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Published byあきたけ うみのなか Modified 約 7 年前
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木島伸彦 nkijima@a2.keio.jp 慶應義塾大学
パーソナリティ心理学 クロニンジャー理論 1 木島伸彦 慶應義塾大学
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クロニンジャー理論における パーソナリティ、気質、性格 パーソナリティ 気質 性格 無意識下の自動的反応 意識下の自覚 顕現性(サリアンス)
意味
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クロニンジャーの パーソナリティ理論(旧)
気質temperamentと性格character 気質:相対的に先天的要因が強い 神経伝達物質の代謝に規定される 性格:相対的に後天的要因が強い 発達・変容する 測定尺度: Temperament and Character Inventory(TCI)
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クロニンジャーの パーソナリティ理論(新)
気質temperamentと性格character 気質:経験に対する自動的な情緒的反応 神経伝達物質の代謝に規定される 性格:人を主体的にするもの 個人的な目標と価値の反映 発達・変容する(遺伝子の影響もある)
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パーソナリティ 1 クロニンジャーの理論 パーソナリティ=気質+性格 気質と性格によって、精神疾患を説明しうる ・気質
パーソナリティ 1 クロニンジャーの理論 パーソナリティ=気質+性格 気質と性格によって、精神疾患を説明しうる ・気質 新奇性探究、損害回避、報酬依存、固執 ・性格 自己志向性、協調性、自己超越性
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パーソナリティ 2 クロニンジャーの理論(気質) 神経伝達物質の代謝と関連があり、遺伝子による関与も考えられる。 ・新奇性探究:ドーパミン
パーソナリティ 2 クロニンジャーの理論(気質) 神経伝達物質の代謝と関連があり、遺伝子による関与も考えられる。 ・新奇性探究:ドーパミン ・損害回避:セロトニン ・報酬依存:ノルアドレナリン ・固執:(セロトニン)
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パーソナリティ 3 クロニンジャーの理論(性格) 自己洞察によって、成長・発展するもの パーソナリティ障碍を説明しうる ・自己志向性
パーソナリティ 3 クロニンジャーの理論(性格) 自己洞察によって、成長・発展するもの パーソナリティ障碍を説明しうる ・自己志向性 ・協調性 ・自己超越性
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パーソナリティ 4 クロニンジャーの理論によって、説明されるもの 精神疾患 パーソナリティ障碍 学校の成績 営業社員の成績
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クロニンジャー理論の特長1 外的基準連関妥当性 神経伝達物質の遺伝子多型との関連性 予測的妥当性 精神疾患,人格障碍,職務パフォーマンス
神経伝達物質の遺伝子多型との関連性 予測的妥当性 精神疾患,人格障碍,職務パフォーマンス 生理学的基礎 発達心理学的見地
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パーソナリティに関連する遺伝子研究 Ebstein et al.(1996); Benjamin et al.(1996) 以来, 「パーソナリティと関係のある遺伝子探し」の研究が盛んに. 新奇性探究とドーパミン受容体D4遺伝子 Kluger et al.(2002);Schinka et al.(2002) △ 損害回避とセロトニン・トランスポーター遺伝子 Sen et al.(2004) NEO,N ○ TCI, HA× Munafo et al.(2005) NEO,N × TCI, HA○ 今後は、G-G interactionも考慮に入れるべき 人種差、サンプリング、疾患の有無も注意すべき *年齢も重要:成人すると親の育て方の影響がほぼゼロになる
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Comings et al. (2000) 59 candidate gene in personality
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NS HA RD P うつ うつに対する遺伝と環境の相互作用 →うつは特有の遺伝 要因を持たない 遺伝1 遺伝2 遺伝3 環境1 環境2
→うつは特有の遺伝 要因を持たない 遺伝1 遺伝2 遺伝3 ‐.401 .348 ‐.463 .546 .627 ‐.190 .465 NS HA RD P うつ .938 .771 .851 ‐.445 .710 ‐.208 .744 環境1 環境2 環境3 環境4 環境5 Ono,et al.Molecular Psychiatry,2002
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クロニンジャー理論の特長2 コンステレーションの重視 個々の特性よりも組み合わせを重視する 学習の重視 (特に気質に関して)学習を重視する
個々の特性よりも組み合わせを重視する 学習の重視 (特に気質に関して)学習を重視する 例.ADHD 自己洞察の重視 気質は変容しにくいが、それを理解することで 気質をコントロールする
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TCIと予測的妥当性 気分障碍 損害回避の高さ、自己志向性の低さ 学業成績 報酬依存の高さ 職務パフォーマンス
損害回避の高さ、自己志向性の低さ 学業成績 報酬依存の高さ 職務パフォーマンス 情熱家の営業成績がよく、激情家の成績が悪い パーソナリティ障碍 後述
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気質特性の布置によるパーソナリティ障碍分類(木島ら, 1996)
演技性 反社会性 境界性 自己愛性 新奇性探究 (生真面目性) 統合失調質 強迫性 回避性 損害回避 報酬依存
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参考文献 現代心理学 Ⅰ サイエンス社 パーソナリティ オールポート 新曜社 「現代のエスプリ」 木島伸彦 1999
参考文献 現代心理学 Ⅰ サイエンス社 パーソナリティ オールポート 新曜社 木島伸彦ら (1996). Cloningerの気質と性格の 7因子モデルおよび日本語版Temperament and Character Inventory(TCI). 精神科診断学. 「現代のエスプリ」 木島伸彦 1999
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