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ブラックホール摂動論と 重力波解析 大阪大学 宇宙進化研究室 佐合 紀親 重力波物理冬の学校 /第4回TAMAシンポジウム
大阪市立大学
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目次 導入 Regge-Wheeler-Zerilli formalism Teukolsky formalism ブラックホール準固有振動
まとめ
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1. 導入
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重力波源の候補 周期的、準周期的な重力波源 コンパクト天体の連星系 (WD,NS,BH) 星の大質量ブラックホールへの落下 回転中性子星
バースト的重力波源 コンパクト天体連星の合体 星の重力崩壊 (超新星、ガンマ線バースト) その他の重力波源 インフレーション、相転移起源の背景重力波 裸の特異点
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理論波形の必要性 観測データ Matched filtering 観測データから効率良く、高精度で情報を引き出す
重力波信号 ノイズ 重力波信号はノイズに埋もれている!! Matched filtering 観測データと理論波形の相関を取る。 データのフーリエ成分 予測した理論波形 ノイズスペクトル * は複素共役の意 と が一致している は重力波の振幅 と にずれがある は小さくなる 観測データから効率良く、高精度で情報を引き出す ためには理論波形を正確に求めておく必要がある。
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重力波波形の解析法 同質量程度の連星系の場合 Inspiral phase : ポストニュートン法 ringdown phase :
ブラックホール摂動法 merging phase : 数値相対論 (v/c) で展開 中心BHの重力場が支配的 (背景時空) + (摂動) Einstein eq.を数値的に解く。 非線形の効果が重要な場合
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重力場の方程式 時空の計量 (時空を記述する) Einstein方程式 (計量を決める方程式) 10本の連立偏微分方程式
0 : 時間成分 (1,2,3) : 空間成分 Einstein方程式 (計量を決める方程式) で構成される 10本の連立偏微分方程式 計量テンソルの10成分がカップル 計量について非線形
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厳密解 Minkowski解 (平坦な時空) Schwarzschild解 (球対称、真空解) Kerr解 (軸対称、真空解)
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Einstein方程式の線形化 計量の摂動 エネルギー運動量テンソル 線形化されたEinstein方程式 は背景時空を作る 背景時空
Schwarzschild, Kerr(真空解) 摂動 エネルギー運動量テンソル は背景時空を作る 線形化されたEinstein方程式
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ゲージ自由度 摂動入り時空上の各点を背景時空へ写像。 (各点の座標値 xm が与えられる) 摂動は背景時空上のテンソル場と捉える。
perturbed spacetime background 摂動入り時空上の各点を背景時空へ写像。 (各点の座標値 xm が与えられる) 摂動は背景時空上のテンソル場と捉える。 この写像には自由度がある。 (ゲージ自由度) 写像の取替え ゲージ変換 ゲージ変換は無限小座標変換で表現される。
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Einstein方程式の線形化 (flat case)
ゲージ変換 (無限小座標変換) 調和ゲージ条件 (Lorentzゲージ条件) ゲージ方程式 の自由度残る) (但し、 調和ゲージ上での線形化Einstein方程式
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Transverse-traceless(TT)ゲージ
平面波解 場の方程式 調和ゲージ条件 ゲージ変換 の自由度を決める) (残った この変換により、 Bm の自由度を用いて以下のようなゲージを取ることができる。 (TT gauge) 波数 km について重ね合わせを考えると、
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重力波の偏極 TTゲージはゲージ自由度が固定されている。 重力波の真の物理的自由度を表す。 独立成分は Axx,Axy の2つ
Cartesian座標、z-軸正方向に進む平面波を考える。 独立成分は Axx,Axy の2つ 重力波の物理的自由度は 2
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重力波の偏極 II 重ね合わせ後、計量は以下の様に書ける。 +-mode ×-mode 極座標、動径方向に進む重力波の場合、
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曲がった時空の場合 偏微分→共変微分 各成分は独立ではない。 リーマンテンソル項 変数分離も非自明。
調和ゲージ条件 偏微分→共変微分 リーマンテンソル項 各成分は独立ではない。 変数分離も非自明。 平坦の場合と違い、調和ゲージでは簡単に解けない。 単純に平面波解を用いることができない。 うまいゲージを選ぶ、方程式の変形等工夫が必要。 Regge-Wheeler-Zerilli formalism for Schwarzschild case Teukolsky formalism for Kerr case
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2. Regge-Wheeler-Zerilli formalism
Regge and Wheeler, Phys. Rev. 108, 1063 (1957) Zerilli, Phys.Rev. D 2, 2141 (1970)
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曲がった時空における摂動方程式 Schwarzschild解 (静的、球対称、真空解) Strategy 球面調和関数展開による変数分離。
背景時空が曲がっている場合、線形化Einstein方程式は、 (調和ゲージ) 調和ゲージのゲージ不定性。 平面波解を用いることができない。 Strategy 球面調和関数展開による変数分離。 自由度を固定できるゲージ条件を課す。 ゲージ不変量に対する方程式の導出。
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テンソル球面調和関数展開 球対称時空中のスカラー場 角度依存性を球面調和関数で分離できる テンソル場の場合も、角度依存性をうまく分離できる。
: テンソル球面調和関数 (球面調和関数から作られる対称テンソル)
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even parity odd parity
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摂動、エネルギー運動量テンソルのテンソル球面調和関数展開
摂動方程式に代入 (q,f) 依存性を分離、(t,r) の偏微分方程式にできる。 さらに、時間についてもFourier展開できる。
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ゲージ変換 ゲージ変換 ゲージ変換による摂動の変化
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ゲージ変換 (odd part) 任意のゲージにおける摂動 ゲージ変換による摂動の変化 と選ぶことで dlm-termを消去可能。
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ゲージ変換 (even part) -termを消去できる。
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Regge-Wheelerゲージ 4つのゲージ自由度を用いて以下のようなゲージを選ぶ。 場の方程式 odd part :
(Regge-Wheeler gauge) テンソル球面調和関数の最も複雑な項を消去 ゲージが完全に固定される。 場の方程式 odd part : に対する方程式 (Fourier変換後) (bianchi恒等式により、実質2本の方程式)
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ここで、 とすると以下の方程式に帰結される。 はゲージ不変量 重力の物理的自由度に対応 (Regge-Wheeler方程式)
: エネルギー運動量テンソルから求められるsource term はゲージ不変量 重力の物理的自由度に対応
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even part : … もゲージ不変量 重力の物理的自由度2 に対する方程式
odd partより複雑だがやはり一本の方程式に帰結できる。 (Zerilli方程式) は適切な微分演算を行うことで得られる。 … もゲージ不変量 重力の物理的自由度2
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遠方での重力波の評価 RWゲージでの摂動をそのまま用いることはできない! 摂動が~O(1/r)となるようなゲージへ変換。 無限遠方での摂動
例えば、 から、 Cartesianに直すとh~O(1) 摂動が~O(1/r)となるようなゲージへ変換。 (Zerilli ’70) 無限遠方での摂動
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RWZ formalismのまとめ フーリエ、球面調和関数展開 適切なゲージの選択 場の方程式を動径方向に関する一次元問題に帰結。
適切な微分演算により展開係数を得る。 ゲージ変換により、重力波を評価できるゲージへ移す。
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3.Teukolsky formalism S.A.Teukolsky, Astrophys. J. 185, 635 (1973)
T.Nakamura, K.Oohara, and Y.Kojima, PTP Suppl. 90, 110 (1987) S.Chandrasekhar, Mathematical Theory of Black Holes
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Kerr時空における摂動方程式 Kerr解 (定常、軸対称、真空解) Kerr caseにおいて摂動方程式はさらに複雑になる。 球面調和関数
spheroidal harmonics (テンソル球面調和関数に対応する spheroidal tensor harmonicsは知られていない) RWゲージのような便利なゲージがない。 Newman-Penroseにより導入されたゲージ不変量 に注目。
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重力の物理的自由度 リーマンテンソル リッチテンソル ワイルテンソル 重力の物理的自由度を表す。 : 代数的独立成分 20個
時空の曲率を表すテンソル 計量の2階微分で表現される。 リッチテンソル : 代数的独立成分 10個 アインシュタイン方程式により 物質項と直接結びついている。 ワイルテンソル : 代数的独立成分 10個 リーマンテンソルの残りの成分 真空の場合でもゼロではない 重力の物理的自由度を表す。
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テトラッド テトラッド 光的テトラッド : 時空を張る4つの規格直交ベクトル : 光的なベクトルで構成されるテトラッド
(mm は複素ベクトル) 例えば、Kerr時空の場合、以下のように選ぶことができる。 (Kinnersley’s null tetrad)
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光的テトラッド
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Newman-Penrose quantities
Newman and Penrose, J. Math. Phys. 3, 566 (1962) 光的テトラッドを基底として用いる解析手法 輻射の問題を扱うのに便利 ワイルスカラー (ゲージ変換に対して不変な量) ワイルスカラーと重力波の関係 無限遠方において、 は (t-r) (outgoing) の関数 この時、 を用いた。
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Teukolsky方程式 Newmann-Penrose形式を用いて y4 に対する方程式を導出。 変数分離可能な方程式!!
から決まる物質項 変数分離可能な方程式!! 背景時空の定常、軸対称性によりフーリエ展開可能
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Teukolsky方程式 II 分離後の各成分に対する方程式 動径方向 (radial Teukolsky eq.)
角度方向 (spheroidal eq.) : spheroidal harmonics : 変数分離定数 (規格化条件) で正則 (境界条件)
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Teukolsky方程式の漸近解 Teukolsky方程式の動径方向 無限遠方 地平線
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遠方での重力波の評価 無限遠方において、動径方向の同次解は、 一方、
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Teukolsky formalismのまとめ
Newman-Penroseにより導入されたワイルスカラーに注目。 ゲージ不変量、 ワイルスカラーに対する変数分離可能な方程式を導出。 変数分離により、動径方向、角度方向の方程式を得る。 ワイルスカラーの無限遠方での表式から重力波を評価。
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4.ブラックホール準固有振動
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Quasi-Normal Mode とは 複素振動数を持つ 無限遠方で外向き、地平線では内向きの波 実部が共鳴振動数を、虚部が減衰率を表す。
S.Chandrasekhar and S.Detweiler, Proc. r. Soc. Lond. A. 344, 441 (1975) 複素振動数を持つ 実部が共鳴振動数を、虚部が減衰率を表す。 無限遠方で外向き、地平線では内向きの波 無限遠方では外向きの重力波のみ (系外からの入射波は考えない) BH GW horizonでは内向きの重力波のみ (BHからの放出はない) 無限遠方
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QNM振動数の求め方 動径方向の方程式 QNMの条件を満たす解を求める。 地平線近傍での級数展開 漸近形は、
E.Leaver, Proc. r. Soc. Lond. A. 402, 285 (1985) 動径方向の方程式 QNMの条件を満たす解を求める。 地平線近傍での級数展開 漸近形は、 無限遠方で外向き、地平線で内向きになっている。
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QNM振動数の求め方 II 展開係数についての漸化式 連分数方程式 この方程式を満たす w に対して、級数は収束。 QNM振動数
は a,m,w,l の含む関数 連分数方程式 この方程式を満たす w に対して、級数は収束。 QNM振動数
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Leaverの方法の利点 を固定して、w の解を探す。 連分数は収束性良い。 有限回の計算で十分な精度が得られる。 数値積分が不要。
計算時間が短い。 高精度の計算が可能。
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QNM (Schwarzschild case)
least damped mode Fig.1 in Leaver Proc. R. Sco. Lond. A402, 285 (1985)
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QNM (Kerr case) QNMの a 依存性 m=l モードは、 a→0.5の極限で 実振動数 w=l へ縮退
の場合の m=l モードは、 a→0.5の極限で 実振動数 w=l へ縮退 (Leaverの論文ではaを 2Mで規格化しているの で ) Fig.3 in Leaver Proc. R. Sco. Lond. A402, 285 (1985)
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l=2, least damped modeのKerr parameter依存性
Schwarzschild case (a=0) では縮退 Onozawa, PRD 55, 3593 (1997)
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ringdown重力波波形 QNM振動数は離散的なので、 l=m=2, least damped modeに注目すると、 とおくと、
Leaverの結果をフィッティングすることで、 F.Echeverria, PRD 40, 3194 (1989) (ここでの a は M で規格化しているので )
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5.まとめ
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まとめ : RWZ formalism 摂動のテンソル球面調和関数展開、フーリエ展開 時間、角度依存性を分離
Regge-Wheelerゲージの導入 ゲージ自由度を完全固定 摂動方程式をゲージ不変量に対する一次元問題に帰結。 ゲージ不変量と遠方での重力波の関係
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まとめ : Teukolsky formalism
ワイルスカラーを導入 ゲージ不変量、遠方での重力波と関連 ワイルスカラーに対する変数分離可能な方程式を導出。 変数分離により動径方向、角度方向の方程式を導出。 遠方での重力波
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まとめ : ブラックホール準固有振動 ブラックホール固有の振動モード 境界条件 無限遠方で外向きの波 地平線で内向きの波
(系外からのエネルギー注入なし) 複素数振動数を持つ。 実部 : 固有振動数 虚部 : 減衰率 Leaverの方法 連分数の収束性を利用した計算手法 高い精度でQNM振動数を求められる。
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補足
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平坦な時空の場合 背景時空が平坦(Minkowski)の場合、 遅延解 (retarded solution)
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変数分離定数の求め方 変数分離定数 E に対する固有値問題 角度方向の方程式 境界条件 : で正則 Jacobi多項式で展開 ここで、
E.D.Fackerell and R.G.Crossman, J. Math. Phys. 9, 1849 (1977) 角度方向の方程式 境界条件 : で正則 変数分離定数 E に対する固有値問題 Jacobi多項式で展開 ここで、
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変数分離定数の求め方 II 展開係数についての漸化式 固定した に対して固有値 E を決める方程式
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QNM (Kerr case) QNMの a 依存性 m=l モードは、 a→0.5の極限で 実振動数 w=l へ縮退 の場合の
Fig.4 in Onozawa, PRD 55, 3593 (1997)
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QNM (Kerr case) QNMの a 依存性 の場合の Fig.3 in Onozawa, PRD 55, 3593 (1997)
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