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FX ~注目の外貨投資商品~ 05F1134 西関 正善
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はじめに 日本の低金利や、少子高齢化による経済の低成長などを背景に、外貨投資の人気が高まってきている。その中でもFXの人気は急激に伸び、新聞、ネット上でもよくFXの広告を見かけるようになった。 今回の発表にFXを選んだ理由はその人気の理由を知りたくなったからである。これからFXという金融商品の特徴を説明し、加えて実際に取引をするならばどのような事に注意すれば良いかなどの知識を紹介していく。
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目次 1 外国為替の基礎知識 2 FXとは? 3 FX有効活用方法 まとめ 参考文献
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1 外国為替の基礎知識 概要 円高と円安 取引参加者 市場について 主な外貨商品一覧
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概要 為替:世界にある通過を互いに交換する事。 為替レート:通貨の交換比率の事。例えば「1ドル=105円」のように表す。
→為替レートは国の経済力、金利、政治的要因で変動する。その変動を見越して取引する事で収益を狙うのが外貨投資である。実際に取引が行われるのが外国為替市場で、主な市場はニューヨーク、東京、ロンドンである。
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円高と円安 ・1ドルで買える円が増えた、ドルの購買力が上がった。 →ドル高・円安 ・1ドルで買える円が減った、ドルの購買力が落ちた。
1ドル=95円 1ドル=100円 1ドル=105円 円高 円安 ・1ドルで買える円が増えた、ドルの購買力が上がった。 →ドル高・円安 ・1ドルで買える円が減った、ドルの購買力が落ちた。 →ドル安・円高 →つまり外貨投資で利益を出すには円安・ドル高の局面を狙うのが基本。
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取引参加者 銀行 機関投資家 ヘッジファンド 商社、自動車メーカー、石油会社などの輸出入企業 個人
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市場について ・外国為替市場は世界の銀行同士が取引するインターバンク市場と国内の対顧客市場で成り立っている。
・外国為替市場は世界の銀行同士が取引するインターバンク市場と国内の対顧客市場で成り立っている。 為替レートはTTS,TTBとして銀行店頭に表示される。レートは原則1日1回決定され、終日適用される。 銀行などの金融機関のみが参加できる市場。 ここで為替の卸値が決定される。 インターバンク市場で決められたレートに一定の手数料が加味されたもので各商品取引される。 TTSレート:銀行にとっての売りレート TTBレート:銀行にとっての買いレート インターバンク市場 銀行 銀行 対顧客市場 個人 銀行 銀行 輸出入企業
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主な外貨商品一覧 銀行の商品 ・外貨預金→普通預金と定期預金がある。 ・外国債券 証券会社の外貨商品 ・外国株式 ・外貨建て投資信託
証券会社、独立系、先物取引系会社の外貨商品 ・外国為替保証金取引→ F X
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2 FXとは? 特徴 レバレッジについて 仕組み 損益について コストについて 注文方法 損失が出た時の対応 メリット デメリット 歴史
近年の人気
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特徴 FX(Foreign Exchange)とは正式名称が外国為替保証金取引、または外国為替証拠金取引という。
一定の保証金を業者に納めて、決められた額の外貨の取引を行い、差金決済による通貨の売買を行う取引の事。 他の外貨商品と違うところは円を売る取引だけでなく買う取引も可能な点。 →円安局面だけでなく円高局面でも利益を狙える。
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特徴 レバレッジを利用した取引 例えば1ドル=100円の時、1万ドルを取引しようと思ったら外貨預金等では100万円が必要である。
しかしFXの場合は同じレートでも10万円(保証金)で1万ドル(決められた額)の取引が可能となる。 レバレッジを利用した取引
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レバレッジについて レバレッジとは? →日本語で「てこの原理」を意味する。最小限の力で最大の効果を得るという事を示す。つまり少額の投資金額で多額の取引ができる投資手法の事。 先ほどの例では10万円で1万ドル(100万円)の取引をしている。実際には10倍の金額の取引をしている。これを「レバレッジ10倍に相当する」と表現する。 実際の市場の変動に対してリターンが大きくなる事をレバレッジ効果という。レバレッジは自分で決定できる。 レバレッジを利用した他の取引は株式信用取引、商品先物取引が挙げられる。
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仕組み 10万円の保証金を納める 1万ドル(100万ドル)購入 1ドル=105円 になる 1ドル=95円 になる 5万円の利益 5万円の損失
※1ドル=100円の時 1万ドル(100万ドル)購入 ※レバレッジ10倍の取引 元本に対して50%の損益 →ハイリスク・ハイリターン 1ドル=105円 になる 1ドル=95円 になる 5万円の利益 5万円の損失
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仕組み 証拠金納める 投資家 FX会社 売買注文 売買注文 提携金融機関 売買注文 売買注文 外国為替市場 為替ブローカー 約定
※為替ブローカー:インターバンク市場において取引相手迅速に見つけるための仲介業者
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損益について FXのリターンの源泉 ①為替差益:前ページで説明。 ②利子:売った通貨国の金利と買った通貨国の金利の差。(スワップ金利)
→為替差益がレバレッジ効果で大きくなるように、スワップ金利も同じ理由で大きくなる。
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コストについて 取引コスト ①為替手数料:為替の取引を行う際に発生する手数料。FXの魅力の一つは手数料が他の外貨商品に比べ格安な事である。
②スプレッド:買いレート(Bidレート)と売りレート(Askレート)の差額。 →多くの業者は2wayプライスといって売りレートと買いレートを同時に表示している。 差額0.04円 Bid(買い)108.73 Ask(売り)108.77
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注文方法 注文方法は大きく分けて2つある。 ①成行注文 →発注時に提示されている価格で即売買する。 ②指値注文
→自分の希望する値段で売買する。その価格までなら売買可能であるという限度を示す物。
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損失が出た時の対応 損失が膨らんだ時は? ①ロスカット・ルール:相場が思惑に外れた時に顧客の損失が無限にならないように、ある一定の損失を超えたら強制決済してしまうルール。(そのラインは業者による。) ②ストップロス・オーダー:別名「逆指値注文」。あらかじめ指定したレートを超えてしまった場合に成り行きの売り注文、買い注文をする事。 ③追証(マージンコール)の発生:最初に納めた保証金が取引を維持させる担保価値を失くしてきて保証金を追加するように求められる制度。基本的に損失50%で発生し、80%を超えると強制決済される。
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メリット レバレッジ効果により、少額の投資で多くの収益を得られる可能性がある。 手数料が格安。 外貨預金等と違って円高でも利益を獲得できる。
レバレッジを自分で設定できるからリスクをコントロールできる。 24時間取引が可能。
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デメリット 多くの収益が期待できる分損失が大きくなる事もある。 元本が保証されない。 悪徳業者の存在が怖い。
機動性があり、さまざまな方法の投資が出来る商品だがその分外貨預金などよりも十分な知識、経験、相場の分析が必要。
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歴史 1998年に「外国為替法」が改正され、個人投資家でも外国為替の取引が可能になった事から始まった取引。
豊商事、ダイワフユチャーズ(現・ひまわり証券)などが取り扱いを開始し、ブロードバンドの普及も手伝い市場が拡大。 しかし、一般の業者が扱えるようになった事から悪徳業者が登場し、直接訪問、電話営業、詐欺の被害等が発生。 2005年に法規制が強化。(金融先物取引法改正) 2007年金融商品取引法の一部として同じような規制が再構築された。
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近年の人気 FX業者の預かり資産残高 2007年 約6000億 2001年 約300億 6年間で約20倍に!!
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近年の人気 (外為どっとコムHPより) ※2008年8月時点で29万6279件
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3 FX有効活用方法 最初にする事 主な取引会社 取引会社選びのポイント 信用できる会社 保証金について レバレッジについて
取引通貨について 取引の流れ
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最初にする事 ここからは実際の取引方法や取引に関する注意点などを紹介していく。 まず最初にする事は口座を開く会社選びから始まる。
FXを取り扱っている会社は約130社あり、証券会社系、商社系、独立系、先物会社系などに分類される。
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主な取引会社 ひまわり証券 日本で初めてFXのサービスを個人投資家に提供した。 外為どっとコム
口座数、預かり資産が業界トップ。情報やサービスが豊富。 FXプライム 伊藤忠グループの外国為替専門会社。 外為オンライン 手数料無料で人気。年間取引高トップ。 フォードオンライン 手数料無料と高スワップ金利で人気。信憑性も業界トップレベル。
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取引会社選びのポイント 信用できる会社か? 手数料、スプレッド、スワップ金利が他社に比べ不利ではないか?
保証金に対するレバレッジはいくらか? 取引単位はいくらからか? 取引の通貨は何があるか? 取引画面が使いやすく、見やすいか?
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信用できる会社 最も安心できるのは誰もが知っているような証券会社。
→それ以外を選ぶ場合にはその会社の株主構成をしっかり調べ、知名度の高い企業が大株主ならば安心が出来る。逆に知らないような企業が大株主であればやめた方が無難である。 悪徳業者と言われた企業の大半は中小の「独立系」FX会社だった。
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信用できる会社 顧客から預かった保証金を信託銀行などに預けて会社の資産と分けて管理している会社を選んだ方がいい。 破綻時は債権者
が差し押さえる 会社の 全資産 会社の 資産 銀行 破綻しても信託 法で保護される 顧客の 資産 信託 銀行
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保証金について 110円×1000(取引数量)÷10(レバレッジ)=11,000万円
大体どの会社でも最低1~10万円の保証金で最低1000~1万通貨単位での取引が始められる。 →とても少額で取引が開始できる! 例えば1ドル=110円の時、1000通貨単位をレバレッジ最大10倍で運用したいと思った時の最低保証金は? →この条件ならば最低11,000万円の保証金で取引が開始できる。 110円×1000(取引数量)÷10(レバレッジ)=11,000万円
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レバレッジについて 会社にもよるが、レバレッジは最大で400倍まで設定可能である。しかし高すぎるレバレッジはとても危険。
基本的に個人の場合は2~3倍から始めるのが無難と言われている。それでも怖かったら1倍でもOK! →1倍なら外貨預金と変わらないと考えるかもしれないが、手数料が安く、外貨を売る事もできるので外貨預金よりは有利と言える。 ※先ほどの例ではレバレッジ10倍で考えたが、実際に1000ドルを買うなら3倍程度のレバレッジで保証金3~4万円を納めたほうがより無難と言える。
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取引通貨について 取引通貨は何が良いか? ①取引量の多い通貨(米ドル、ユーロなど)
→情報が入りやすい、為替レートが乱高下するリスクが小さいという利点。 ②金利が高い通貨(豪ドル、ニュージーランドドルなど) →高いスワップ金利が確保できる。 結論を言うと、一番情報が入りやすい米ドルから始め、慣れてきたら他の通貨、というのが一番無難かと思われる。 各国の政策金利→ NZドル(7.5%)>豪ドル(7.0%)>ユーロ(4.25%)>USドル(2.0%)
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取引の流れ ①会社を選ぶ ②口座を開く ③保証金を入金 ④注文 ⑤??? ⑥別の注文等 (決定事項) ①通貨選択 ②レバレッジ
③買いか売りか ④指値か成行か ⑤期限 ⑥取引金額 利益獲得か?損失が出るか?
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まとめ 今回調べてみてわかったのは、FXの他の外貨投資商品にはない多くのメリットが人気の理由であるという事だった。確かに知識が必要かもしれないが、うまく活用すれば手元の資金をかなり有効に運用できる可能性を持った投資商品で、今後も利用者が増えるのではないかと思った。
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参考文献 ゼロからはじめる外貨投資&FX(新星出版社) しっかり儲けるFX入門(日本実業出版社) 外為どっとコムHP 外為比較net
フリー百科事典ウィキペディア その他FX会社のHP
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