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Stable Angina Pectoris 18井上兼史 42佐藤宏紀 66中谷昌裕 90三木美香
19. 安定狭心症 Stable Angina Pectoris 18井上兼史 42佐藤宏紀 66中谷昌裕 90三木美香
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狭心症とは? 心臓酸素需要と冠状動脈による酸素供給のバランスの 崩れによる、一過性の心筋の虚血のために生じる虚血性 心疾患の一つである。
締め付けられるような痛みや圧迫感(狭心痛)を主症状 とする。 完全に冠動脈が閉塞、または著しい狭窄が起こり、心筋 が壊死してしまった場合には心筋梗塞という。
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狭心症の分類 発症の誘因による分類 労作性狭心症:運動などにより発症する狭心症。 安静時狭心症:安静時にも発作が起きる狭心症。
臨床経過による分類 安定狭心症:狭心症が起こる頻度が比較的安定してい る狭心症。 不安定狭心症:症状が最近3週間以内に発症した場合 や発作が増悪している狭心症。心筋梗塞に移行しやすく 注意が必要である。
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狭心症の分類 発症機序による分類 器質性狭心症:冠動脈の狭窄による虚血。 微小血管狭心症:心臓内の微小血管の狭窄お よび攣縮による虚血。
冠攣縮狭心症:冠動脈の攣縮が原因の虚血。 異型狭心症:冠攣縮性狭心症のうち心電図で ST波が上昇している場合。
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狭心症の薬物療法 虚血部分の血流を改善し、酸 素供給量を増加させる。
酸素需要を減少させ,心筋酸 素消費量を酸素供給量にみ あっただけの量に抑える。 松山千春さん
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治療の目的 発作を抑える ①狭心症発作時の服薬 心筋梗塞の予防 ②心筋梗塞発症などの予防
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硝酸イソソルビド Isosorbide Dinitrate ニトログリセリン Nitroglycerin
①狭心症発作時の服薬 有機硝酸薬 ・ニトロール錠® 5mg 1錠 舌下頓用 硝酸イソソルビド Isosorbide Dinitrate ・ミオコールスプレー® 1回 舌下噴霧 ニトログリセリン Nitroglycerin ・ニトログリセリン錠® 0.3mg 1錠 舌下頓用
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血管拡張による効果 静脈拡張による心臓への静脈還流量減少 (前負荷軽減) 細動脈の拡張により末梢血管抵抗が減少 (後負荷軽減)
→心筋壁張力が低下 →酸素需要の低下
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硝酸薬 NO ACh 内皮細胞 GTP cGMP Gキナーゼ活性化 ミオシン軽鎖ホスファターゼ(MLCP)活性化 活性型グアニル酸シクラーゼ
平滑筋 弛緩
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ニトログリセリン等の動態 肝初回通過効果が高く、消化管からの摂取の効果 は低い。(よって経口薬はニコランジル) 舌下錠 スプレー 2分
25分 作用発現までの時間 作用持続時間 35分 4~8時間 経口 (ニコランジル) 経皮 30分 8~14時間
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硝酸イソソルビドの動態 作用発現までの時間 作用持続時間 舌下 2分 1時間 35分 4~8時間 経口 徐放剤
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さまざまな硝酸薬 ニトログリセリン ニトログリセリン錠 ミオコールスプレー ニトロダームTTS ニコランジル シグマート錠 硝酸イソソルビド
ニトロール錠 フランドル錠 舌下頓用 舌下噴霧 貼付剤 経口投与
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副作用 起立性低血圧症 拍動性頭痛 反射性頻脈
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硝酸薬の耐性 使用中に薬剤自身又は他の硝酸・亜硝酸エ ステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が 減弱することがある。
なお、ニトログリセリンの経皮吸収型製剤で の労作狭心症に対するコントロールされた外 国の臨床試験成績によると、休薬時間を置く ことにより、耐薬性が軽減できたとの報告が ある。 例)ニトログリセリンパッチの場合、12時間貼付した 後12時間は取り除く
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禁忌 重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者 閉塞隅角緑内障の患者 頭部外傷又は脳出血のある患者 高度な貧血のある患者
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する勃起不全 治療剤(クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)、塩酸 バルデナフィル水和物(レビトラ))を投与中の患者 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往 歴のある患者
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バファリン81mg錠 アスピリン・ダイアルミネート錠 抗血小板薬 セロケンL錠 酒石酸メトプロロール徐放錠 βブロッカー
②心筋梗塞発症などの予防に 用いる薬剤 バファリン81mg錠 アスピリン・ダイアルミネート錠 抗血小板薬 セロケンL錠 酒石酸メトプロロール徐放錠 βブロッカー ・高脂血症がある場合 メバロチン錠 プラバスタチンナトリウム錠 コレステロール低下薬
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心筋梗塞とは 心筋が虚血状態に陥っても一過性にとどまり壊 死にまで至らない狭心症は、心筋梗塞の前駆段階 である。
心筋が虚血状態に陥っても一過性にとどまり壊 死にまで至らない狭心症は、心筋梗塞の前駆段階 である。 心筋梗塞とは、心筋を栄養している冠状動脈の狭 窄および閉塞によって冠循環の血流量が絶対的に 不足し心筋が壊死してしまった状態をいう。その発 症機序として動脈硬化(粥状硬化)、血栓・塞栓など があげられる。 心筋梗塞の予防に、血栓生成を抑制するため抗血 小板薬、動脈硬化を抑制するためコレステロール低 下薬が処方される。
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抗血小板薬 ・血液中の血小板の働きを抑えることで、血栓ができる のを防ぐ薬剤。ここでは血栓により心筋梗塞が発症する のを予防するために処方する。 ・アスピリンの抗血栓作用は、主としてアラキドン酸を基 質とする血小板のシクロオキシゲナーゼ:COXをアセチ ル化して酵素活性を抑制し、血小板凝集物質・血管収 縮物質であるTXA2、PGG2、PGH2などの産生を抑制し て血小板の凝集を抑制する。
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バファリン81mg錠 一般名: アスピリン・ダイアルミネート錠 英名 : Bufferin 製薬会社:ライオン 作用:抗血小板薬
一般名: アスピリン・ダイアルミネート錠 英名 : Bufferin 製薬会社:ライオン 作用:抗血小板薬 効能・効果:慢性安定狭心症の血栓・塞栓形成の抑制 不安定狭心症の血栓・塞栓形成の抑制 など
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アラキドン酸カスケード NSAIDS (LOX)
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禁忌・副作用 禁止:類薬で過敏症の既往歴 本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴 消化性潰瘍 出血傾向 アスピリン喘息又はその既往
本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴 消化性潰瘍 出血傾向 アスピリン喘息又はその既往 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作又はその既往 原則禁止:15歳未満の水痘、15歳未満のインフルエンザ (Reye症候群) ※副作用:胃腸障害 出血 喘息発作の誘発 ショック,アナフィラキシー様症状 など
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セロケンL錠 一般名: メトプロロール酒石酸塩 作用:β受容体遮断薬 (β1選択性) 効能・効果: 本態性高血圧症<軽症~中等症>
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メトプロロール 交感神経β受容体遮断 →心機能抑制 →心筋の酸素消費↓ ※特に労作性狭心症に有効 高いβ1選択性 心臓に対する作用
→心機能抑制 →心筋の酸素消費↓ ※特に労作性狭心症に有効 高いβ1選択性 心臓に対する作用 > 血管や気管支に対する作用
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禁忌・副作用 禁忌 副作用 ・過敏症の既往歴 ・糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス
・高度の徐脈、房室ブロック、洞房ブロック、洞不全症候群 ・心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全 ・重症の抹消循環障害 ・未治療の褐色細胞腫 ・妊婦または妊娠している可能性がある場合 副作用 心原性ショック、うっ血性心不全、房室ブロック、徐脈 など
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メバロチン錠 一般名: プラバスタチンナトリウム 作用:HMG‐CoA還元酵素阻害剤 効能・効果 高脂血症 家族性高コレステロール血症
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高脂血症 ・血液中の脂質の増加 脂質異常→動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞 ・高LDLコレステロール血症
脂質異常→動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞 ・高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール 140mg/dl以上 ※家族性高コレステロール血症 遺伝的に血液中のコレステロールを 取り除くしくみがうまく働かなくなる病気
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2/28/2017
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プラバスタチンナトリウム HMG‐CoA還元酵素を 特異的・拮抗的に阻害 コレステロール合成阻害 →肝細胞内のコレステロール含量↓
特異的・拮抗的に阻害 コレステロール合成阻害 →肝細胞内のコレステロール含量↓ →LDL受容体活性↑ →血中から肝細胞内へのLDL取り込み↑ →血清中のLDLコレステロール値↓
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禁忌・副作用 禁忌 副作用 妊婦または妊娠の可能性のある患者 過敏症の既往歴 横紋筋融解症、肝障害、血小板減少 など
過敏症の既往歴 妊婦または妊娠の可能性のある患者 副作用 横紋筋融解症、肝障害、血小板減少 など →骨格筋の細胞が融解、壊死することにより、筋肉の痛みや脱 力などを生じる病態
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ご清聴ありがとうございました。 それでは質問の方をどうぞ。
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Ca2+拮抗薬 ジヒドロピリジン (dihydropyridine,DHP) 代表薬 ニフェジピン(アダラートCR錠)
フェニルアルキルアミン (phenylalkylamine,PAA) 代表薬 ベラパミル ベンゾチアゼピン (benzothiazepine,BTZ) 代表薬 ジルチアゼム(ヘルベッサー錠)
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Ca2+拮抗薬の作用点
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Ca2+拮抗薬の作用機序 心筋細胞内へのCa2+の流入を抑制 → 心筋収縮力↓、心拍数↓ → 心筋の酸素需要↓
→ 心筋収縮力↓、心拍数↓ → 心筋の酸素需要↓ 血管平滑筋細胞内へのCa2+の流入を抑制 → 血管平滑筋の弛緩(特に動脈系の血管拡張作用) → 後負荷↓ ※骨格筋はCa2+拮抗薬の作用を受けない
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