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Published byきよはる かやぬま Modified 約 8 年前
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世界の大災害から見える医療資源のイノベーションを考える 医療資源のイノベーションを考える 東和病院 病院長 日本医科大学 名誉教授 日本医療資源開発機構 会長山本保博東和病院 病院長 日本医療資源開発機構 会長山本保博
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リスボン大地震の概略 発災日 : 1755 年 11 月 1 日 津 波 : 地震後 40 分後の津波は最大 20 mで リスボン市は壊滅的打撃を受けた。 火 災 : 津波後に市街は 5 日間に大災害が発生し た。 死 者 : 6 万 5 千人(リスボン人口 27 万人) 経済的損失 : 当時の GDP の 30% ~ 50% だった。 15 世紀にエンリケ航海王子の登場で幕を開けたポ ルトガルの黄金期はこの大震災を契機に混迷が続 き失われた 250 年といわれている。
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リスボン津波災害の惨状
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リスボン大地震は日本への警鐘 でないことを望む 大航海時代に最強国として君臨したポルトガルは 1755 年 11 月のリスボン大地震を契機に国力は徐々 に衰退し 250 年後の今日まで回復することはなかっ た。日本はポルトガル人から鉄砲、ガラス、タバ コなどが紹介された。ポルトガルは当時、西洋文 明の先達だった。この大震災で国内は政治的混迷 を招いていった。 日本にとって他人事ではない。 リスボン大地震は、日本に向け警鐘を鳴してい る。 この種の巨大災害は日本人の勤勉と忍耐だけで は乗り越えなれない。
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リスボン大地震による津波と火災 によって完全に破壊された市街
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関東大震災 大正12年9月1日
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火災旋風が発生 犠牲者10万5千4百人の内、災害による 死者は9万1千8百人といわれている。
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火災には旋風(つむじ風)は荷車や 馬車の荷物が種火となり広がった。
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火災の勢いが強く酸欠状態で 倒れる人もあった。 火災の勢いが強く酸欠状態で 倒れる人もあった。
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注:桑港(サンフランシスコ) サロニカ(ギリシャ第2の都市テッサロニッキ) 博士のアドバイスで、東京の昭和通り、春日通りが作 られた 上野公園、日比谷公園、新宿御苑等の避難所としての 整備 博士のアドバイスで、東京の昭和通り、春日通りが作 られた 上野公園、日比谷公園、新宿御苑等の避難所としての 整備
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命 テンデンコ 足が津波に触れたら命はない。 命 テンデンコ 足が津波に触れたら命はない。 津波のことを昔は海嘯と呼んでいた カイショウ
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明治 29 年( 1896 )三陸地震津波 津波は火災を呼ぶ
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複合・複雑化災 害 災害の変化と複雑化 社会の複雑化 少子化・高齢 化 情報の氾濫 慢性疾患 精神疾患 生活の多様化 NBC テロリズ ム 交通の高速化 環境の変化 遺伝子問題 環境ホルモン 公害 中毒 地震 風水害 国際化の進展 VHF Outbreak 新興・再興感染 症 人為災害
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阪神淡路大震災 1995 年 1 月 17 日 災害に対する基盤低下の原因 ・住宅と工場の混在化 ・混在、複雑な交通システ ム ・住民の都市一極集中化 ・隣り組制度の崩壊
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阪神淡路大震災から生まれた新しい動き 1. 地方防災会議への医療関係者の参加の促進 2. 災害時における応援協定の締結 3. 広域災害、救急医療情報システムの整備 4. 災害拠点病院の整備と被災地への緊急医療チーム 派遣 5. 災害医療に係わる保健所機能の強化 6. 災害医療に関する普及啓発、研修、訓練の実施 7. 病院防災マニュアル作成ガイドラインの活用 8. 災害時における消防機関との連携 9. 災害時における死体検索案体制の整備 (災害の初動期における活動マニュアルとその運営に関する研究班 山本保博編)
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岩手県宮古市磯 鶏から市街地へ 押し寄せる真っ 黒な津波 表現としては津 波ではなく海の 壁が適切なのだ ろう 津波のエネルギー は 1 ㎡あたり 4 トント ラック一台が津波 のスピードで走っ てきて衝突する力 である 高さ 10m の津波は 4 トントラック 10 台 が縦に並び、横に 何百台も並んで押 し寄せてくるエネ ルギーである 東日本大震災 2011 (平成 23 )年 3 月 11 日
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Command 指揮命令と調整 Safety 安全の確認と管理 Communication 通信、情報伝達 Assessment 評価 Triage トリアージ、選別 Treatment 応急処置、治療 Transport 搬送 大災害時における医療管理の 基本原則についての CSCATTT 都市災害においては、 CSCA は運営であり、 TTT は医療支援である
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Silent phase Prevention and preparedness 慢性期 ( 2 ~ 3 年) 亜急性期 ( 2 ~ 3 週) 急性期 ( 1 週) 発災発災 救出救助期 救急医療期 初療集中治療期 感染症期 急性後遺症期 心的外傷後ストレ ス 障害( PTSD) 復旧復興期 リハビリテーション期 静隠期 災害準備 計画 訓練 備蓄 前兆期 災害医療サイク ル 発災
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災害医療における管理システム コンフリクト ぶつかり合い ボランティア行政的行動 自らの意図で判断行動し 規制は好まない 基準行動の尊守、細部に 渡る規範 必要性や見通しに対する行動管理で両者はコンフリクトを 起こす可能性がある 両者は十分話し合って連携を深める必要がある 行政・消防・警察・自衛隊など
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災害医療対する成果達成のための要素 成果達成 行動力 統率力 先見性 意思疎通 信頼性 柔軟性 協調性
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*まとめ* 災害を正しく恐れる ・流言卑語が流布されるが、惑わされないように ・防災訓練を受けていなかった人は、津波避難路をどの ように 避難するかが考えつかなかった ・普段経験していないことは、いざに際してできない ・首都災害では多数の傷病者が発生し、軽症、中等症患 者は 何十時間も待たねばならない ・災害の対策、医療調達には多職種の連携が重要となる
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