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高校生のキャンプの目的 高校生の生きる力を育成するために さまざまな人々との交流を通して 自己理解を深めるとともに他者理解を行う   自己理解を深めるとともに他者理解を行う 障がい児への支援を通して、支援の方法や   技術を学ぶ キャンプを通して、コミュニケーションの能力 

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9 高校生のキャンプの目的 高校生の生きる力を育成するために さまざまな人々との交流を通して 自己理解を深めるとともに他者理解を行う
  自己理解を深めるとともに他者理解を行う 障がい児への支援を通して、支援の方法や   技術を学ぶ キャンプを通して、コミュニケーションの能力   の向上を図るとともにリーダーとしての資質を   高める

10 福祉教育の観点から 外部機関との連携 高大連携 福祉マインドの育成 →効果の測定方法としては、レポート
  →効果の測定方法としては、レポート    エゴグラム(交流分析)を用いて、実施前    実施後の比較検討を行う 学校間における連携 障がい児やリーダーとの交流を通した自己変容

11 成果と課題 成果 アンケートより 障がいに関する概念の変化 コミュニケーション技術の向上 多角的な視点の育成 プログラムの運営能力の向上
  アンケートより   障がいに関する概念の変化   コミュニケーション技術の向上   多角的な視点の育成   プログラムの運営能力の向上   福祉マインドの育成

12 成果と課題 課題   授業(コミュニケーション技術2)との関連   活動の継続性   次年度以降の取り組み   体験を今後、どう深めていくか   後継者の問題

13 効果の測定について 高校生が障がい児のキャンプにボランティアで、参加することによって、どのような変化が生じるかを測定したい
→交流分析の手法(エゴグラム)用いて分析

14 エゴグラムとは1 J.デュセイというアメリカの心理学者によって開発された。
「エゴグラムとは、それぞれのパーソナリティの各部分同士の関係と、外部に放出している心的エネルギーの量を棒グラフで示したもの」と定義している。

15 自我状態の一つ一つの部分が心のエネルギーとしてとらえ、それを数量化することで、心の働きを理解しやすくしようと考えた。
エゴグラムとは2 自我状態の一つ一つの部分が心のエネルギーとしてとらえ、それを数量化することで、心の働きを理解しやすくしようと考えた。

16 なぜ、交流分析(エゴグラム)か?1 誰かを理解しようとするとき、自分自身と切り離して、相手のことを全く客観的に理解することはできない。
→理解しようとする主体としての自分の心の   働きが大きく影響してくる。 →自分への気づきの経験を通して、相手のあり     方に気づくことができる。

17 なぜ、交流分析(エゴグラム)か?2 ①理論が平易な用語で整理されており、 体系的に学習しやすい ②「今、ここ」に焦点が当てられた理論 体系である ③関係性の理解に役立つ

18 「自我状態」(3つの私)とは 交流分析では、人はみな心の中に、 親から影響を受けてきた部分→P 大人に成長するにつれて 現実適応してきた→A
   大人に成長するにつれて           現実適応してきた→A    子供の部分のままである   →C       という3つの部分があり、それによって                  人格が形成されている

19 親の自我状態→P CP(Critical Parent) おやじ 自分や他人への厳しさや理想の高さ 責任感・正義感などをあらわす
  自分や他人への厳しさや理想の高さ   責任感・正義感などをあらわす NP(Nurturing Parent) おふくろ   周囲に対する思いやりの気持ちや養育的、   肯定的な態度をあらわす

20 大人の自我状態→A A(Adult) 大人 現実的、客観的に物事を見る「大人」の目 感情や思い込みにとらわれず、「今、ここ」の
  現実的、客観的に物事を見る「大人」の目   感情や思い込みにとらわれず、「今、ここ」の   事実にそって物事を考えたり、複数のデータ   や情報を集めて、それらを総合的に判断し    たりして、論理的、理性的に物事に対応して   いく部分

21 子どもの自我状態 FC(Free Child) 自然なありのままの感情を表現する態度や 自由な発想で新しいものを創造する力
  自然なありのままの感情を表現する態度や   自由な発想で新しいものを創造する力 AC(Adapted Child)   人の注意を聞いたり規則を守ったりするなど   周囲に合わせた態度や我慢強さを表す

22 エゴグラムとは 5つの自我状態が相互に関連しあって働いている こうした、相互の関係をつかみやすくするために開発されたのがエゴグラムである

23 まとめ フレンドシップキャンプの 意義と願い

24 仮説1 エゴグラムにおいて、実施前と実施後を比較すれば、NP(養育的)の値が高くなるのではないか?
エゴグラムにおいて、実施前と実施後を比較すれば、FC(自由な)が抑えられ、AC(順応的)の値が高くなるのではないか?

25 参加者のエゴグラムの変化(N=46)

26 参加者のエゴグラムの変化(N=46)

27 仮説1の検証1 NPの値は、わずかに上昇していた。
但し、生活福祉コースの生徒や部活動でマネージャーなどをしている生徒はもともと高い(実施前の満点者が18名いた) FCの値が上昇した。(学校版では、4ポイント、家庭版では1ポイント)→最後のお楽しみの時間の影響が考えられるのと、早く家に帰って自由にふるまいたい・・・?

28 仮説1の検証2と結論 ACの値は、かなり上昇した。 結論
 フレンドシップキャンプの参加者は、基本的にNP値が高い。キャンプ参加後に、わずかであるがNP値が上昇していることから、養育的態度が育っていると考えられる。また、AC値の上昇から、キャンプ活動で集団行動や周りの状況に合わせるコミュニケーション能力の育成が図られた

29 仮説2 障がい児のキャンプに参加することにより、 小集団における自己理解が進むとともに キャンプの参加者・施設のリーダー・職員・
 小集団における自己理解が進むとともに  キャンプの参加者・施設のリーダー・職員・  スーパーバイザー・看護師などの多様な人間  関係に触れることにより、他者理解が進むと  考えられる。

30 仮説2の検証1 提出された実習ノートの記録から
普段の自分なら、すぐに面倒くさいといいますが、友達と一緒だったり、誰かの為に何かをするとなると、とてもやる気が出るようになりました。 リーダーがいかに子どもたちを楽しませようと頑張っていた姿と、子どもたちのキラキラ笑顔が印象に残っています。

31 仮説2の検証2と結論 自分自身の動き方について、意外と動くことができたと思います。
指示されてから動くのではなく、自分の目で周りを見て、行動に移すということを学ぶことができました。 将来看護師になりたいと、このキャンプを経験し改めて確認することができました。 この経験は、私にとって一生の宝物だ。

32 仮説3 フレンドシップキャンプの役割の一翼を担う ことにより、キャンプの意義を考え、また、参 加者や保護者の願いや思いを考えることで
 ことにより、キャンプの意義を考え、また、参  加者や保護者の願いや思いを考えることで  福祉マインドが育成される。 この体験を通して、社会全体の障がい者の  立場を理解し、今後の社会福祉における自己  の態度の決定、生きる力の育成につながると  考えられる。

33 仮説3の検証 「人の為に何かをする」ってゆうのが、どれほど大切かということが分かりました。
このボランティアに参加して学べたことは、これから生きていくうえでとても大切だと思います。裏方の人を考えることができるということは、人に対する感謝の気持ちをより豊かにすると思います。 自分もありがとうと言われる人を目指したい。

34 生徒の心の動きと フレンドシップキャンプの構造
阪神淡路大震災からまもなく、20年が経とうとしている。震災という特殊な環境の中だけなく、日常生活の中にも、「コミュニケーション」に関わる今日的な課題は、山積している。 フレンドシップキャンプは、六甲アイランド高校が参加して3年目を迎える。このキャンプの参加を通して、コミュニケーション能力を高め、福祉マインドを育成し、生きる力を育てるという大きな目標を掲げている。

35 この目標を達成するためのスタートは、自己理解であり、その次に他者理解がある。学校内の教育活動では、ありえない特殊な環境の
 下で、自分のわがままを捨てることから、この  キャンプは始まる。1泊2日の滅私奉公? 表舞台に立つこともなく、直接、障がい者とは  触れ合う機会も少ない。 このキャンプでの自分の存在は?あまり親しくない同級生ともうまくやっていけるのだろうか?

36 とりあえず、言われたことをやってみる。周りの様子を観察する。自分と他人の動きを比較する。やっぱり、完全に裏方だ。
でも、仕事を通して、日ごろ離さない同級生と話ができた。 大学生のリーダーや子どもたち、職員さんから、感謝された。 途中で自分自身も、このキャンプの参加者であることに気づいたとき、何かが生まれる。

37 まとめ 見返りを求めず誰かの為に誰かが動き、支援する。ボランティアの原点である。 「ありがとう」その一言で、生徒が救われる。
仕事の指示や方法について説明はするが、個人の動きについては生徒の主体性に任せる。 経験から育つ知識や態度 感謝される経験と感謝する経験

38 最後に いつも、高校生を温かく受け入れて下さっている海洋センターの職員の坂口さん・村田くん・武村さんありがとうございます。
また、今回、3回も私に付き合ってくれた杉田先生、本当にありがとう。これからもよろしく! そして、フレンドシップキャンプに対し、ご理解とご協力をいただいている木津校長先生をはじめ管理職の皆様方に感謝申し上げます。

39 ご静聴ありがとうございました


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