Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
第70回 しがくセミナー ~日本のグランドデザイン~
第70回 しがくセミナー ~日本のグランドデザイン~ Nov Takaaki Mitsuhashi Small and Medium Enterprise Management Consultant
2
不思議な不思議なマスメディア 円高⇒輸出依存が高い日本は破綻する 円安⇒外資の日本売りが盛んだ。日本は破綻する。
インフレ⇒物価高で庶民の生活が破壊され、日本は破綻する デフレ⇒不況が深刻化し、日本は破綻する 日本の米国債保有が世界一⇒日本はアメリカの犬だ! 中国の米国債保有が世界一になった ⇒アメリカに対する中国の影響力が高まり日本破綻 日本は輸出依存⇒日本は海外市場なしで生きていけない! 海外市場に目を向けろ! ・・・実は輸出依存じゃなかった ⇒日本は内向き過ぎる!海外市場に目を向けろ!
3
定義と相対化 輸出依存が高い日本は破綻する ⇒輸出依存って、何だろう? 高いって、どの程度なんだろう? 出典:JETRO、財務省、内閣府
⇒輸出依存って、何だろう? 高いって、どの程度なんだろう? 出典:JETRO、財務省、内閣府 ※輸出依存度は「財の輸出÷名目GDP」、輸入依存度は「財の輸入÷名目GDP」
4
日本の治安は悪化している? 出典:警察庁
5
現実:日本とギリシャは経済的なマクロ環境も財政状況も、
日本はギリシャのように破綻する? 「日本政府はギリシャのように財政破綻する!だから消費税アップしかない!」 現実:日本とギリシャは経済的なマクロ環境も財政状況も、 似たところがないというほど違います 日本 ギリシャ 経常収支 長年、経常収支黒字 長年、経常収支赤字 対外資産・負債 対外純資産国 対外純負債国 国内の貯蓄 国内が貯蓄過剰 国内が貯蓄不足 国債消化 貯蓄過剰ゆえに、95%が国内の金融機関・家計。 貯蓄不足ゆえに、七割以上が外国の金融機関 国債の通貨 外国人保有分(5%)を含め、 100%日本円建て ユーロ建て 金利調整 可(現在の長期金利1%) 自国では不可(現在の長期金利13%) 金利調整はECBのみが可能 消費税率 5% 21%
6
財務省の意見書 財務省は、2002年に外国格付け機関に以下の意見書を出しています。 【外国格付け会社宛意見書要旨】
1.貴社による日本国債の格付けについては、当方としては日本経済の強固なファンダメンタルズを考えると既に低過ぎ、更なる格下げは根拠を欠くと考えている。貴社の格付け判定は、従来より定性的な説明が大宗である一方、客観的な基準を欠き、これは、格付けの信頼性にも関わる大きな問題と考えている。 従って、以下の諸点に関し、貴社の考え方を具体的・定量的に明らかにされたい。 (1)日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。 (2)格付けは財政状態のみならず、広い経済全体の文脈、特に経済のファンダメンタルズを考慮し、総合的に判断されるべきである。 例えば、以下の要素をどのように評価しているのか。 ・マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国 ・その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている ・日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高 (3)各国間の格付けの整合性に疑問。次のような例はどのように説明されるのか。 ・一人当たりのGDPが日本の1/3でかつ大きな経常赤字国でも、日本より格付けが高い国がある。 ・1976年のポンド危機とIMF借入れの僅か2年後(1978年)に発行された英国の外債や双子の赤字の持続性が疑問視された1980年代半ばの米国債はAAA格を維持した。 ・日本国債がシングルAに格下げされれば、日本より経済のファンダメンタルズではるかに格差のある新興市場国と同格付けとなる。 2.以上の疑問の提示は、日本政府が改革について真剣ではないということでは全くない。政府は実際、財政構造改革をはじめとする各般の構造改革を真摯に遂行している。同時に、格付けについて、市場はより客観性・透明性の高い方法論や基準を必要としている
7
日本国債の所有者(09年末) 出典:日本銀行
8
日本国家のバランスシート(10年6月末) 単位:兆円
日本国家のバランスシート(10年6月末) 単位:兆円 出典:日本銀行 日本の純資産=対外純資産は260兆円を超え「世界最大」です。
9
日本経済の真の問題 本来の供給能力(潜在GDP) 現実の需要(GDP) デフレギャップ ※本来の供給能力を需要が下回り、
GDPが押さえつけられる現象を デフレギャップと呼ぶ。 本来の供給能力(潜在GDP) デフレギャップ 現実の需要(GDP) 2009年の日本の名目GDP(単位:兆円) 出典:内閣府
10
1997年という年 出典:警察庁、統計局、国税庁
11
政府の負債対GDP比率 (単位:%) 出典:IMF
12
政府の負債残高の推移 (2000年=100) 出典:IMF
13
名目GDPの推移(2000年=100) 出典:IMF
14
日本の名目GDP 2009年 (単位:十億円) 個人消費 民間投資 政府支出 出典:内閣府
日本の名目GDP 2009年 (単位:十億円) 個人消費 民間投資 政府支出 ※「個人消費」は正しくは「民間最終消費支出」、「公共投資」は正しくは「公的資本形成」 出典:内閣府
15
政府支出の推移 (2001年=100) 出典:IMF
16
主要国インフレ率 (単位:%)
17
主要国人口推移 (2000年=100) 出典:IMF
18
主要国経常収支対GDP比率(単位%) 出典:IMF
19
世界経常収支ベスト10推移 (単位:十億ドル)
世界経常収支ベスト10推移 (単位:十億ドル) 出典:IMF
20
日本のGDPと対中貿易(単位:百万ドル)
出典:JETRO
21
中国の輸出額に占める外資系企業の割合の推移
22
日本の公共投資推移
23
道路関連比較表 (単位:Km)
24
ご清聴ありがとうございました 三橋貴明
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.