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カワモズクニュース№16 24.7.1 〔ミョウテンジカワモズク〕
24.7.1 〔ミョウテンジカワモズク〕 市場峡公園では金枠や池底にカワモズクが発生するのですが2㎝ほどで消失することを繰り返していました。 5月に入り刷毛状のシャントランシア体が少なくなってきたのと入れ替わりに金枠にアメーバー状に粘性の幼体の塊が現れてきました。 Aが刷毛状のシャントランシア体です。 Bが幼体の塊です。 Cは幼体から枝が伸びています。 Aの刷毛状のシャントランシア体は肉眼では消失に向かっているように見えますが、単胞子をたくさん付け元気な様子です。 Bの幼体は胞子から延びた糸状体から発達するのですが、刷毛状のシャントランシア体とはまるで別物のように見えます。 Cの藻体はまだとても若いように見えましたが、既に造果器(生殖器)を持ち果胞子体も形成していました。造果器の側枝に精子嚢があり、ミョウテンジカワモズクの特徴を現しています。 刷毛状のシャントランシア体 シャントランした体・・カワモズクの生育期の一時期 幼体の塊(このような幼体がかたまって金枠についている) 造果器(側枝の先端に精子嚢) 果胞子体(受精後果胞子を持つ)
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白子湧水群に見られるカワモズク 白子2丁目周辺は昔から湧き水の豊かな地域です。この周辺では熊野神社をはじめ5ヶ所の湧水地にカワモズクが確認されています。 人の出入りが多く、カワモズクが成長を始めても直ぐに消失してしまい同定できたのは2ヶ所ですが、定期的な観察を今でも継続しています。 カワモズクの生育するところにはカワゲラやカゲロウ、オニヤンマ、サワガニなどの水生生物が生育しています。いつまでもこの豊かな自然環境を守り引き継いで生きたいものです。 熊野神社には、昨年から水受けにカワモズクが確認されています。5月から藻体は消失していますが、秋には又見る事が出来ると思います。 この水路にも昨年から石に糸状体が見受けられカワモズクの発芽を待っていました。1月顕微鏡で見ると配偶体に発達している様子が見受けられました。その後下の様に藻体になりましたが、同定には至りませんでした。この水路は平成10年カワモズクが確認され、カワモズクをキーワードに自然現況調査が開始されたところですので、更に観察を継続させていただいております。 2011.12.17 シャントランシア体 2012.1.28 発芽の様子が見えました 2012.5.12 流れの石に1cmほどの藻体 同定には至りませんでした。 昔から地域の皆様が大切に守ってこられた豊かな湧水を、みんなで守り続けて生きたいものです。 白子・大坂湧水林保全の会
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