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地震のためのイメージトレーニング IDEA 静岡県教育委員会
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静岡県の教職員のほとんどは、勤務時間中に大きな地震を経験したことがない
交通安全・生活安全 □ 危険な場所や時間がある程度わかる。 □ 危険を避けるための対策とその効果がわかる。 災害安全(特に地震・津波) □ いつ、どのような規模で起きるかわからない。 □ どのような対策が必要で、どのような効果が期待できる かがわからない。 □ この40年間で静岡県で震度5強以上の地震は3回のみ ・平成13年4月3日 静岡県中部(5強) ・平成21年8月11日 駿河湾 (6弱) ・平成23年3月15日 静岡県東部(6強)
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「役割ありき」のマニュアルでは 災害時に機能するか疑問
今のマニュアル、本当に使えますか? 状況は変化していく 地 震 発 生 5分後 10分後 30分後 1時間後 命を守る 避難行動 個人の対応から組織(役割別の行動へ) 「役割ありき」のマニュアルでは 災害時に機能するか疑問
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いかにして災害をイメージする 想像力 を持つか
今のマニュアル、本当に使えますか? 管理職が不在の 場合は? ライフラインが 使えない場合は? 災害が起きた時に発生する様々なトラブルを解決するためのマニュアルになっているか? いかにして災害をイメージする 想像力 を持つか 「IDEA」で検証
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I D EA Imaginary(想像) Drill(訓練・演習) Earthquake(地震) IDEAとは?
「IDEA」とは、地震発生後、刻々と変化する状況に対し、各班(本部・消火班等)が災害時に必ず取るべき行動と、その行動を取るために必要な準備とは何かを明らかにしていく手法です。
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準備するもの 分析シート(まとめ用) 分析シート (模造紙)
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準備するもの 分析シート(別紙)・付箋 分析シート(別紙) A4×6枚(①~⑥) 付箋(7.5×2.5㎝)
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IDEAの進め方 STEP1 各自が考える災害時に取るべき行動を付箋に記入し、分析シート(別紙)に貼っていく(同じ意見は集約する)
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IDEAの進め方 STEP2 STEP1の意見(付箋)から必須行動を2つグループで選択し、分析シートに貼る 必須行動 必須行動
必須行動の付箋2枚を分析シートへ
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各グループが選択した必須事項が分析シートに集約される
IDEAの進め方 STEP2 校長室での必須事項 職員室での必須事項 各グループが選択した必須事項が分析シートに集約される
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IDEAの進め方 STEP3 STEP2の必須行動を行う上での課題と解決方法を検証 課題:消火栓の使い方がわからない (必須行動) 初期消火
解決方法:消火器を使った防災訓練の実施
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IDEAの進め方 STEP4 STEP1で残った付箋を優先順位の高い順に並び替える 1 2 3 4
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STEP1~4を繰り返す
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完 成 STEP3の課題をマニュアルに反映
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xx月xx日(○ )□時□分 天気は晴れ 皆さんは、それぞれ校内の 別々の場所で活動中 IDEAを実際にやってみましょう
実際の地震で起きた液状化現象の写真です。 兵庫県南部地震・・・駐車場に間隙水(地下水)が地表に出てきた様子です。 新潟県中越地震・・・地下にあったマンホールが浮いてきた状況です。 15
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○○小学校の条件設定 児童数 人(男子 人・女子 人) 学級数 学級 職員数 人 ◇第4次地震被害想定における浸水深 m ◇原則徒歩通学
人(男子 人・女子 人) 学級数 学級 職員数 人 立地条件 等 ◇第4次地震被害想定における浸水深 m ◇原則徒歩通学 ◇徒歩20分の距離に救護病院あり ◇避難所指定あり ◇校舎・体育館は耐震補強済 ◇ ・・・ 実際の地震で起きた液状化現象の写真です。 兵庫県南部地震・・・駐車場に間隙水(地下水)が地表に出てきた様子です。 新潟県中越地震・・・地下にあったマンホールが浮いてきた状況です。 16
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・今日は○曜日で、平常授業です。 ・ただ今の時間は、□時□分です。 ・皆さんは「教室・グラウンド・体育館・
本日の設定 ・今日は○曜日で、平常授業です。 ・ただ今の時間は、□時□分です。 ・皆さんは「教室・グラウンド・体育館・ 職員室・事務室、準備室、校長室」にわ かれて仕事中です。
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「地震発生直後」のヒント ・自分自身の安全の確保で精一杯 → 子どもたちを助ける余裕はない → 子どもたちの安全確保のために普段から できることは? ・揺れの時間が長くなる場合がある 震度5以上で揺れた時間 阪神大震災(M7.3) 約10秒間(神戸市) 東日本震災(M9.0) 約80秒間(大崎市)
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・揺れが収まりました。 ・その他の状況はわかりません。 ・あなたの行動は? □時□分(5分後) STEP1 STEP2 STEP3
各自が考える必要な行動を付箋に記入する。 STEP2 グループで必須行動2つを選択する。 STEP3 必須行動2つが災害時に対応可能か検証する。 STEP4 STEP1で残った付箋に優先順位をつける
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「地震発生5分後」のヒント ○ 安全な場所への避難 → 避難するときに持っていくものは? → 情報の入手・伝達方法 「誰が」「どのように」 ○ 事前対策 ・停電の場合に備える ・被害規模に比例して情報の入手が困難に → 情報が入手できる場合 → 情報が入手できない場合 ・情報共有の手段(どこに情報があるのか)
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被害情報(ラジオ)が判明!! ○地震関係 ・県内最大震度7、マグニチュード9.0 ・大津波警報(県内沿岸) ○ライフライン関係
・県内最大震度7、マグニチュード9.0 ・大津波警報(県内沿岸) ○ライフライン関係 ・電気 → 停電 ・水道 → 上水道は断水、下水道は不明 ・通信 → 携帯電話・固定電話ともに不通 ○交通関係 ・鉄道 → 運休 ・高速道路 → 通行止め ○目視による情報 ○周辺の状況 ・倒壊家屋 ・火災の発生を確認
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□時□分(10分後) 状況 ・職員、児童生徒がグラウンドに避難してきました。 ・児童生徒3名の安否確認ができていません。
・児童生徒5人が怪我をしています。 足骨折:1人 ガラスによる裂傷:4人(出血はひどくない) ・教職員1名の安否確認ができていません。 あなたの行動は? →STEP1~4の作業へ進む
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「地震発生10分後」のヒント(1) ・児童生徒、教職員の安否確認 → 安否確認に必要なモノは・・・ → 報告の手順は・・・ → 捜索する範囲は・・・ ・児童生徒の動揺を和らげる → 担任が対応する・・・ ・怪我人の対応 → 応急処置で済まない場合は・・・ → 搬送する場合「誰が」「どのように」・・
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「地震発生10分後」のヒント(2) ○課題解決のための事前対策 ・役割分担の整理 →「担任」と「避難誘導係」どちらを優先 するか ○情報の収集と整理 →最終的にどこ(誰)に報告するか →校内で対応できない怪我人が発生した場合 災害時には救急車が来れないことも・・ 理由:救急車の台数・道路状況 対応:教職員が搬送する?どこへ? 救護所、救護病院、災害拠点病院
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救護所・救急病院・災害拠点病院の関係 救護所 災害拠点病院 救急病院
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□時□分(30分後) 状況 ・児童生徒10人がかなり動揺しています。 ・児童生徒2人の安否が不明です。 ・教職員の安否確認は完了しました。
・保護者5人が生徒を引き取りにきました。 ・地域の住民20人が避難してきました。 ・断水が続くことが予想されます。 あなたの行動は? →STEP1の作業へ進む
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「地震発生30分後」のヒント(1) ・保護者の対応 → 教職員を何人配置できるか? → 引き渡しの開始の校長の判断は? 引き渡しの手順は? ・地域の住民の対応 → 教職員を何人配置にできるか? ・断水が継続する場合 → 飲料用・トイレ用の水はどうするか? → 復旧方法は?
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「地震発生30分後」のヒント(2) ○ 課題解決のための事前対策 □ 保護者 児童生徒の引き渡し
□ 保護者 児童生徒の引き渡し → 情報や人員等が十分でない状況で確実な引渡 しができるか? → 引き渡し・下校ができない場合があることを 保護者に説明しておくことも・・・ □ 地域住民 学校は避難地・避難所等に指定されているか? → 指定されていない場合でも、地域住民が避難 してくることもありえる → 児童生徒を守るためには、地域との話し合い が必要。
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「地震発生30分後」のヒント(3) ○ 課題解決のための事前対策 □ 断水 ある程度の期間学校に留まる場合、水は貴重品に
□ 断水 ある程度の期間学校に留まる場合、水は貴重品に → 水の使用制限(張り紙・元栓を締める等) → 復旧方法は? ・業者の作業が必要(教職員で復旧できるか?) ・貯水タンクに蛇口を付けておく □ 備蓄 災害状況を把握→帰宅の判断(日没時間考慮) 必要数準備(食糧・飲料水・トイレ) □ 資機材 普段の点検と使用(全教職員が使用可能)
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□時□分(1時間後) 状況 ・大きな余震が発生しました。 ・家庭科室で火災が発生しました。 (消火器で消火できる程度)
(消火器で消火できる程度) ・児童生徒の安否確認が完了しました。 ・保護者10人が生徒を引き取りにきました。 ・地域の住民30人が避難してきました。 あなたの行動は? →STEP1~4の作業へ進む
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「地震発生1時間後」のヒント(1) □ 大きな余震が発生する想定をしておく → 校舎の被害状況 校舎の被害情報は誰が確認するか? → 火災の発生 誰が消火作業をするか? どこに消火器があるか? □ 児童生徒の避難場所の確保 → 地域住民の避難場所は? → 使用禁止場所をどのように伝えるか? 個人情報・危険物・トイレ ・・・
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「地震発生1時間後」のヒント(2) ○ 課題解決のための事前対策 □ 余震が発生することを想定しておく →被害が発生しやすい箇所の把握
→被害が発生しやすい箇所の把握 (校舎増設部分、渡り廊下等) →火元となる場所は? →出火しないためには? □ 児童生徒の避難場所の確保 →限られた場所しか使用できない場合 (耐震性能ランク、天気、季節) →学校は児童生徒の安全を優先 →地域住民の理解(地域との話し合い)
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□時□分(4時間後) 状況 ・停電、断水が続いています。 ・頻繁に余震が発生しています。 ・児童生徒・教職員は全員無事(軽症程度)で す。
す。 ・火災は鎮火しました。 ・地域の住民50人が避難しています。 ・3時間後には日没です。 ・児童生徒は、まだ昼食を取っていません。 あなたの行動は? →STEP1~4の作業へ進む
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「地震発生4時間後」のヒント(1) ○日没後に備えて今できることは? ○どの程度被害状況を把握することが可能か? →通学範囲に比例して多くの情報が必要 →その情報から帰宅可能の判断ができるか ○児童生徒の留め置くべきか? →食糧、飲料水、トイレ →夜警 ○地域住民の避難者が増えることも・・
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県はJR東海と中日本高速道路に対し、利用客を施設内にとどめるよう要請している。
静岡新聞(平成25年10月10日)から抜粋 静岡県内新幹線と両東名震災時、帰宅困難者4万人 南海トラフ巨大地震などの大規模災害時に県内に滞留する帰宅困難者について 県は、JR東海道新幹線と東名・新東名高速道の利用客で計約4万人に上る可能 性があるとの推計を明らかにした。大勢の利用客が一斉に市街地に避難すると危 険や混乱を伴うとして、 県はJR東海と中日本高速道路に対し、利用客を施設内にとどめるよう要請している。 東日本大震災を踏まえ、県は13年6月に県地域防災計画を修正した。 発災後にも従業員などがとどまれるよう、各事業所での備蓄を呼び掛け始めた。 13年度中に完了させる4次想定の策定作業の中でも、対応を検討する。
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分析シートが完成しました 予想される課題 学校が解決できること 予算の制限 人的な限界 課題と対策は整理されましたか? □情報収集・情報共有
□役割分担 □怪我人の対応 □余震 □備蓄 □引渡し・下校 □保護者 □地域住民 等 予算の制限 人的な限界 課題と対策は整理されましたか?
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完成した分析シートを活用し、もう一度 自校のマニュアルを見直してみましょう!
分析シートの活用 □ 災害発生後に起こりうる様々な事案に対 応できる内容か? □ 時間軸に沿って必要な仕事に必要な人数 を充当することができてるか? □ 管理職が不在の場合は? □ 学校だけで解決できない課題は? 完成した分析シートを活用し、もう一度 自校のマニュアルを見直してみましょう!
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