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2017/9/11 南の貧困/北の貧困.

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1 2017/9/11 南の貧困/北の貧困

2 2章補足:“水俣病” “しかたがない” 法律に反していない(まだ規制がない)のだから、構わない。 水俣病 有機水銀 情報化社会
特定の企業が悪い 監督官庁が悪い 政治家が悪い 必要・文化からの自由 :モード 自然の声はおろか、人間の声こえすら気にならない。 もちろん悪い。しかしそれだけなのか? 背後にある社会のしくみ 需要創出 このしくみが、“水俣病”と概念化(本講義)~「大量消費社会」の コンセプトの一部を再コンセプト化 伝統・文化で培った感覚をなくすことで、新たな需要。

3 なぜ繰り返されるのか? “水俣病”を作り出すしくみ変わっていない。 いわゆる水俣病患者 “水俣病” 有機水銀中毒によって 感覚中枢の機能障害
モードによる必要・文化の感覚の障害 “水俣病”を作り出すしくみ変わっていない。 規制・制度をかえても、それは“症状(それぞれの社会問題)”を押さえる対処療法~次々とカタチを変えて、現れる

4 オイルショック・数々の公害問題 情報化/消費化社会において、資源/環境の問題関心が高まった。  大量採取―資源問題  大量生産  大量消費  大量廃棄―環境問題 両端がなくては、情報社会成り立たない。どうしよう?

5 大量採取:抜け道  “北の国” ⇒ “南の国”     資金援助        一次産品をたくさん輸出させるため      工業製品   一次産品 関税    高い 低い  南の国:輸出する側も、マテリアルの方が輸出しやすい しくみ

6 大量廃棄:抜け道 外部諸社会、諸地域への汚染の転移を深刻化させた原因    人々の環境破壊に対する意識が強まる    悪物質があるからいけない    外部にやってしまえばいい       諸地域への汚染の転移のシステム “水俣病”

7  例. インド化学製品工場の事故    アメリカで生産していたが、環境に悪影響な物質が見つかる    ↓    インドに工場を移動    インドの環境悪化

8 アメリカが輸入した作物にも、アメリカで使用禁止の農薬が使用!~間接的にやっぱり、禁止農薬を摂取:見え難くなっただけ
間接化と不可視化  例.ダブル・スタンダード   国内:農薬-環境に悪影響のため使用禁止  輸出:可能! 規制のゆるい国に輸出          ブーメラン アメリカが輸入した作物にも、アメリカで使用禁止の農薬が使用!~間接的にやっぱり、禁止農薬を摂取:見え難くなっただけ     ↓二者択一? ① この不平等に居直る? ② 情報化社会を捨てる?   

9 モードとしての牛?! 「豊かな社会」(80年代)最も長い経済発展 ↓ 栄養不良や病気で死亡する人の増加 食料
「豊かな社会」(80年代)最も長い経済発展 ↓ 栄養不良や病気で死亡する人の増加 食料 “胃袋”に限界⇒“必要”からの自由ムリ? 食料を“濃縮” 穀物 人間 穀物を直接食べるより、8倍も食べられる! 需要創出!

10 飢えは政治(配分)?! モード:牛肉 需要創出 穀物を摂取すれば、世界中の人々が、植えることのない食料が、存在する
世界の半分の飢えは、分配の不平等による飢え  アフリカが生産する食料の多く(耕地の半分以上)は輸出するため ⇒北の人々の家畜のえさ

11 1972年の食料危機 大凶作が原因? 世界生産の1%も満たない量を生産してくれれば、飢餓はなかった アメリカ等需給調整の結果
 1972年の食料危機 大凶作が原因? 世界生産の1%も満たない量を生産してくれれば、飢餓はなかった アメリカ等需給調整の結果 経済優先:需要と供給重視:  人がもだえ苦しみ、声を上げても聞こえない        “水俣病”のころと同じ

12  開発 = 作物の支配  アワシュ渓谷の植民地化  人々は川の近くから出ていかなくてはならなくなり、よくない土の上で生活しなければならず、放牧し、そこは牧草がないので家畜が死に、人々は飢えた

13 貧困というコンセプト 一日当りの生活費か ↓ 違う 貨幣を必要とする 状況での欠乏   ⇒貨幣からの疎外
     この疎外の前に 存在する疎外 貨幣への疎外 二重の剥奪

14 貨幣への疎外 東南アジア マングローブの林 いくらでも 魚介類取れた 飢えない 地元の人たち、マングローブなくなって働かざる得ない=労働力
貨幣への疎外     東南アジア マングローブの林 いくらでも   魚介類取れた   飢えない 地元の人たち、マングローブなくなって働かざる得ない=労働力 彼らは賃金で食べ物を買うようになる=市場 エビの養殖場にする ×貧しい彼らに、シゴトを与えた! ○ 日本国内でやった必要・文化からの解放を海外で

15 水俣との類似点(再録) “農業” に必要だったのか? 需要自己創出~「緑の革命」 農業~化学肥料・農薬 科学の力で収穫倍増! 違う理由…
  農業~化学肥料・農薬      科学の力で収穫倍増! 違う理由… 農業中心の産業構造を重化学工業に! そのために 資本 労働力 “需要”

16 資本・労働力・需要 小さな農村 保護打ち切り 農薬・化学肥料 離農して都市へ 労働力 公共投資:重化学工業へ
建前:農業を機械化・近代化で対応! 目的:若者を都市へ! そして農薬・化学肥料を農村へ(需要創出)

17 北の貧困 東京でテレビがない ロスアンジェルスで車がない ↓貧困だが 多くのアジアでは全然貧困でない 南の、二重の剥奪が北にも存在する
(貨幣への疎外→貨幣からの疎外) モード 必要と関係なく 買い変える(例 ケイタイ) モードに乗らない人の必要の水準がだんだん引き上げあれる 例 公衆電話なくなる。ケイタイ持たざる得ない

18 南の貧困と北の貧困 二重の剥奪は共通  「必要」の水準が違う 南は 生きていくための絶対性としての必要 北は 絶対性としての必要とは離陸されて拡大した、欲望としての必要

19 二重の剥奪の例を上げてください。 注意:ミクロ-マクロリンク     2重の剥奪であることを論じてください。


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