Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
第2回 西大阪地区の津波対策に関する技術検討委員会
資料4 第2回 西大阪地区の津波対策に関する技術検討委員会 防潮施設の操作性の向上についての報告 1.目的 2.防潮施設の遠隔監視操作の概要 3.大水門の遠隔監視操作化の計画概要 4.遠隔操作化についての検討内容 4-1 全連動化について 4-2 遠隔操作について 4-3 伝送路の二重化について 1
2
1.目的 大阪府では、東日本大震災における東北地方の津波被害を踏まえ、大阪府津波対策マニュアルを改訂し、大津波警報時には、減災の観点から、三大水門の閉鎖を決定した。 西大阪治水事務所では、本大震災において、水門操作員の被災事例があったことを鑑み、操作員の安全性確保及び迅速かつ確実な水門操作などを目的として、遠隔操作設備を導入する。 水門の遠隔操作化 2
3
2.防潮施設の遠隔監視操作の概要 西大阪治水事務所管内には、大水門、中小水門及び防潮鉄扉等防災施設が数多く設置されている。 整備後 現 状
西大阪治水事務所管内には、大水門、中小水門及び防潮鉄扉等防災施設が数多く設置されている。 西大阪治水事務所での遠隔監視操作の現状は以下の通りである。 ①防潮鉄扉・・・・・開閉状況及び公道鉄扉のITVによる遠隔監視は整備済 ②大水門・・・・・・・水門の状況、ITV等の遠隔監視は整備済 ③中小水門・・・・・水門の状況、ITV等の遠隔監視及び水門の遠隔操作は整備済み(全連動は未整備) 整備後 現 状 防潮鉄扉 大水門 中小水門 防潮鉄扉 大水門 中小水門 西大阪 治水事務所 西大阪 治水事務所 ITVによる監視のみ バックアップ 本庁 (河川室) 本庁注) 大水門は、大津波警報時に閉鎖することとなった。 そのため、西大阪治水事務所等で遠隔操作できるよう整備を行う。 注)本庁の遠隔操作機能は現在検討中であり、整備については未定である。 :遠隔監視 :遠隔操作 3
4
3.大水門遠隔操作化の計画概要 大水門ついての遠隔操作化にあたっては、次の3段階で工事を進めていく。 4
・全連動化工事…水門の全設備に対し、1回のボタン操作で自動的に開閉動作を行えるようにする。 ・遠隔操作化工事…西大阪治水事務所等にて大水門の操作を行えるようにする。 ・伝送路2重化工事…現在の光ファイバーによる通信ネットワークの信頼性向上のため、バックアップ伝送路を構築する。 中小水門については、全連動化を図る 注)本庁の遠隔操作機能は現在検討中であり、整備については未定である。 4
5
4.遠隔操作化についての検討内容 4-1全連動化について
水門の開閉動作の改良として、全連動化を実施する。 1.閉鎖操作の簡略化 現在、大水門の開閉動作は、約20回のボタン操作を行う必要があるため、操作の手順が多く熟練した操作員でしか操作できなかった。緊急時に迅速かつ確実に閉門動作を行えるように1回のボタン操作で大水門操作が可能となるように改良を行う。中小水門についても、同様のボタンを設置する。 2.閉鎖操作時間の短縮化 現在、大水門の閉鎖時間は操作開始から閉門完了まで約50分必要である。同時操作及び閉鎖動作の省略により約10分の閉門時間の短縮を図る。中小水門では、全連動に自重降下を取り入れ、時間短縮を図る。 3.インターロックの解除 津波等緊急時に設備故障のリスクをおっても大水門閉鎖を行う必要がある。 そのため、解除により動作を継続できる可能性があるインターロックについては解除する。 現 状 全連動化導入後
6
大水門の動作フロー 閉鎖動作の省略および同時操作により約10分の閉鎖時間の短縮を図る。 全連動化 6 閉鎖所要時間 約50分
《通常動作フロー》 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 全連動化 閉鎖所要時間 約50分 21回のボタン操作が必要 閉鎖所要時間 約40分 1回のボタン操作で水門閉鎖を実現 1 《全連動動作フロー》 操作開始約5分後 水面から十分高さがある。 扉体と衝突はしない。 所要時間:4.5分 同時運転とする 所要時間:4分 *省略する動作項目 ・掃流ポンプ(ジェット弁)運転・停止 ・掃流ポンプ(戸当り)運転・停止 所要時間:5.5分 6
7
4-2遠隔操作について ①遠隔操作の場所 ・西大阪治水事務所で操作可能とする。 ・本庁での操作は検討中 ②遠隔操作施設 ・大水門
・西大阪治水事務所で操作可能とする。 ・本庁での操作は検討中 ②遠隔操作施設 ・大水門 ・中小水門(整備済み、全連動操作追加) ③工事内容 ・大水門及び事務所の現在運用している遠隔監視装置を改造し、遠隔操作できるようにする。 ・伝送路は既設光ファイバーを利用する。 ④遠隔操作の運用 ・現場(大水門、中小水門)又は西大阪治水事務所のいずれか早く対応できる方が操作する。 ・本庁はバックアップとして、現場ないし事務所からの操作が不測の事態等で間に合わない場 合操作する。 ⑤遠隔操作内容 ・大津波発生時の緊急操作であるため、全連動操作のみを可能とする。
8
4-3伝送路二重化について 現在の伝送路は光ファイバーで伝送しているが、主として、防潮堤上に敷設されているため、災害時断線のリスクがある。
現在の伝送路は光ファイバーで伝送しているが、主として、防潮堤上に敷設されているため、災害時断線のリスクがある。 そのため、遠隔監視操作設備の信頼性を向上させるため、伝送路の二重化の導入を検討する。 ○伝送路の種類について 伝送路の種類として考えられるのは、 ・光ファイバー系(自営線、事業者借用など) ・通信回線(NTTフレッツ光等) ・無線系(防災行政無線(単一回線、多重回線)、衛星通信、民間無線、小電力無線など) が考えられる。 光ファイバー系は現状と同じであり、また通信回線系は災害時に通信が輻輳し、通信障害が発生する可能性があるので、無線系を中心に検討している。 今後伝送路の方式を詳細に検討していきたい。
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.