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目黒区におけるごみ焼却について 2013年11月23日 目黒こども守る会 眞井斎壽
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自己紹介 1972年 世田谷区立駒沢小学校3年生のとき、世田谷清掃工場を見学。 1986年 理工学部機械工学科卒
1972年 世田谷区立駒沢小学校3年生のとき、世田谷清掃工場を見学。 1986年 理工学部機械工学科卒 1988年 理工学部前期博士課程 機械工学専攻修了 1988年 事務機製造業入社~現職 2011年~ 目黒こども守る会 茶話会参加をきっかけに活動開始 Webサイト・ML管理担当 2012年~ 自由が丘住区住民会議環境整備委員会主催勉強会参加を きっかけに活動開始 2013年8月 環境施設見学会で、横浜市都筑清掃工場・ かわさきエコ暮らし未来館を見学。 2013年3月~ 「目黒清掃工場整備事業事前説明会」参加者と共に、 「これからの社会とごみについての勉強会」を月イチ開催
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基礎知識1 東京23区の清掃工場一覧 23区のうち、17区に21清掃工場。(中野区・新宿区・千代田区・台東区・荒川区・文京区にはなし)
基礎知識1 東京23区の清掃工場一覧 23区のうち、17区に21清掃工場。(中野区・新宿区・千代田区・台東区・荒川区・文京区にはなし) 年間283万トン(H24年度)を焼却処理 収集・運搬・中間処理(焼却)・最終処理(埋立)がばらばらの組織が担当
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基礎知識2 東京二十三区清掃一部事務組合とは
東京23区清掃一部事務組合 試験焼却住民説明会資料より
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目次 1.災害廃棄物受け入れについて 2.松葉のダイオキシン調査2013.3 3.目黒清掃工場整備計画について
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1-1災害廃棄物広域処理の経緯 2011年 9月 :石原都知事(当時)が岩手県の災害廃棄物の受け入れ を表明。
9月 :石原都知事(当時)が岩手県の災害廃棄物の受け入れ を表明。 9月 :宮城県石巻クリーンセンターでの試験焼却 11月:東京都(大田・品川)での試験焼却 2012年 2月24日:宮城県女川町の災害廃棄物受け入れにかかる 住民説明会@目黒区 3月2日 :中央清掃工場で本格受入開始 8月1日 :目黒清掃工場でも受入開始 2013年 3月29日:受入終了 23区合計:25,412トン(目黒は534トン)
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1-2 住民説明会@目黒区 2012年2月24日 田道住区センター 東京都環境局一般廃棄物対策課から1名
2012年2月24日 田道住区センター 東京都環境局一般廃棄物対策課から1名 東京都二十三区清掃一部事業組合から3名(目黒清掃工場長含む) 目黒区環境清掃部から3名(説明会進行役含む) 住民に対して説明を行ったという 形式的なもの。 この説明会で反対意見を言っても、 すでに決定したことは覆せなかった。 IWJ東京より
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1-3 焼却結果 各工場焼却実績 17区19工場が合計25,412トンの災害廃棄物を受け入れ、焼却処理。 20 40 60 80 100
1-3 焼却結果 各工場焼却実績 20 40 60 80 100 120 140 160 12/03/02 12/04/02 12/05/02 12/06/02 12/07/02 12/08/02 12/09/02 12/10/02 12/11/02 12/12/02 13/01/02 13/02/02 13/03/02 日付 日量 [ トン ] 4,000 8,000 12,000 16,000 20,000 24,000 28,000 累積 世田谷 渋谷 光 が 丘 千歳 目黒 北 豊島 板橋 多摩川 葛飾 有明 墨田 江戸川 足立 品川 大田 新江東 港 中央 累計 ( 右軸 ) 17区19工場が合計25,412トンの災害廃棄物を受け入れ、焼却処理。
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湾岸エリアに偏った震災廃棄物の受け入れ。
1-4 焼却結果 各工場焼却実績 湾岸エリアに偏った震災廃棄物の受け入れ。
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1-5 清掃工場から排出される主灰・飛灰・処理汚泥
主灰:燃やしたごみの燃えがらのことで、焼却炉の底から排出される灰(月に1回測定) 飛灰:ろ過式集じん器などで捕集した排ガスに含まれているばいじん(2週間に1回測定) 飛灰処理汚泥:飛灰を薬剤処理したもの(2週間に1回測定) 汚水処理汚泥:工場内の汚水処理設備から発生する汚泥(月に1回測定) 東京23区清掃一部事務組合 試験焼却住民説明会資料より
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1-6 焼却結果 主灰・飛灰中のセシウム(目黒清掃工場)
1-6 焼却結果 主灰・飛灰中のセシウム(目黒清掃工場) 災害廃棄物受入期間 災害廃棄物受け入れ期間に、飛灰・主灰中の放射性物質濃度は高くはなっていない。 なぜなら23区は放射性物質汚染地域。 同程度に汚染された災害廃棄物を混入させても、 大きな変化は無いということ。
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1-7 焼却結果 他の有害物質 水銀 アスベスト 2012年9 月から 6 カ月に 1 回排ガス測定
1-7 焼却結果 他の有害物質 水銀 2011/2/22 目黒清掃工場1号炉停止 2011/7/15 千歳清掃工場1号炉停止 2011/9/9 杉並清掃工場1号炉停止 2012/3/28 板橋清掃工場2号炉停止 2012/5/27 目黒清掃工場2号炉停止 アスベスト 2012年9 月から 6 カ月に 1 回排ガス測定 2012年4回、2013年1回 世田谷清掃工場煙突から検出 2012年2回、2013年2回 光が丘清掃工場煙突から検出 2012年1回、2013年3回 江戸川清掃工場煙突から検出 2012年1回、2013年3回 目黒清掃工場煙突から検出 2012年3回、2013年1回 豊島清掃工場煙突から検出 2012年1回、2013年2回 多摩川清掃工場煙突から検出
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1-8 何が問題だったのか 東京都知事が全国に先駆け、災害廃棄物受け入れを表明したことで、全国の自治体に受け入れが広まった。
民意を反映させない、受け入れ決定プロセス。 放射性物質、重金属、アスベスト等の拡散。
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1-9 主灰・飛灰・汚泥等の行き先は? 東京都中央防波堤埋立処分場 昭和48(1973)~61(1986)年 昭和52(1977)年~
1-9 主灰・飛灰・汚泥等の行き先は? 東京都中央防波堤埋立処分場 昭和48(1973)~61(1986)年 昭和52(1977)年~ 平成10(1998)年~
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2-1.松葉のダイオキシン調査2013.3 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より
主催 :生活クラブ生活協同組合 試料採取:市民ボランティア 全体指揮:環境総合研究所 測定分析:マクサム社(カナダ・オンタリオ州ト ロント) 1999年 清掃工場の焼却炉から出るダイオキシンが社会問題化。 第1回松葉のダイオキシン調査実施 2007年 2008年に東京23区でプラスチック焼却が本格的に始まることを受け、 プラスチック焼却開始前のデータを市民の手で取得するために 第2回調査を実施 2010年 プラスチック焼却前のデータと比較するために、プラ焼却本格実施後 に第3回調査を実施。初めて重金属類の調査も実施 2013年 ダイオキシンと重金属類の第4回調査を実施 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より
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2-2 測定結果 ダイオキシン類濃度分 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より 2007年3月
2010年3月 2013年3月 東京23区南部の大気中のダイオキシン類及び重金属類は悪化している。 とりわけ江東区、大田区でダイオキシン類が顕著に悪化している 大気中の水銀濃度も悪化している。 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より
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2-3 測定結果 水銀濃度分布 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より 2010年3月 2013年3月
東京23区南部の大気中のダイオキシン類及び重金属類は悪化している。 とりわけ江東区、大田区でダイオキシン類が顕著に悪化している 大気中の水銀濃度も悪化している。 生活クラブ>23区南生活クラブ>松葉のダイオキシン調査2013.3 より
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3.目黒区清掃工場整備計画
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3-1計画概要 ・現在と同規模の600トン/日(300トン/日×2) ・地域環境と調和した工場デザイン、緑地の整備
3-1計画概要 ・現在と同規模の600トン/日(300トン/日×2) ・地域環境と調和した工場デザイン、緑地の整備 ・高効率発電設備の導入 11,000kW(14%)→18,000kW(20%)以上 ・排ガス規制値の更なる低減 煤塵・硫黄酸化物半減、塩化水素・窒素酸化物3割減、ダイオキシン類1/10 水銀変わらず ・災害時の地域貢献 そもそも、22年前の建設時に「次に建て替えの際には、他に建設地を求めること」 という目黒議会の採択が反古にされている!
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3-2 東京二十三区清掃一部事務組合とは 清掃事業が3つに分断された今の仕組みでは、焼却炉は減らない!
東京23区清掃一部事務組合 試験焼却住民説明会資料より
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3-3 スケジュール
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3-4 整備事業進捗 2013年10月25日の運営協議会で、 建物デザイン案が提示された。
3-4 整備事業進捗 2013年10月25日の運営協議会で、 建物デザイン案が提示された。 同規模(300トン×2)の炉が既存建物に収まらない。 したがって、炉の入れ替えでなく、建て替えとなる。 煙突は強度上問題ないが、一部新建物と干渉する ため建て替える。 ⇒本当に600トン/日規模の清掃工場が必要か検証してみる。 東京二十三区清掃一部事務組合>東京23区の清掃工場一覧 > 目黒清掃工場 > 運営協議会 参照
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3-5 23区のごみ量 283 24年度 平成25年2月12日・16日 目黒清掃工場整備事業(建替等)事前説明会 配布資料より
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3-6 清掃工場の整備スケジュール 「年間○○○万トン」と「日量○○トン/炉」 では比較できない! 平成25年2月12日・16日
目黒清掃工場整備事業(建替等)事前説明会 配布資料より
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3-6 清掃工場の整備スケジュール 焼却能力合計 (万トン/年) 焼却対象ごみ量 (万トン/年) 焼却余力 (%)
焼却能力合計 (万トン/年) 焼却対象ごみ量 (万トン/年) 焼却余力 (%) 一般廃棄物処理基本計画(平成22年2月)より
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3-7 焼却余力とは ×100 - = 清掃一組では、安定した焼却処理を行ってい行くため、
焼却余力(%) 焼却能力合計 焼却対象ごみ量 焼却余力(%) 年間の計画焼却能力 年間の焼却対象ごみ量 = - ×100 清掃一組では、安定した焼却処理を行ってい行くため、 平成32年度までのごみ量の推計量を踏まえ、年末年始の 急増するごみ量や不測の事故などを考慮に入れ、 12%程度の焼却余力を確保して本基本計画を 進めていきます。 一般廃棄物処理基本計画(平成22年2月)より
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平成34~35年は必要とされる焼却余力12%をやや下回る計画
3-8 23区全体の焼却余力 -現行計画ー [万トン/年] 焼却能力合計 (万トン/年) 焼却対象ごみ量 (万トン/年) 焼却余力(%) 平成34~35年は必要とされる焼却余力12%をやや下回る計画 必要とされる焼却余力(12%) ごみ量の予測有
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3-9 建て替え後の目黒を200トン×2基とした場合の焼却余力
[万トン/年] 平成34年:目黒清掃工場 200t×2 平成34~37年は必要とされる焼却余力12%を大幅に下回る。 ごみ量の予測有
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3-10 建て替え後を200トン×2基・平成28年以降毎年ごみ量を0.5%削減
[万トン/年] 平成34年:目黒清掃工場 200t×2 毎年ごみ量を0.5%削減 焼却余力約12%を確保できる! ごみ量の予測有
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3-11 建て替え後を150トン×2基・平成28年以降毎年ごみ量を1%削減
[万トン/年] 平成34年:目黒清掃工場 150t×2 毎年ごみ量を1%削減 焼却余力12%を充分で確保できる! ごみ量の予測有
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3-12 清掃工場の規模縮小に向けて 清掃一組は、排出されるごみを全量焼却できるよう、設備計画をする立場。
10年後のごみ量は 増える?/減る? 清掃一組は、排出されるごみを全量焼却できるよう、設備計画をする立場。 清掃工場の規模縮小には、ごみ量削減が必須である!
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3-13 一般廃棄物処理基本計画の数値目標
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過去のペースで都民が排出抑制を続ければ、「焼却余力」はさらに大きくなる。
3-14.結論 過去のペースで都民が排出抑制を続ければ、「焼却余力」はさらに大きくなる。 その上、23区と一体となって排出抑制に一段の努力をすれば「焼却余力」はもっと大きくなり、工場の規模縮小。ゆくゆくは廃炉も可能となるはず。
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資料1:ごみ排出量の抑制に向けて 1804市町村のデータによると、 ごみ有料化により、ごみ量は10%減る
分別をひとつ増やすと、ごみ量は0.55%減る 有料化手数料を10%増やすと、ごみ量は0.2%減る 個別収集は僅かだが、増える傾向
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資料2:セシウム質量 2011/3 爆発時 1京2000兆ベクレル :3.73kg
100ベクレル=3.11E-11g で算出 2011/3 爆発時 1京2000兆ベクレル :3.73kg 女川町のがれき25,412トン100ベクレル/kgで換算 :0.8mg 1986/4チェルノブイリ 3000~5200PBq :933kg(全放射性物質?)
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