4章.福祉車両 本章のポイント 1.各福祉車両の種類と特徴 2.車いす乗降装置の種類と特徴 3.車いす固定装置の種類と特徴

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1 4章.福祉車両 本章のポイント 1.各福祉車両の種類と特徴 2.車いす乗降装置の種類と特徴 3.車いす固定装置の種類と特徴
4.ヘッドレスト・シートベルト 5.その他の装備

2 1.各福祉車両の種類と特徴 1.各福祉車両の種類と特徴 (1) 車いす仕様車 ■リフト付車両 リフトと車内の床が一体で、昇降や
   ワンボックスなどの車両をベースに改造された車両のこと。  ■リフト付車両    リフトと車内の床が一体で、昇降や    格納が全自動になったものが主流    になっている。

3 ■スロープ付車両 ・車両を低床化・ニールダウン(車高調整)してスロープを開くものなどがある。
 ・車両を低床化・ニールダウン(車高調整)してスロープを開くものなどがある。  ・スロープ式は軽自動車や小型車両クラスで主流となっている。

4 (2) 電動昇降シート車    助手席やセカンドシートが回転し、車外の低い位置まで電動や油圧で昇降するタイプのこと。常時車いすを使用するほどではない歩行障害の人では乗降が楽な場合もある。 (3) 助手席回転シート車    座席を回転させることにより、  乗り降りを楽にした車両のこと。 回転シート 出典:「バリアフリー化タクシー車両等の開発及び標準仕様の策定調査」      平成15年3月 、 国土交通省自動車交通局 (4) 運転補助装置付き車   上肢だけや下肢だけでも運転できるように運転補助装置を取り付けた車両のこと 。

5 2.車いす乗降装置の種類と特徴 (1) リフト ※取り扱いについては車両の説明書に従ってください。
●リフトを昇降させるアームの形式から、片もち式と両もち式、  収納方式の違いで、手動折りたたみ、自動折りたたみ、手動格納、  自動格納がある。リフトを動かす方式は油圧と電動モーターがある。 ●有線でのスイッチ操作かワイヤレスリモコンの一方または併用で  操作する。

6 ●車いす後退防止装置(フラッパー)は、必ず使用する。
●万一リフトが故障した場合には、マニュアルを見て緊急操作方法   を講習会などの際に練習する。 ●長年使用していると、歪みが出たり、砂利やゴミが駆動部分に   はさまったりすることもありますので、定期的にチェックが必要   になる。油圧駆動などでは油もれなどもチェックが必要になる。

7 (2) スロープ ●車両を低床化して折りたたみのスロープと組み合わせ、車いすの乗降 をしやすくした車両。
(2) スロープ   ●車両を低床化して折りたたみのスロープと組み合わせ、車いすの乗降   をしやすくした車両。 ●車体がニールダウン(車高調整)して下がるタイプもある。   車いすの乗降補助として後退防止ベルト、ウインチ付きのタイプもある。 ●スロープ上をまっすぐに進む(後退する)ようにする注意が必要である。 車いすに後退防止ベルトをつける車種もある 頭や足があたらないように注意する

8 3.車いす固定装置の種類と特徴 (2) 専用型 (1) 汎用型 ※取り扱いについては車両の説明書に従ってください。
利用者が使用している車いすとの適応と固定手順も確認しておく。 不確実な固定は、事故の際に利用者のケガにつながるばかりか、自動車保険を請求する際に不利になる場合がある。 (1) 汎用型   ・ベルトまたはワイヤーの先端にフックを車いすに引っかけ、引っ張ることにより車いすを固定。   ・ベルトやワイヤーがねじれたりゆるみが出ないようにする。 (2) 専用型       ・ワンタッチ式、あるいは機械式。   ・車いす側に固定装置の受け具に対応した部品を取り付けることにより、少ない動きで固定と解除が簡単にできる。

9 4.ヘッドレスト・シートベルト (1) ヘッドレスト (2) シートベルト ※取り扱いについては車両の説明書に従ってください。
 ヘッドレストは、乗車中に頭部を安定させるだけでなく、追突などの際に頭部が急激に前後に動くことによる首の「むち打ち損傷」などを防止する上でも重要になる。 (2) シートベルト 道路交通法では、体に障害がある場合には、シートベルトの装着が免除されているが、移送サービスでは、原則として装着するようにする。 ・ベルトは腰骨から浮かないように。 ・ベルトが首筋に当たらないように。 ベルトはスカートガード(肘掛の下のプレート)と座面の間を通し、腰骨から浮かないようにする ヘッドレストと一体となった車いすの例

10 5.その他の装備 (1) ストレッチャー固定装置 (2) 車いす収納装置 (3) 点滴ビンフック・点滴ビン固定装置
 医療行為はできないが、フックの操作や点検を行う。 点滴ビンフック

11 医療行為はできないが、酸素の残量やボンベの固定の具合などの点検を行う。
(4) 酸素ボンベ固定装置    医療行為はできないが、酸素の残量やボンベの固定の具合などの点検を行う。 (5) 電源供給装置    人工呼吸器や吸引器に電力を供給・充電したり、電動車いすのバッテリーに充電する。 (6) 乗降中(乗車中)表示灯    ドアが開いている間、追突事故等を防止するため、車両後部に点灯する表示灯のこと。

12 (7) バックモニターカメラ   車両の後退前に車両後部の死角に人などがいないか確認するカメラのこと。 (8) スライドステップ   主にワンボックスタイプの車両のスライドドア下部に取り付け、乗降性を向上させるもの。 (9) 補助ステップ (10) 手すり連動ステップ


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