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FD海外研修教員報告 -ジョージア工科大学訪問-

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1 FD海外研修教員報告 -ジョージア工科大学訪問-
猿渡 洋 スペクトル減算法におけるミュージカルノイズ発生量と対数カートシス比の関連 について奈良先端大の上村が発表します。 宜しくお願いします。

2 研修目的 文部科学省大学院教育改革支援プログラム 「創造力と国際競争力を育む情報科学教育コア」
優れた研究指導法を調査する目的で、研究科の教員を海外の研究機関に派遣 支援内容:往復航空運賃、滞在費(派遣期間は5ヶ月以内、200万円以下)

3 ジョージア工科大学とは? ジョージア工科大(Georgia Institute of Technology;GT)は、ジョージア州アトランタに位置する北米南東部を代表する州立大学である。 概要 ‐設立年:1885年 ‐学生数:約17000人 ‐学部構成:工学部、理学部、   計算機科学部、建築学部、   経営学部、等

4 ジョージア工科大学の特色 北米有数の名門工科大学のひとつ (南のMITと呼ばれることも…)
2007年US News and World Reportの大学ランキングにて、 ‐州立大学では全米7位、全大学では35位 ‐特に工学部の評価が高く、大学は全米5位、  大学院は全米4位 ‐最も有名な卒業生は  「ジミーカーター」元大統領

5 GT Center for Signal & Image Processing (CSIP)
信号処理に関する総合研究センター 北米の大学機関の中では最大規模の信号処理専門センター 多彩な音声メディア処理の教員が多く在職 ‐Biing-Hwang Juang教授 ‐Chin-Hui Lee教授 ‐Ronald Schafer教授 等

6 今回の滞在先ラボ PI: B-H Juang教授 Motorola Foundation Chair Professor
旧ベル研究所における元音声・音響部門ディレクター 専門は音声信号処理全般

7 GTの歴史と戦略 GTはもともと(70年代)、教育やスキル重視の大学であった。
しかし、80年代に入ってから、戦略的に研究主体の大学(&大学院)へとシフトした。 ジョージア州が大学へ資金を出し、かつ企業を州内へ誘致した。 産学コーディネイターがGTと企業の間をとりもった。 →この辺りの事情はNAISTと同様

8 GTの歴史と戦略(続き) 「Chair Faculty (企業を冠した教授)」を呼び、研究の質と評判の向上を目指している。
実際、Juang教授はモトローラを冠する教授である。他にも「コカコーラ教授」という人もいる。因みに、コカコーラ本社はGTの隣にある。

9 学生確保と研究の質の維持 GTは「州立」なので、他の有名私立大学と異なり、独自の選抜基準で良い学生ばかりをとるわけにはいかない。よって学生の質はかなり玉石混交である。 学部学生は2/3が州内から通学(州内の学生へは補助がでるので有利)。つまり必ずしも優秀な学生を全米から集められるわけではない 一方、大学院学生は、多額の研究ファンドで養えるので、2/3は州外(全米及び国外)から来る。

10 学生確保と研究の質の維持(続き) 大学院へは非常に多数の応募が世界中から来る。それを選抜するのは大変な作業であるが、Facultyにとって最も重要な仕事。 どの研究室も優秀な学生を優先的に採りたい。特に優秀な学生は、スペックだけでなく面接を繰り返してじっくりと採用する。なぜなら、優秀な学生が研究の質や大学の評判を決めるから。  しかし、有名私立へ逃げられることも多々あるのも事実。多額のファンドによる学費支援が鍵。

11 余談:優秀な学生確保の苦労 GTでは、前述のように、戦略的に大学の評判を上げ、優秀な学生の確保に奔走している。
一方、同時期に訪問した有名私学(カーネギーメロン大)では、全く学生確保の悩みはないようであった。羨ましい限りである。   教員曰く「世界から勝手に集まってくるし…」 11月でも夏のように暑い 「ホットランタ」から、吹雪 が吹き荒れるピッツバーグ へ。

12 Juang研究室の日常 研究テーマを決める2つの要素
政府グラントや企業との共同研究の場合、そのミッションに沿った研究テーマを教員が提示する。 学生自身が持ってくるテーマについては、よく吟味した上で(修正も含めつつ)やらせてみる。ただし、これは優秀な学生の場合に限る。 大学院生への研究対価は約5~800万円/年

13 Juang研究室の日常(2) 一週間に一度、研究室全体でのミーティング 一週間に一度、個別グループのミーティング 二週間に一度、直接個人面談
毎週金曜、レクチャー形式の講演 with pizza 外部から来客がある場合(私も講演した) 学内の若手の教員 研究がまとまってきた博士学生 意外と細かく学生の研究をコントロールしているな、 という印象があった。特に、個人面談はメンタル部分 に関しても有効かもしれない。

14 Juang研究室の日常(3) 学生は、研究対価(給与)を受け取っていることもあって、研究に対して非常に熱心!
修士課程を卒業して就職するよりも、最初から博士号取得までを計画している学生が多数 期待された成果が出せない場合は、給与が打ち切られることもある。事実上、在学が困難になる。

15 博士修了生のキャリアパス形成 「教員のコネ」と「独自開拓」の割合は半々らしい。学生は皆、自分の売り込みに必死。
最近の就職例:Google、SONY、ATT関連等 プロパーな就職ばかりでなく、ポスドクも多い コネの場合、それぞれの教員でクセが出る。 例:GT Juang教授(旧ベル研)→ATT関連   CMU Stern教授→マイクロソフト研究所

16 若手教員のサポート 採用されたばかりの若手教員は、研究を始めるための初期費用や、学生を集めるための資金が不足する。
 →研究成果が出ないので更に資金繰りに   苦労するという悪循環に陥りがち。 これを解決するため、GTでは「若手教員スタートアップ補助制度」があり、若手教員へ優先的に資金援助を行う。

17 若手教員のサポート(続き) 資金援助額は学科長などと相談して決めるが、アピール次第ではかなりもらえるらしい(1000万~)。
例:NAISTと馴染みの深いJ. Ueda さん    (現在GTのAssistant Prof.)  「この制度がなければ、研究をスタートできませんでした。大変感謝してます。」 現在彼は2名の博士学生と 1名の修士学生を指導

18 学生のメンタルケア 学生の精神的なスランプ(depression)は、日本と同様GTでも問題であり、教員も苦心している。ただ、確立した良い解決法はないようである。 メンタルケアセンターが設置されており、そこへ相談に行くことも出来る。 Juang研の場合、二週間毎の個人面談がある一定のセーフティネットになっている(?)

19 まとめ 北米における有力な工科大学であるジョージア工科大の研究教育事例を紹介した。 大学の質と「評判」を上げるための戦略的努力を紹介した。
若手教員向けスタートアップ補助制度を紹介した。


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