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―『けものたちは故郷をめざす』と『アカシヤの大連』を中心に― 『けものたちは故郷をめざす』のおける満洲表象

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1 ―『けものたちは故郷をめざす』と『アカシヤの大連』を中心に― 『けものたちは故郷をめざす』のおける満洲表象
「引揚げ文学」における満洲表象 ―『けものたちは故郷をめざす』と『アカシヤの大連』を中心に― 名古屋大学人文学研究科 文化動態学D1 劉こう  日本が中国東北に1932年に建てた傀儡国家。溥儀を名目上の統治者としたが、すべての実権を日本人の軍人、官吏、顧問が独占した。これにより、日本はほぼ半世紀にわたって、中国、ロシアの双方と競った満洲の征服を成し遂げた。第二次大戦における日本降伏とともに、満洲国は潰滅した。日本敗戦により、引揚作業が始まった。  満洲国と日本 (『朝日新聞』2015年11月24日) 「引揚げ」:日本敗戦により、外地に住んでいる日本人は日本本島に戻されること。 「引揚者」:外地から戻ってきた一般邦人。 「引揚げ文学」:ジャンルとして正式に正式呼ばれていないようである。本発表では、引揚げ体験に基づいた文学作品を「引揚げ文学」と定義する。 「引揚げ」「引揚者」「引揚文学」とは? テンプレート:A0 ページ設定※ 幅  84.1cm 高さ 118.9cm ※PowerPointのバージョンによっては数値に  若干誤差が生じている場合がありますが、  そのまま作成いただいて問題ございません。 要 旨  本発表は『けものたちは故郷をめざす』と『アカシヤの大連を中心に、両作品における満洲表象を考察したものである。引揚げ体験は安部と清岡の文学に如何に影響を与えたのか、植民者二世の両者は如何なる眼差しで異民族を見ていたのか、日本と植民地についての関係は如何に描かれたのが、という問題を明らかにしたい。 満洲国(1932年-1945) 研究内容 『けものたちは故郷をめざす』のおける満洲表象 ★日本人表象 ①久三→引揚げできなかった ②関東軍→こっそり逃げた ③大兼→阿片密輸の違法者 ★異民族表象 ①高石塔→在日朝鮮人 ②ソ連軍→町に侵攻 ★まとめ:日本人表象を通して、同一民族の間における上下関係を分析し、引揚者は日本敗戦による産物であり、帝国日本の植民地主義から生まれた開拓団民の後継者でもある。安部hが戦後満洲を通し、「もはや戦後ではない」日本における同一民族の間だけでなく、異民族の間にある上下関係を暴きだしたほか、戦争問題や植民地問題を省みる姿   勢をとった。 『アカシヤの大連』における満洲表象 ★日本人表象 「彼」→主人公 ①小5:日露戦場に見学 ②中3:ニセアカシア論争 ③高2:加/被害者意識 ★異民族表象 中国人クーリー:貧しい、汚い、暴力的、沈黙、「汗臭く、エネルギッシュな、そして少し大蒜の匂い」 ★まとめ:清岡は地元の中国人を排除することで、帝国時代の満洲を追悼し、植民地の魅力を語っている。20代の時、彼は満洲に関する植民地主義の長い伝統の中で、前人と同じく帝国日本の代弁者とし、植民地の統治が正当かつ当然であるとの認識した。  (1942年の世界地図 ご参考) 演題番号スペースを設ける 場合に、サイズの目安として ご利用ください。 20×20cm (安部公房(1924-1993) 清岡卓行(1922-2006) 安部公房 『けものたちは故郷をめざす』『安部公房全集3』新潮社1997 清岡卓行 『アカシヤの大連』講談社 1983 エドワード・W・サイード(大橋洋一訳) 『文化と帝国主義1』みすず書房1993 川村湊『異郷の昭和文学−「満州」と近代日本』岩波新書1990 丸川哲也 『帝国の亡霊:日本文学の精神地図』青土社2004  主要参考文献:


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