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公共経済学(上級Ⅰ) 三井清 14/04/10
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【講義の概要と目標】 本講義は公共事業(プロジェクト)の評価手法である費用・便益分析の理論と実践に関して概観することを目的としている。
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大野栄治『環境経済評価の実務』勁草書房部、2000年 T・F・ナス『費用・便益分析』勁草書房, 2007年
<成績評価の方法・基準> テスト(60%) レポート(30%) 出席(20%) <参考文献> Boardman, Anthony E. et al., Cost-Benefit Analysis, 2nd Edition, Prentice Hall, 2000 大野栄治『環境経済評価の実務』勁草書房部、2000年 T・F・ナス『費用・便益分析』勁草書房, 2007年 14/04/10
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【講義の内容と進行計画】 費用・便益分析(CBA)への入門(参考書(1)の第1章と第6章)[4/10]
不確実性の処理(第7章):期待値、感度分析、情報の価値[5/22] 顕示選好法1(第13章):市場類似法[5/29] 顕示選好法2(第13章):トラベルコスト法と環境質改善の便益評価[6/5] 顕示選好法3(第13章):ヘドニック価格法と過大評価定理[6/12] 顕示選好法4(第13章):仮想評価法(CVM) [6/19] 費用便益分析のマニュアル・事例の紹介と検討1[6/26] 費用便益分析のマニュアル・事例の紹介と検討2[7/3] 公的資金の限界費用とランダム効用理論[7/10] 試験[7/24?] 14/04/10
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1章 CBAへの入門 14/04/10
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○ △ △ × ○ △ × × ○ 事前的観点からの再評価 事後的観点からの再評価 14/04/10
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事後的観点からの「再評価」 回収できない費用 埋没費用(sunk cost) 事前的観点からの「再評価」 14/04/10
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(広義の)利水 貯砂ダム 洪水バイパストンネル 14/04/10
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t期 t期の期首 t期の期末 14/04/10
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t-1期 t期 t-1期の期末 t期の期首 t期の期末 = 14/04/10
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現金・預金の世界 円 円 t期 t-1年後 t年後 財の世界 t-1年後の 1個 t年後の 個 = 個 = 個 14/04/10
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(*) (**) (*)&(**) 14/04/10
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-210 110 121 14/04/10
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210 200 100 100 14/04/10
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1.5 CBAに対する需要 <アメリカ> <カナダ> 1981年=レーガン大統領がCBAの一般的使用を発令
規制影響分析RIA(Regulatory Impact Analysis) 1994年=クリントン大統領がCBAへの参画を確認 1995年=UMRA(Unfunded Mandates Reform Act) 年度の費用が1億ドルを超える可能性 ⇒ CBAを実施 2000年=TGGAA (Treasury and General Government Appropriation Act) 行政管理予算局にCBAに関する情報を提供する報告書の発行 CBAの測定方法を標準化する指導方針の提示 <カナダ> 「連邦・州フレーザー河川洪水管理協定」=事前CBA 14/04/10
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1.6 CBAの基本的な手順 :コキアラ・ハイウェーの例
一連の選択肢を明示する。 便益・費用を計算する当事者の決定 影響力を分類し測定の尺度を選定 事業の影響を数量的に予測 影響を貨幣価値に換算 割引現在価値の計算 各代替案の割引現在価値を計算 感度分析を実施 推奨案の作成 14/04/10
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当事者の有料道路利用便益=当事者の時間短縮便益-当事者の支払料金
当事者の便益=当事者の有料道路利用便益+当事者のその他便益 当該政府=当事者が居住している地域の政府 (当該政府の)歳出= 当該政府のこの道路整備事業に対する歳出 (当該政府の)料金収入= 当該政府のこの道路整備事業からの料金収入 (当該政府の)純歳出=(当該政府の)歳出-(当該政府の)料金収入 (当該政府の)料金収入= (当該政府の)当事者からの料金収入+ (当該政府の)当事者以外からの料金収入 =当事者の支払料金+ 当事者以外からの料金収入 当事者の純便益=当事者の便益-純歳出 =(当事者の有料道路利用便益+当事者のその他便益)-(歳出-料金収入) =(当事者の時間短縮便益-当事者の支払料金+当事者のその他便益)-(歳出-料金収入) =(当事者の時間短縮便益+当事者のその他便益+料金収入-当事者の支払料金)-歳出 =(当事者の時間短縮便益+当事者のその他便益+当事者以外からの料金収入)-歳出 14/04/10
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