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個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて

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Presentation on theme: "個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて"— Presentation transcript:

1 個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて
名詞修飾節の解釈 個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて

2 用語について 中身の詰まった スイカ を 買ってきた。 「中身の詰まった」が名詞修飾節、 「スイカ」が被修飾名詞、 「買ってきた」が述語。
中身の詰まった スイカ を 買ってきた。 「中身の詰まった」が名詞修飾節、 「スイカ」が被修飾名詞、 「買ってきた」が述語。 述語が複数の語によって成り立つときは述部と表現する。 ※今回扱う修飾節は動詞の連体形を主要部とするもの。

3 この論文の主張 名詞修飾節の機能は2つしかない。 ・ 名詞の属性、状態を述べる。 ・ そうでなければ、主節の理由となるものを供給する。
  名詞修飾節の機能は2つしかない。 ・ 名詞の属性、状態を述べる。 ・ そうでなければ、主節の理由となるものを供給する。 いずれの役割も果たさない場合は、違和感を生じる文となる。

4 述語。 修飾節 名詞 現在まで、名詞修飾節が関係を持つのは直後の名詞(被修飾名詞)のみとされていた。
しかし、名詞修飾節の内容が主節の述語(述部)と関係を持つ場合がある。

5 被修飾名詞のみと関係を持つケース 中身の詰まった スイカ を 買ってきた。
中身の詰まった スイカ を 買ってきた。 この場合「中身の詰まった」という修飾節は名詞「スイカ」を修飾しているが、このとき修飾節は名詞が何者であるか、どんなものであるかを明らかにする働きをしている。 具体的には、買ってきたスイカが中身の詰まったものであるということを明らかにしている。

6 述部と関係を持つケース 「かかる名詞が何者か明らかにする働き」を持たない例 うちの近くに住んでいる副島先生がバナナの皮を踏んだ。
うちの近くに住んでいる副島先生は   昨晩の火事に驚いただろう。 前を見ずに走っていた副島先生がバナナの皮を踏んだ。 ? ok ここで、先程とは異なる<名詞のものがどんなものであるかを明らかにする>というような働きを持たない名詞修飾節について見ていくことにします。 ok

7 →理由供給型 うちの近くに住んでいる副島先生は 昨晩の火事に驚いただろう。 前を見ずに走っていた副島先生がバナナの皮を踏んだ。
ok うちの近くに住んでいる副島先生は   昨晩の火事に驚いただろう。 前を見ずに走っていた副島先生がバナナの皮を踏んだ。 ? うちの近くに住んでいる副島先生がバナナの皮を踏んだ。 ok 修飾節が、かかる名詞を何者であるかを明らかにする働 きをしていない場合、修飾節が主節(の述部)の理由にあたるものを供給している必要がある。 →理由供給型

8 述部が理由を要求するケース ユミは写真に大笑いした。 ユミはトモエが男装している写真に大笑いした。
  ユミは写真に大笑いした。 ユミはトモエが男装している写真に大笑いした。 トモエの部屋に大事そうに飾ってあったので、ユミは写真に大笑いした。 トモエの部屋に写真が大事そうに飾ってあったので、ユミは大笑いした。 ? ok ? ただ単に名詞修飾節が理由を供給するというだけではなく、述部の側から理由を要求するケースがあります。 ok

9 述語。 修飾節 名詞 ・ 「(名詞)に+動詞」が述部となる文では、理由が示されないと違和感を生じる場合がある。
・ 理由を示す場合、「(名詞)に」と理由が離れてはいけない。 述語。 修飾節 名詞 青く塗られている部分は「述部」を意識して塗ったものです。 理由を供給するように、述部から働きかける場合もある。

10 名詞修飾節と述部の関係 述語。 修飾節 名詞 ここで、もう一度、名詞修飾節と述部の関係をおさらいしておくと… 名詞修飾節が主節(の述部)の理由にあたるものを供給するだけでなく、述部のほうから理由を要求される場合もある、相互的な関係ということができる。

11 個体記述型と事態記述型 名詞修飾節の働きの「属性、状態を述べる」について →属性(個体の性質)を述べるもの →状態(個体の事態)を述べるもの
 →属性(個体の性質)を述べるもの  →状態(個体の事態)を述べるもの この2つに分けることが出来る。 前者が個体記述型で、後者が事態記述型である。 さて、表題にありました「個体記述型」と「事態記述型」について紹介をしておきたいと思います。

12 このように、名詞修飾節の解釈には 個体記述型、事態記述型、理由供給型の 3通りの解釈が存在することがわかる。
・ よく弾むボールを買ってきて。 (ボールがどんな性質のものであるか明らかにしている) ・ 廊下を走っている生徒を叱りつけた。 (生徒がどんな状況にあるか明らかにしている) ・ おいしい水が飲める熊本県に住みたい。 (住みたい理由を提示している) 先ほどの説明にしたがって次の文を見ていくと… このように、名詞修飾節の解釈には 個体記述型、事態記述型、理由供給型の 3通りの解釈が存在することがわかる。

13 主張(改めて…) 個体・事態記述型 理由供給型 名詞修飾節の機能は2つしかない。 ・ 名詞の属性、状態を述べる。
  名詞修飾節の機能は2つしかない。 ・ 名詞の属性、状態を述べる。 ・ そうでなければ、主節の理由となるものを供給する。 個体・事態記述型 理由供給型

14 述語。 修飾節 名詞 現在まで、名詞修飾節が関係を持つのは直後の名詞(被修飾名詞)のみとされていた。 個体・事態記述型 理由供給型
しかし、理由供給型では、名詞修飾節の内容が主節の述語(述部)と関係を持つ。

15 個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて
名詞修飾節の解釈 個体記述型・事態記述型・理由供給型の違いについて 以上です。 ありがとうございました。


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