Akaike Information Criteria) AIC=-2ln(L)+2k ln(L): 対数尤度, k: パラメータの数(説明変数の数) AIC を最小にするようなモデルを選ぶ たいていの統計パッケージでは自動的に出力される 変数増減法 (stepwise regression) RESET ( regression specification error test) – 回帰式 非線形性のテスト J テスト –non nested model
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RESET 上のモデルを推計し, y の予測値を得る。 y の予測値の平方,3乗の項,... を説明変数に加えた次 のモデルを推計する H0: (1) の定式化が正しい 1 = 2 =0 Eviews での RESET (1) 式を OLS で推計 View/ Stability Diagnostics/ Ramsey RESET Test Number of Fitted Terms で (2) 式に Fitted value をいくつ入れるかを 設定 1 2 次の項まで, 2 3 次の項まで
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Non nested model MLB1.raw の MLB 選手の年棒の回帰分析では, hrunsyr( ホームラン数)と rbisyr (打点)はともに,有 意ではなかった(二つの変数の単相関は 0.89 と非常に高 いため)。 そこで,次の二つのモデルのどちらが適切かを選択する 必要に迫られたとする。
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J test どちらか一方のモデルが正しいモデルであれば,他方の モデルで得られた予測値は説明力を持たない (例) H 2 で推定したモデルの予測値 (y2hat) を説明変数と して H 1 に代入して, 5 =0 の検定を行う 同様に, H 1 で推定したモデルの予測値 (y1hat) を説明変数 として H 2 に代入して, 5 =0 の検定を行う 両方のテストとも棄却される場合がある 別のモデル
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Eviews での統計関数 @c--:cumulative distribution function(CDF) @d--:density function @q--:quantile( inverse CDF) @r--:random number generator ------------------------------------ @cfdist(x,df1,df2) , @qfdist(x,df1,df2) F 分布 @cnorm(x), @qnorm(p) 正規分布 @ctdist(x,df), @qtdist(p,df) t 分布 Eviews で,自由度 (2,522) の F 分布に従う変数の 95% 点を 求めるためには scalar ff= @qfdist(0.95, 2, 522) をコマンド行に打ち込む
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Eviews での回帰分析 @coefs(i) : i 番目の係数 @stderrs(i): 標準誤差 @tstats(i): t 値 @coefcov(I,j): i 番目のj番目の係数の共分 散 @f : F 統計量 @se: standard error of the regression @ssr: 残差平方和 @regobs: 回帰分析でのオブザベーション 数
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