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ミクロ経済学 13 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2014年7月21日
2014/7/21 ミクロ経済学 (13) 独占と死荷重 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2014年7月21日
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色々な市場 完全競争市場: 独占: R=pQ 産出量増は価格は下落 Q(↑) →p(↓)
産出量を増やしても市場全体への影響は軽微 限界収入=価格,MR=p 独占: 産出量が2倍ならば産業全体の産出量も2倍 価格は下落 R=pQ 産出量増は価格は下落 Q(↑) →p(↓) 産出量が増加したときにどのくらい価格が下落するかは市場構造(需要曲線)による 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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需要曲線=支払い意欲曲線 最後の一個の支払い意欲と費用(価格)が同じときはそれを購入すると考えていく
ミクロ経済学 13 需要曲線=支払い意欲曲線 最後の一個の支払い意欲と費用(価格)が同じときはそれを購入すると考えていく 支払い意欲を大きいほうから並べて価格と支払い意欲が一致している支払い意欲の個数が需要量 価格=支払い意欲⇒購入量 これは需要曲線と同じ 価格に対して購入しようとする数量 支払い意欲曲線は各数量から1単位増えたときに支払っても良い金額 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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需要曲線から限界収入を求める 支払い意欲曲線は各数量から1単位増えたときに支払っても良い金額であり需要曲線と同等の役割
ミクロ経済学 13 需要曲線から限界収入を求める 支払い意欲曲線は各数量から1単位増えたときに支払っても良い金額であり需要曲線と同等の役割 限界収入を需要曲線から求めることができる 需要曲線と同様に曲線として数量ー価格平面に図示する 限界収入曲線とは生産量を増加させたときの収入の増額を曲線に表したもの 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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需要曲線と限界収入曲線 需要曲線 限界収入曲線
ミクロ経済学 13 需要曲線と限界収入曲線 縦軸との切片は需要曲線と限界収入曲線で共通.しかし,生産量が増えると需要曲線の高さよりも限界収入曲線の高さは低くなる. 価格下落によって既存の消費者からの売上げが落ちる 価格 需要曲線 A E 価格 P 限界収入MR 限界収入曲線 数量 Q 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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例:支払い意欲 買い手 支払意欲(円) イチロー 10000 ダルビッシュ 9000 羽生 8000 マー君 7000 香川真司 6000
ミクロ経済学 13 2014/7/21 例:支払い意欲 買い手 支払意欲(円) イチロー 10000 ダルビッシュ 9000 羽生 8000 マー君 7000 香川真司 6000 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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支払い意欲から需要量と価格 需要量 価格 1 10000 2 9000 3 8000 4 7000 5 6000 2014/7/21
ミクロ経済学 13 2014/7/21 支払い意欲から需要量と価格 需要量 価格 1 10000 2 9000 3 8000 4 7000 5 6000 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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企業の収入を求める 生産量が1の時の収入は10000円 生産量が2の時の収入は 2×9000=18000 円 生産量が3の時の収入は 円
ミクロ経済学 13 2014/7/21 企業の収入を求める 生産量が1の時の収入は10000円 生産量が2の時の収入は 2×9000=18000 円 生産量が3の時の収入は 円 生産量が4の時の収入は 円 生産量が5の時の収入は 円 2014/7/21 ミクロ経済学 13 跡見学園女子大学 丹野忠晋
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限界収入を求める 生産量が1の時の限界収入は 10000-0=10000 円
ミクロ経済学 13 2014/7/21 限界収入を求める 生産量が1の時の限界収入は =10000 円 生産量が2の時の限界収入は =8000 円 生産量が3の時の限界収入は 円 生産量が4の時の限界収入は 円 生産量が5の時の限界収入は 円 2014/7/21 ミクロ経済学 13 跡見学園女子大学 丹野忠晋
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支払い意欲から導いた需要曲線 イチローの支払い意欲 ダルビッシュの支払い意欲 羽生の支払い意欲 マー君の支払い意欲 香川真司の支払い意欲
ミクロ経済学 13 支払い意欲から導いた需要曲線 価格(円) 枚数 1 2 3 4 5 イチローの支払い意欲 ダルビッシュの支払い意欲 羽生の支払い意欲 10000 9000 マー君の支払い意欲 8000 香川真司の支払い意欲 7000 6000 ・需要曲線を描く ・限界収入を描く 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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独占企業の行動と社会的な評価 独占企業はプライスメーカー 価格ではなく数量を選ぶ 価格は需要曲線で決まる 需要曲線から限界収入曲線を導く
独占企業にとって最適な生産量を求める 限界収入=限界費用 となる水準を実際に求める その時の経済的な損失を測る 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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ファスナーを独占的に生産しているYKKの例 ファスナー価格(円) ファスナー(個) 収入(円) 限界収入(円) 100 定義されない 95
ミクロ経済学 13 2014/7/21 ファスナーを独占的に生産しているYKKの例 ファスナー価格(円) ファスナー(個) 収入(円) 限界収入(円) 100 定義されない 95 1 90 2 180 85 3 255 75 80 4 320 65 5 375 55 70 6 420 45 7 455 35 60 8 480 25 9 495 15 50 10 500 11 -5 40 12 -15 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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ミクロ経済学 13 2014/7/21 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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独占価格 限界費用は一定の45円とする 固定費用は0円 MC=45 MR=45の産出量は Q=6 公式による利潤の最大化は Q=6 で達成
ミクロ経済学 13 2014/7/21 独占価格 限界費用は一定の45円とする 固定費用は0円 MC=45 MR=45の産出量は Q=6 公式による利潤の最大化は Q=6 で達成 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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ミクロ経済学 13 2014/7/21 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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独占と市場価格 6単位の生産では 市場価格は70円になる 円 M PM C P* 限界費用曲線 需要曲線 限界収入曲線 数量 Q M Q *
ミクロ経済学 13 独占と市場価格 6単位の生産では 市場価格は70円になる 円 M PM C P* 限界費用曲線 需要曲線 限界収入曲線 数量 Q M Q * 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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ファスナー(個) 収入(円) 限界収入(円) 限界費用(円) 費用(円) 利潤 定義されない 1 95 45 50 2 180 85 90
ミクロ経済学 13 2014/7/21 ファスナー(個) 収入(円) 限界収入(円) 限界費用(円) 費用(円) 利潤 定義されない 1 95 45 50 2 180 85 90 3 255 75 135 120 4 320 65 140 5 375 55 225 150 6 420 270 7 455 35 315 8 480 25 360 9 495 15 405 10 500 450 11 -5 12 -15 540 -60 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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独占の弊害を死荷重が示す 独占価格によって価格は引き上げられる 限界費用と価格が等しい時の産出量は11個 独占は6個しか生産しない
ミクロ経済学 13 2014/7/21 独占の弊害を死荷重が示す 独占価格によって価格は引き上げられる 限界費用と価格が等しい時の産出量は11個 独占は6個しか生産しない 経済厚生は価格=限界費用の水準と比べ低下する 低下した厚生の損失を死荷重(しかじゅう)という 2014/7/21 ミクロ経済学 13 丹野忠晋
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独占と経済厚生 生産者余剰 消費者余剰 円 M PM C P* 限界費用曲線 需要曲線 数量 Q M Q * 2014/7/21
ミクロ経済学 13 独占と経済厚生 消費者余剰 円 M PM 生産者余剰 C P* 限界費用曲線 需要曲線 数量 Q M Q * 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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独占だが限界費用で価格付けした場合 消費者余剰 生産者余剰はゼロ 円 M PM C P* 限界費用曲線 需要曲線 数量 Q M Q *
ミクロ経済学 13 独占だが限界費用で価格付けした場合 円 消費者余剰 M PM 生産者余剰はゼロ C P* 限界費用曲線 需要曲線 数量 Q M Q * 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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死荷重 死荷重=厚生損失 独占は競争よりも経済厚生が 低くなる.その損失を死荷重と呼ぶ 円 数量 需要曲線 限界費用曲線 P* Q * PM
ミクロ経済学 13 死荷重 独占は競争よりも経済厚生が 低くなる.その損失を死荷重と呼ぶ 円 数量 需要曲線 限界費用曲線 P* Q * PM Q M M C 独占の経済厚生 (総余剰) 死荷重=厚生損失 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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死荷重 死荷重=厚生損失 ファスナーの例の死荷重を求めよう 三角形の面積=縦×横÷2 =(70-45)×(11-6)÷2
ミクロ経済学 13 死荷重 ファスナーの例の死荷重を求めよう 三角形の面積=縦×横÷2 =(70-45)×(11-6)÷2 =25×5÷2=62.5 円 数量 需要曲線 限界費用曲線 P*=45 Q *=11 PM=70 Q M=6 M C 独占の経済厚生 死荷重=厚生損失 100 2014/7/21 ミクロ経済学 13
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