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家族の支え、近所の支え、 専門スタッフの支えにより、 在宅ケアを実現した Aさん ~がん末期の方の 在宅ケア~
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スライド イントロ これは、家族の支え、近所の支え、 専門スタッフの支えにより、 在宅での療養を実現し、 家族に囲まれて幸せな看取りをとげた Aさんのお話です。
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スライド ① 60代のAさんは、3年前に夫をがんで亡くし、 共働きの息子夫婦、小学校2年生の孫と 暮らしていました。 普段は孫の世話をしながら、 町内の行事に参加したり、親しい友達と旅行を 楽しんだりするなど、社交的な性格で 近所付き合いもよくしていました。 そんなある日、Aさんは、背中や腰の痛みが気に なり、 かかりつけ医の紹介で、 市外の病院で検査を受けることになりました。 そこで、「腎臓がん」と診断され、 市外の病院で手術を受けることになりました。
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スライド ② Aさんのがんは大腸にも転移し、 化学療法などを続けましたが、 その効果もなく、「余命半年」と告知され ました。 Aさんは、 「残りの日々は、四季と自然が感じられる、 住み慣れた家で過ごしたい」 との想いを強くしました。
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スライド ③ Aさんに寄り添っていた嫁は、 「母の望むとおりに家で看てあげたい。 でも、病院で治療を受けた方が、一日でも 長生きできるのではないか」と迷っていま した。 また、「お医者さんや看護師さんにまかせて 治療してもらうのと、家族に囲まれて自然 に 看取られるのと、母にどちらが幸せなの か」、 嫁という立場や、医療的な処置への不安も あり、 自宅に戻ることを決心できずにいました。
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スライド ④ 一方、Aさんの息子は、 「母の望むことはしてやりたい」 と決心していました。 次第に嫁にも、息子の 「連れて帰りたい」という強い想いが伝わ り、 嫁自身も「後悔しないようにやってみよ う!」と、 自宅へ帰ることを決意しました。
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スライド ⑤ また、嫁には、介護経験のある友人がいまし た。 友人からは、 「一人では絶対見れない。 家族にも手伝ってもらい、介護保険のサー ビスも 絶対に必要になる」 とのアドバイスがありました。 嫁は、夫にもその話を伝え、 協力を求めることにしました。
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スライド ⑥ Aさんが入院している病院では、 退院前のカンファレンスが行われました。 カンファレンスでは、Aさんの希望どおり、 自宅で看取りまで行うことを確認する一方 で、 病院側へは、 緊急時にはいつでも受け入れてもらうこと を 了承してもらいました。
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スライド ⑦ 嫁は、病院の医師から、 これからの病状についての説明や、 自宅で急変した時の対応についての説明を 受けました。 また、痛みを取る目的で使っていた薬も、 使いやすい貼り薬に変更され、 自宅での治療を行う医師や訪問看護師に、 引き継ぎが行われました。
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スライド ⑧ 自宅には、近々退院することを聞きつけた 友人たちが、訪ねてきていました。 友人たちは、 コスモスなどのお花をたくさん摘んできて、 部屋中を花いっぱいに飾り付け、 Aさんを迎えることにしました。
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スライド ⑨ 退院したAさんが、わが家に帰ってきました。 自宅では、友人や近所の人たちが 迎えてくれました。 Aさんは、 玄関先まで車椅子に乗ってきましたが、 友人たちの顔を見かけると笑顔いっぱいに なり、 すぅっと立ち上がってわが家へ入っていき ました。
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スライド ⑩ 自宅には、友人や近所の人たちが出入りし、 いつも誰かが来ていました。 また、近所の人たちが、 買い物などの手助けをしてくれたり、 お花を持ってきてくれたりもしました。 車椅子で近所をお散歩すると、 ますます心が和み、自宅へ帰ってきてから は 「もうこのまま治ったのではないか」 と思うくらいに元気になっていきました。
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スライド ⑪ わが家では、孫もよくお手伝いをしてくれま した。 孫がご飯を持っていくと、Aさんはニコッと 笑い、 孫とにらめっこをしたりして遊んでいまし た。 かわいがっていた猫も、 Aさんのお腹の上にポンと乗っかり、 Aさんも気持ちよさそうになでなでしてい ました。
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スライド ⑫ Aさんの嫁は、 「病院から帰ってきたら、全部自分でしないとい けない」 という覚悟で帰ってきましたが、 専門のスタッフの皆さんが ほとんどのことをやってくれるので、 在宅でのケアへの不安も軽くなっていきました。 週に3回訪問するヘルパーには、 便や尿の始末など身の回りのお世話をしてもらい、 薬の服用状況も確認してもらうことができました。
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スライド ⑬ 主治医の先生には、2週間に1回、 定期的に訪問してもらい、 また、訪問看護師には、 週に2回訪問してもらいました。 自宅にいながらも、体温や血圧の測定、 尿を通すチューブや人工肛門の管理、 入浴の介助など、医療を含めた様々なケア を 受けることができ、 嫁も安心してAさんを支えることができま した。
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スライド ⑭ また、がんの痛みを取るための薬を 使っていたこともあり、2週間に1回、 近くの薬剤師にも訪問してもらいました。 薬剤師には、薬の使い方や使用している量を チェックしてもらうことができました。 痛みが強くなってきたときには、 薬剤師から医師に相談してもらい、 よく効くものに替えてもらうこともできま した。
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スライド ⑮ Aさんが自宅に帰ってきて4か月後のこと、 県外に住んでいる、嫁のいとこの結婚式が 行われることになりました。 嫁は、しばらく家を留守にすることになるため、 介護の サービスを調整しているケアマネジャーに相談し ました。 相談を受けたケアマネジャーは医師に相談し、 Aさんに近くの病院に5日間、 一時的に入院してもらうことになりました。 「自宅で見続けるしかない」と考えていた嫁は、 ホッと胸をなでおろしました。
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スライド ⑯ 病院に入院していたAさんが帰り、 再び自宅でのケアが始まりました。 朝は、嫁が、洗面や身支度、食事のお世話を し、 日中はヘルパーに見てもらっていました。 また、夜の食事を終えた後は、 息子が看るという形で役割を決めていまし た。 息子は、Aさんの横に布団を敷き、 人工肛門からの漏れをきれいにしたり、体 の 向きを変えたりと、献身的に介護を続けま した。
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スライド ⑰ Aさんの病状が終末期に近づくに連れ、 食欲がなくなり、少しずつ食べ物を口にしなくな りました。 また、喉の奥で、痰がからむような 「ゼロゼロ」という音がするようになりました。 訪問看護師からは、看取りまでにどのような病状 の 変化があるのか詳しい説明があり、 「急に症状が変化した場合にも、落ち着いて、救 急車を 呼ばずに、訪問看護師か医師に連絡してほしい」 とのお話がありました。 説明を受けた嫁は、あらためて覚悟を決めること が でき、安心してAさんを看ていくことができまし た。
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スライド ⑱ 病状の悪化とともに、 近所の人たちの訪問は少なくなりましたが、 介護をしている嫁を気遣い、 「無理したらあかんよ」、 「買い物に行くから何かついでに買ってく るよ」 と声かけをしてもらえました。 介護経験のある友人には、仕事が 休みの時などに会って、愚痴を聞いてもら うなど 気分転換をすることもできました。
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スライド ⑲ Aさんの看取りが近づき、尿の量も少なくなっていき ました。 また、次第に、手や足先が冷たくなり、眠っている間 に 10秒~30秒くらいの間、呼吸が止まるような症状 も 出るなど、状態が刻々と変わるようになりました。 嫁は、訪問看護師に来てもらう回数や時間を増やして もらい、できるだけ自宅にいてもらうようにお願いし ました。 訪問看護師もその想いに寄り添い、できるだけ穏やか な気持ちでその時を迎えられるよう、ケアを続けまし た。 「Aさん、苦しそうに見えるけど、本人はそれほど つらくないんですよ」 訪問看護師からの声かけに、 嫁も少し気持ちが楽になりました。
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スライド ⑳ Aさんは痛みを訴えることもなく、声をかけ ても、 あまり目を覚まさなくなっていきました。 医師からは、 「看取りが近くなっているので、ご家族を呼 んで きてください」 とのお話があり、嫁は家族に声をかけました。 家族全員がベッドを取り囲み、色々な思い出 話を するなか、Aさんは穏やかな表情を浮かべな がら 看取りを迎えることができました。
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~ お し ま い ~~ お し ま い ~
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